こんにちは、ちゃむです。
「悪女が恋に落ちた時」を紹介させていただきます。
今回は203話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

どういうわけか目が覚めるとそこは大好きだった小説の中の世界…!!
しかも大ファンだった悪女「ルペルシャ皇女」に生まれ変わっていた。
この機会を逃すまいと私はルペルシャ皇女として二度目の人生を歩むことを決心する。
ただルペルシャ皇女は不治の病にかかっており、病を完治させるためにはいくつかのミッションが…。
ミッションをこなしつつも大好きな小説の中の登場人物に会いオタ活を満喫していたのだが徐々にルペルシャ皇女の秘密が明らかに…。
美男美女総出演のファンタジーストーリーが今始まる!
ルペルシャ:主人公。皇女。死の病「ラファエリス」を患っている。
ラビロフ:皇太子。小説の主人公。独占欲が強い。
アリエル:小説のヒロイン。彼女を巡って、多くの登場人物が死亡する。
ユジン・デ・ボルタン:マクナハン一族に認められた「自由騎士」
カイン・デ・アイリック:公爵。ヴァンパイと人間のハーフ
ヘレイス:情報ギルド長。ダニエルは親友。
ダニエル:悪役のボス。ヘレイスは親友。滅亡した国の最後の王族。
イビエン:アリエルの親友。
ジェイン:メイド。アリエルに助けられるが、彼女を守り命を落とす。
エマ:メイド長
リニ、アリン:皇女専属のメイド二人。
ロックス:専属医師。
リシアン・バヌス:ルペルシャの母親。正真正銘の悪女。

203話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- アリエルおばさん
「いらっしゃいませ、アリエル」
やはり、ルイスは母親にそっくりであることは明らかだった。
そんなことを考えながら、アリシアはアリエル皇后を歓迎する。
「ああ、すみません、リシャ。うちの子馬がまた入ってきましたよね?」
リシャを抱きしめた後、アリエルが眉をひそめて尋ねた。
「子供たちは今庭で遊んでいますよ」
アリシアは息を殺して笑って答える。
「今度はお兄様とアリエルも一緒に叱ってくれれば良いと思います」
「いらっしゃいましたか?」
ダニエルがニッコリと笑って、私とアリエルを歓迎した。
アリシアの言葉に笑っていたアリエルが軽く挨拶を受ける。
「ダニエル」
「今度みんなで来たら、リンゴパイではなくて、本当の晩餐を準備しますね」
先程アリシアの話を聞いたのか、ダニエルは優しく話す。
アリエルは感嘆の声で叫んだ。
「いいですね!いいですね!」
おそらくラビロフは、ここに行こうと言えば喜んで椅子からお尻を外すことだろう。
「いや、そうじゃなくて、今叱ります。うちの息子もしっかりさせないと」
アリエルは、すぐにラビロフを呼び出した。
もちろん、ラビロフはすべてを後にして走ってくる。
そのように和気藹々と大人たちが話を交わす頃、子供たちが入ってくる音が聞こえてきた。
「お姉様、それで私が・・・と言って、コリンさんを・・・。痛かったけど楽しかったです!」
「泣いたらどうするつもりだったの?ジェーンさんが黙っていないと思うわ」
「実はその後にバレて、今はジェーン姉さんを避けています」
「自慢なの?」
フランシスに冷たく言い放たれるが、そう言われてもルイスは彼女が大好きだった。
騒がしいのはルイスだけだが、フランシスもいつもより声が弾んでいる。
きっと楽しいのだろう。
近づく会話を聞きながら3人が向かい合って笑った。
「ふえっ!」
楽しそうに笑っていたルイスの顔が青白くなる。
フランシスは心の中で追悼の意を表した。
(パイも食べられずに連れて行かれるのね。アリエルおばさんだけでなくラビロフおじさんまでいらっしゃるなんて)
ルイスはアリエルおばさんが見える時はただ落ち着かないだけだったが、瞬間移動で現れたラビロフおじさんを見て凍りつく。
ラビロフおじさんは怖いのだろう。
(今回はしっかり捕まえることにしたみたい。すべて自業自得だけど)
フランシスは約3秒間の追悼を終えて、久しぶりに会う二人に挨拶した。
「こんにちわ。おじさん、おばさん」
「久しぶりだね」
「シス!」
アリエルはフランシスを軽く抱きしめながら頬を擦り合わせた。
ラビロフは微笑んでフランシスにうなずく。
フランシスは彼女を抱きしめたアリエルがそのまま片手を伸ばしてルイスの頬をつねっているのを見なくても分かった。
「い、痛いです!」
「痛くつねっているんです、皇子!」
「ひん」
「本当に!誰に似たのでしょうか!」
30歳になろうとしているのに、依然として少女のようなアリエルがぶっきらぼうに叫んだ。
フランシスはルイスをアリエルに渡した後、母親に近づいた。
アリシアは試合に満ちた笑顔でフランシスを抱きしめる。
「何をして遊んでいたのですか、シス?」
「青い力を見せていました、お母様」
ルイスには最近になって見せ始めた力だ。
フランシスがそっと微笑む。
上気した顔にアリシアが小さく笑い出した。
フランシスは基本的に多少表情の変化が大きくない子供だ。
しかし、両親といる時は、解けた表情を浮かべてくれる。
すべてが愛らしい子だった。
「そぉ!ルイスも気に入ったでしょうね」
「そうだと思います」
母娘の会話は続いた・
・
・
・
(幸せだな)
ダニエルは二人の会話を聞きながら、そう考えた。
アリエルに叱られるルイスを見物していたラビロフは、そんな彼を見て笑ってしまう。
「君も随分変わったね」
「陛下に対しては変わっていませんが」
言葉遣いだけは柔らかいが、依然としてラビロフを高く接していない。
「だから家族になれたのだろう」
ラビロフは愉快な気分で話し続けた。
「私より酷いよ。君が愛妻家になると思ってたけど想像以上だ」
母親になったアリエル。
天真爛漫な印象は変わりませんが、息子を叱る姿は母親の姿ですね。
アリシアとフランシスの母娘の光景も素晴らしいです!





