こんにちは、ちゃむです。
「悪女が恋に落ちた時」を紹介させていただきます。
今回は186話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

どういうわけか目が覚めるとそこは大好きだった小説の中の世界…!!
しかも大ファンだった悪女「ルペルシャ皇女」に生まれ変わっていた。
この機会を逃すまいと私はルペルシャ皇女として二度目の人生を歩むことを決心する。
ただルペルシャ皇女は不治の病にかかっており、病を完治させるためにはいくつかのミッションが…。
ミッションをこなしつつも大好きな小説の中の登場人物に会いオタ活を満喫していたのだが徐々にルペルシャ皇女の秘密が明らかに…。
美男美女総出演のファンタジーストーリーが今始まる!
ルペルシャ:主人公。皇女。死の病「ラファエリス」を患っている。
ラビロフ:皇太子。小説の主人公。独占欲が強い。
アリエル:小説のヒロイン。彼女を巡って、多くの登場人物が死亡する。
ユジン・デ・ボルタン:マクナハン一族に認められた「自由騎士」
カイン・デ・アイリック:公爵。ヴァンパイと人間のハーフ
ヘレイス:情報ギルド長。ダニエルは親友。
ダニエル:悪役のボス。ヘレイスは親友。滅亡した国の最後の王族。
イビエン:アリエルの親友。
ジェイン:メイド。アリエルに助けられるが、彼女を守り命を落とす。
エマ:メイド長
リニ、アリン:皇女専属のメイド二人。
ロックス:専属医師。
リシアン・バヌス:ルペルシャの母親。正真正銘の悪女。

186話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- あなたの名前は
「おお・・・!これはきっと!」
「この署名は、トリエル大公に違いない!」
考古学者が大勢集まってざわついていた。
「不治の病で死んだ姉のために、偉大な力で反逆者を断罪したというお方!」
事実、この部分においては意見がまちまちだ。
トリエル大公の死んだ姉は病気で死んだのではなく暗殺されたのであり、不治の病を患ったのはトリエル大公自身だとか。
恋人のロバイン大公と一緒に、その病気に打ち勝つ方法まで見つけたとか。
定説ではなかったが、かなり力を入れている説であった。
なぜなら、トリエル大公の姉であるルペルシャ・ラム・トリエル皇女は非常に強く孤高の人物であったと伝えられるからだ。
これには、ラビロフ皇帝の後を継いだフランシス皇帝が、自分がその皇女によく似ていると言ったことが、大きな影響を与えた。
いずれにせよ。
「これがトリエル大公の日記なら、この日記が真実を明らかにしてくれるかもしれない」
年配の考古学者が厳粛な表情で話す。
「魔法の道具みたいだ。セキュリティがしっかりしている」
しかし、彼らはこの日記帳の真のセキュリティ機能については把握することができなかった。
他人には歪んだ映像を見せるという機能は、彼らが把握できない水準の機能だったのだ。
それは思い出の精霊王の魔法。
「それでは・・・」
数日後、彼らは選別された場所に集まって、震える手で日記帳を開く。
そして。
「おお!真実はこれだったのか!」
「トリエル大公!彼女は何と強靭な方なのだろうか!」
血を吐きながらも暖かく笑う映像が浮かび上がった。
「不治の病に、あの方が勝ったとは!」
世の中はあまりにも美しく、美しい人々が多すぎるという映像。
「写真を撮れて幸せだ」と涙を流すおぼろげな姿。
「去ると思われるこの部分を見なさい。この淡々さ・・・。あの方の苦悩が切実に感じられるな」
ある瞬間から、粛然とした雰囲気はますます悲壮になり、アリシア・ラム・トリエル大公がバヌス家を打ち破ってロバイン大公と結婚する付近では、みんなの目元が潤んでいた。
「うう・・・、この日記の映像を・・・、みんなに知らせるべきだ」
こうしてアリシア・ラム・トリエルのエピソードは、より熾烈な人生にもう一度更新されたのだ。
ある春の日。
リベラ都市の大公邸にある「青の花園」では、アリシアはまだ名前を付けていない幼い娘を抱いていた。
「うちの子の名前を早く付けないといけないのに・・・」
悩みすぎて、つい。
「もう、完璧な名前を与えなければならないなんて。正しい言葉だけど、なかなか気に入ったものがないからどうしよう」
アリシアがブツブツ呟いていると、子供が母親をじっと見上げる。
蝶が子供の顔を掠めたとき、アリシアは目を丸くした。
「あ・・・」
蝶を追っていた子供の手先に見慣れた青色が消えていったのだ。
アリシアはその力を覚えていた。
「・・・これは」
濃い茶色だった子供の頭が、力を入れた瞬間懐かしい白金色に染まる。
『お姉様、私の娘に生まれ変わりましょう。それか身近な人でも』
考えてみよう。
アリシアを深く愛してくれた姉がいた。
長くは見られなかったが・・・。
アリシアは今も姉のために祈っている。
どこで新たに生まれ変わっても、どうか愛されて幸せになりますようにと。
震える目で子供を見ていたアリシアは、しばらく空を見上げた。
そして、少しだけ笑みを浮かべる。
「・・・」
その日、子供の名前は決まった。
「フランシス」
自由な子。
「あなたの名前よ」
優しく囁いて、アリシアは愛らしい子供の額に口付けをする。
<完結>
アリシアの伝説がさらに凄くなりました。
フランシスはラビロフの次の皇帝となったのですね。
彼女のエピソードも見たいです!





