こんにちは、ちゃむです。
「悪女が恋に落ちた時」を紹介させていただきます。
今回は105話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

どういうわけか目が覚めるとそこは大好きだった小説の中の世界…!!
しかも大ファンだった悪女「ルペルシャ皇女」に生まれ変わっていた。
この機会を逃すまいと私はルペルシャ皇女として二度目の人生を歩むことを決心する。
ただルペルシャ皇女は不治の病にかかっており、病を完治させるためにはいくつかのミッションが…。
ミッションをこなしつつも大好きな小説の中の登場人物に会いオタ活を満喫していたのだが徐々にルペルシャ皇女の秘密が明らかに…。
美男美女総出演のファンタジーストーリーが今始まる!
ルペルシャ:主人公。皇女。死の病「ラファエリス」を患っている。
ラビロフ:皇太子。小説の主人公。独占欲が強い。
アリエル:小説のヒロイン。彼女を巡って、多くの登場人物が死亡する。
ユジン・デ・ボルタン:マクナハン一族に認められた「自由騎士」
カイン・デ・アイリック:公爵。ヴァンパイと人間のハーフ
ヘレイス:情報ギルド長。ダニエルは親友。
ダニエル:悪役のボス。ヘレイスは親友。滅亡した国の最後の王族。
イビエン:アリエルの親友。
ジェイン:メイド。アリエルに助けられるが、彼女を守り命を落とす。
エマ:メイド長
リニ、アリン:皇女専属のメイド二人。
ロックス:専属医師。
リシアン・バヌス:ルペルシャの母親。正真正銘の悪女。

105話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 人生の真理
それはまるで人生の真理に気づいたような叫び。
私は耳を疑った。
アリエルは何を言ってるんだろうか?
「ああ・・・。お綺麗なだけではなかったのですね!私はお姫様に会えました!」
「・・・」
確かに私の言った台詞は、雪のお姫様の台詞だけど・・・。
しょっぱい表情で一歩下がり、ダニエルの後ろに身を隠す。
「・・・リシャ」
ダニエルは楽しそうな表情を浮かべている。
無意識の内に、彼の裾を握りしめていた。
「手を繋ぎたいのですか?」
一瞬だけ呆然とする。
「えっと・・・、今はダニエルの後ろにいた方がいいかなって」
彼はじっと私を見つめた後、音もなく笑いだす。
「そうですか」
その言葉で、私はようやく状況を認識して目が覚めた。
そして、ぼんやりと私たちを見ているアリエルに言った。
「令嬢は首都に来たばかりで、お疲れのようですね」
アリエルは目を大きく見開く。
冷たい表情を浮かべてアリエルを追い払い、彼女の返答も聞かずに、急いでダニエルを引っ張る。
「これで失礼しますね」
「そうしましょうか」
微かに見える彼の目が楽しそうだ。
「私はもっといてもいいのに」
彼は小声でそう囁く。
「面白がってますよね?」
外へ出ながら心の中でアリエルに叫ぶ。
「私に関わらないで!」と。
- 白雪姫
「雪のお姫様って言いましたか?」
帰り道でダニエルが優しく尋ねる。
しかし、私は知っている。
彼が冷やかしで聞いているのを。
「リシャの小説、そうでしょう?」
「・・・その通りです」
雪のお姫様とカエルの王子。
話のモチーフは白雪姫。
この物語はジェイン姉弟に聞いて欲しくて考えた。
必死で生きてきた子供たちに合わせて、話も少し変えている。
もちろん、ハンサムな王子様を諦めたわけではない。
(意図したわけではないけど、その過程で登場人物の性格も変わってしまった)
白雪姫が雪のお姫様に、そして、雪のお姫様がルペルシャお姉様と重なって見えた。
(思い浮かんだ以上、無視するなんて出来なかったのよ!)
そうして雪のお姫様は、私の中のルペルシャお姉様のイメージとかなり似ている女性に。
王子様も単なる完璧なキャラクターから、少しハンディキャップのあるキャラクターに変化した。
(優しいカエルの王子様は魅力的だった!)
ハンディキャップはあるが自分を卑下することなく、雪のお姫様と助け合う主人公。
二人はお互いのキスで助け合う。
雪のお姫様が毒リンゴを食べて死にそうになる時、カエルの王子様は永遠に人間になれないことを甘受してキスをして・・・。
カエルの王子様が魔法使いの魔法で死にそうになる時、雪のお姫様も命をかけて彼にキスをする。
『キスの魔法・・・』
ジェイン姉弟は、特にそのシーンを気に入ってくれた。
(それがアリエルまでも魅了するとは思わなかったけど)
しかも、雪のお姫様を好きだなんて・・・。
妙な話だ。
原作では、ルペルシャ皇女は悪女だった。
これは多くの意味がある。
その一つはアリエルを怖がらせるという役目もあったし・・・。
「さっきの令嬢、リシャがとても美しく去ったと思っているのでは?」
「・・・」
やっぱり面白がってるよね、ダニエル?
何処かでヘレイスの笑い声を聞いたような気がするのは錯覚だろうか?
結局その日はダニエルと早く解散することになった。
- アリエルの感情
「はぁ、どうしよう・・・」
虚しくて、呆気なく、複雑な気分。
確かなのは嬉しくないということ。
[主人、何かあったのか?]
「うん」
ジェンは日記から半分だけ顔を出している。
私が手招きすると、ジェンがそっと抜け出して側に寄ってくれる。
「失敗したと思う」
[どうした?]
「お兄様に好きな人がいるんだけど」
[けど?]
「何が何だか分からないけど。その人が私に話しかけてくるの」
ジェンが無言なので、追加の説明が必要と感じた。
「私が通りがかりに助けたら、私の美しさに驚いて、私の手を振り払ったって言うの」
ジェンは私をじっと見つめる。
「私には理解できなくて、だけど失敗したと思ってる」
[主人・・・]
ジェンが口を開く。
[その人間が女なのか分からないが、それを世間では・・・]
どうしてそんなに躊躇っているのだろうか?
不安な思いでジェンを見ていると。
[惚れたと言うのではないか]
「・・・」
あり得ない!
心から激しく否定したかった。
私はアリエルに優しく接したつもりもなく、むしろ原作のお姉様のように彼女に接した。
それなら原作みたいに、私を敵視した方が自然ではないのだろうか?
「いいえ!ただ雪のお姫様に似てると言っただけ・・・でしょう。厳しく接したのだから、好意を寄せることはないはず!」
[そうだろうか?]
ジェンがすごく懐疑的な視線を送ってくるけど、私は努めて知らんぷりをした。
「お兄様に惚れてますように。どうかお願いします」
イケメンたちのことを思えばなおさら!
ジェンは何も言わずに日記に戻った。
ちぇっ、もう少し横にいてくれても・・・。
「イケメンたちにあまり会えなくて、そうじゃなくても最近大変なのに」
状況が変に拗れてるじゃん!
何を間違えたのだろう、オンオンオンオン。
そんな風にうだうだ言ってる間に、気づけば寝入ってた。
リシャをエミールとは思っていませんが、物語に憧れていたアリエルからすると、リシャは憧れのお姫様なのですね。
なんだかんだで行動力は凄まじそうなヒロインデスので、今後彼女がどう関わってくるのか楽しみです!
リシャは嫌がるでしょうが(笑)




