こんにちは、ちゃむです。
「悪女が恋に落ちた時」を紹介させていただきます。
今回は184話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

どういうわけか目が覚めるとそこは大好きだった小説の中の世界…!!
しかも大ファンだった悪女「ルペルシャ皇女」に生まれ変わっていた。
この機会を逃すまいと私はルペルシャ皇女として二度目の人生を歩むことを決心する。
ただルペルシャ皇女は不治の病にかかっており、病を完治させるためにはいくつかのミッションが…。
ミッションをこなしつつも大好きな小説の中の登場人物に会いオタ活を満喫していたのだが徐々にルペルシャ皇女の秘密が明らかに…。
美男美女総出演のファンタジーストーリーが今始まる!
ルペルシャ:主人公。皇女。死の病「ラファエリス」を患っている。
ラビロフ:皇太子。小説の主人公。独占欲が強い。
アリエル:小説のヒロイン。彼女を巡って、多くの登場人物が死亡する。
ユジン・デ・ボルタン:マクナハン一族に認められた「自由騎士」
カイン・デ・アイリック:公爵。ヴァンパイと人間のハーフ
ヘレイス:情報ギルド長。ダニエルは親友。
ダニエル:悪役のボス。ヘレイスは親友。滅亡した国の最後の王族。
イビエン:アリエルの親友。
ジェイン:メイド。アリエルに助けられるが、彼女を守り命を落とす。
エマ:メイド長
リニ、アリン:皇女専属のメイド二人。
ロックス:専属医師。
リシアン・バヌス:ルペルシャの母親。正真正銘の悪女。

184話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ルペルシャの善意
バヌス家はその強大な力に比べて、かなり簡単に崩れた。
ダンテ・バヌスは特に。
それはかなりの運が作用した結果。
バヌス家の力が「本当の精霊」に弱いというのは極秘だったから。
[実は、復讐することになるとは期待していなかったわ]
ルペルシャの呟き。
彼女は自分の葬儀を見ていた。
口元に思わず微笑を浮かべて。
彼女は、完全に分離してしまった妙な気持ちで一連の出来事を思い出す。
アリシアはまだ知らなかった。
ルペルシャが一度だけではなく、数えきれないほど多くの回帰を敢行したということを。
それは地図を作るため。
[外伝という地図を]
アリシアが記憶している原作。
その本には外伝があった。
アリエルとラビロフの二人が、武力のないアリエルのために旅をしながら宝物を集める旅行記。
[気づくかと思ったけど、それは気づかなかったのだな]
外伝は記憶もなかった。
それでも存在した理由が気になってもおかしくないのに。
[そこまで気を使うことができなかったのだろう]
原作にはルペルシャが出ている。
しかし、ルペルシャが消えた後の外伝は記憶にない。
そこにはルペルシャがいないから。
それは地図だった。
[私が数えきれないほどの回帰をしながら見つけた、宝物の地図]
しかし、それが精霊王だとは思ってもいなかった。
バヌス家からアリシアを守るための力が必要なだけだったから。
[アリシアを連れてきても、バヌス家が彼女を狙えば、同じことが繰り返されるだけだから]
そのためには、本当の精霊の力が込められた物が必要だった。
ルペルシャは魂を彫刻し、一つはアリシアの時間を捕らえるのに使い、残りは回帰を繰り返すために使った。
ようやく探し出した宝物。
[七つも見つけたから、これだけあれば自分の体は守れると思った]
だから、アリシアが倒されない程度を期待しただけ。
それがルペルシャの最善。
[でも・・・]
本当に運が良かった。
[アリシア、あなただから精霊が目覚めたのだろうか?]
アリシアは相手を「同等に」接して配慮する。
それは彼女の生まれつきの性格。
[それが異質的とも言える精霊たちに発揮されるとは思わなかったけど]
アリシアは精霊たちの心を掴んだのだ。
ダニエル・ロバイン、ジェン、精霊王たちまでも。
彼らはアリシアのそのような部分に心を開いたのだから。
[結局、その宝物から解放された精霊王たちのおかげで、妹を守ることができた]
そして、バヌス家への復讐も。
絶対に崩れそうになかったダンテ・バヌスが、夏の日の氷のように崩れた姿は忘れられない光景だった。
その光景を思い出して、ルペルシャはニッコリ笑う。
[いらっしゃい]
精霊王たちが完璧に自由になって、次々と姿を現す。
彼女は彼らを迎える際に一つ頼んでいた。
妹の心を少しは軽くしてあげるつもりで。
風に乗って精霊たちが言葉を伝える。
アリシアが知らなかったことを全て。
妹が笑っていた。
涙が溢れた目で、最後まで泣くのではなく、笑って自分を見送ってくれている。
[一つも似ていないと思っていたが、主人とお前は酷似しているな]
ジェンという思い出の精霊王が呟く。
気持ちのいい言葉だ。
ルペルシャは片方の口元を上げて笑う。
疲れた人生だったが、後悔なく生きてきた。
土壇場にあの子がいるから、完璧でさえあった。
ルペルシャはジェンに黙ってうなずいた後、もう一度アリシアを見て周り、行くべき場所に向かって第一歩を踏み出す。
やがて彼女は遠方に向かった。
とても身軽な格好で。
バヌス家があっさり敗北したのは理由があったのですね。
最後に自分の葬儀を見て旅立ったルペルシャ。
彼女の向かう先はどこなのでしょうか?




