こんにちは、ちゃむです。
「悪女が恋に落ちた時」を紹介させていただきます。
今回は194話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

どういうわけか目が覚めるとそこは大好きだった小説の中の世界…!!
しかも大ファンだった悪女「ルペルシャ皇女」に生まれ変わっていた。
この機会を逃すまいと私はルペルシャ皇女として二度目の人生を歩むことを決心する。
ただルペルシャ皇女は不治の病にかかっており、病を完治させるためにはいくつかのミッションが…。
ミッションをこなしつつも大好きな小説の中の登場人物に会いオタ活を満喫していたのだが徐々にルペルシャ皇女の秘密が明らかに…。
美男美女総出演のファンタジーストーリーが今始まる!
ルペルシャ:主人公。皇女。死の病「ラファエリス」を患っている。
ラビロフ:皇太子。小説の主人公。独占欲が強い。
アリエル:小説のヒロイン。彼女を巡って、多くの登場人物が死亡する。
ユジン・デ・ボルタン:マクナハン一族に認められた「自由騎士」
カイン・デ・アイリック:公爵。ヴァンパイと人間のハーフ
ヘレイス:情報ギルド長。ダニエルは親友。
ダニエル:悪役のボス。ヘレイスは親友。滅亡した国の最後の王族。
イビエン:アリエルの親友。
ジェイン:メイド。アリエルに助けられるが、彼女を守り命を落とす。
エマ:メイド長
リニ、アリン:皇女専属のメイド二人。
ロックス:専属医師。
リシアン・バヌス:ルペルシャの母親。正真正銘の悪女。

194話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 冬の花嫁
私たちは魔塔に1ヶ月ほど滞在することに。
お互いに意見を交わしたりしながら、まだ言わなかったことも自然に打ち明けることができるようになった。
「そろそろ出発しましょうか?」
「そうですね、リシャ」
ダニエルが私の額にキスをする。
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魔塔を抜けて最後の目的地である最も寒い地方に到着する。
アリエルとお兄様の結婚式の招待状を貰ったのは、種の別荘を作ってから10日ほどで、去ろうと思っていた日のことだった。
「リシャ様!」
冬の花嫁アリエルは雪の妖精のようだった。
「いつ来られたのですか?知っていたらお迎えに行ったのに!」
興奮しながら駆けつけてきたアリエルは、初めて見た時とはずいぶん変わっていた。
世間知らずのところがあって、自分の意見がはっきりとした性格に変わりはない。
ただ、子供っぽさを脱いだ感じだ。
ソフィアやイビエンの経過もよく合ったようで、彼らの影響も受けているみたいだった。
「ああ、雪の女王様が祝福してくださるなんて!私はとても幸せです!」
こんな点はそのままなのだけどね・・・。
私はただ苦笑いしながらため息をつき、アリエルに抱きつく。
「幸せに暮らしてください、アリエル令嬢。あなたと家族になれて嬉しいです」
お兄様のところには先に寄ってきている。
アリエルは妙に静かだった。
手を放すと、彼女は涙が溢れんばかりの目で笑っていた。
「令嬢?」
「えへへ。とても嬉しくて。私、お母様がいないので。あ、ありがとうございます」
ぎこちなく感謝の意を示すアリエルをじっと見ているうちに、お姉様が私にしてくれたように彼女の頭を優しく撫でる。
額に口付けをすると、アリエルはうっとりした表情で胸を押さえていた。
なんとか笑いを堪えて、私は花嫁の準備室を出る。
忙しいと言っていた精霊王たちも、小鳥や動物の形に整えて訪れている。
彼らを歓迎し、ダニエルが待っている場所に向かった。
冬だが日差しが柔らかな日。
お兄様はアリエルのベールを少しまくって、ゆっくりと彼女にキスをした。
二人とも緊張している様子が、見る人にまで伝わってくる。
「幸せになってほしいな」
思わず呟いた。
「大丈夫だと思いますよ」
ある時から友達から恋人になっていた二人。
手紙の相談も受けたよね。
「リシャのお兄さんが結婚しますね」
ダニエルは小さく笑い出す。
彼は穏やかで優しい目で私をじっと見つめ、ゆっくりと手を上げて私の頭から花びらを取ってくれた。
何も言わなくても、その瞬間視界に満ちる彼が、私の胸をいっぱいにしてくれる。
結婚式が終わると、私たちは人目につかない場所に向かった。
お互いに歩み寄りキスをする。
そして、それからまもなく。
私たちは共に生きることを約束した。
ラビロフとアリエルの結婚式!
アリシアたちの旅も無事に終えて、次は二人の結婚式でしょうか?




