こんにちは、ちゃむです。
「悪女が恋に落ちた時」の原作小説を紹介させていただきます。
今回は54話をまとめました。
ちなみに韓国語は殆ど無知です。知り合いに韓国語を勉強していた方がいたので、協力してもらいながら勉強をしています♪
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

どういうわけか目が覚めるとそこは大好きだった小説の中の世界…!!
しかも大ファンだった悪女「ルペルシャ皇女」に生まれ変わっていた。
この機会を逃すまいと私はルペルシャ皇女として二度目の人生を歩むことを決心する。
ただルペルシャ皇女は不治の病にかかっており、病を完治させるためにはいくつかのミッションが…。
ミッションをこなしつつも大好きな小説の中の登場人物に会いオタ活を満喫していたのだが徐々にルペルシャ皇女の秘密が明らかに…。
美男美女総出演のファンタジーストーリーが今始まる!
ルペルシャ:主人公。皇女。死の病「ラファエリス」を患っている。
ラビロフ:皇太子。小説の主人公。独占欲が強い。
アリエル:小説のヒロイン。彼女を巡って、多くの登場人物が死亡する。
ユジン・デ・ボルタン:マクナハン一族に認められた「自由騎士」
カイン・デ・アイリック:公爵。ヴァンパイと人間のハーフ
ヘレイス:情報ギルド長。ダニエルは親友。
ダニエル:悪役のボス。ヘレイスは親友。滅亡した国の最後の王族。
イビエン:アリエルの親友。
ジェイン:メイド。アリエルに助けられるが、彼女を守り命を落とす。
エマ:メイド長
リニ、アリン:皇女専属のメイド二人。
ロックス:専属医師。
リシアン・バヌス:ルペルシャの母親。正真正銘の悪女。

54話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 舞踏会
原作が始まるまで、ルペルシャは舞踏会にほとんど出席することはなかった。
そのため、アリンとリニは興奮しながら私を着飾ってくれた。
彼女たちが気合いを入れてくれたお陰で、ルペルシャお姉様は本当に美しい。
「しかし皇女様、本当にその・・・、それをつけていくのですか?」
リニが不安そうに尋ねると、アリンも同意する。
「皇女様、確かにお似合いなのですが、それでも舞踏会にベールをつけていくのは・・・」
舞踏会でベールをつけるのは禁止とされている。
それは喪服に属する衣装という認識があったから。
そして喪服として使われない場合は敗北としての意味を持つ。
「いいえ、これで良いのよ」
「「・・・はい」」
膨れっ面をしている二人の頭を撫でてあげる。
そうして舞踏会に行く用意が出来た。
「それじゃあ、行ってくるわね」
私はにっこり笑って答えた。
「皇女様、行ってらっしゃい!」
「楽しい時間をお過ごしください」
リニは拳を固く握ってガッツポーズをしていた。
皇太子だけでなく貴族の間にも無害な皇女と認識してもらう必要がある。
彼らの中では、私は悪女のイメージが強い。
「貴族たちにショック療法を与えないとね」
舞踏会場が近づいていた。
私は仮面をつけるように表情を変える。
笑っているようで少し憂鬱そうな微笑みを。
(歩き方は堂々と)
過去4日間の血のにじむ努力の結果が実を結んだ。
- 側近ガイル
今日出席するという噂の皇女がまだ現れない。
話題の彼女を待ちながら貴族たちはひそひそと話し始めた。
目の前では言えないような言葉を交わす人もいれば、心配するふりをして興味深く目を輝かせる人も。
「今日の主人公は私ではないようだね」
皇太子は微笑みを浮かべて、そう言った。
彼の側近のガイルはつんとした表情でワインを口に含む。
「ルペルシャ皇女・・・」
皇太子は皇帝の助けで得た情報を思い出す。
継承権を放棄するという言葉に、彼の微笑みは濃くなる。
「彼女がどうであれ、あなたに影響が及ぶことはないと思いますが」
ガイルはそう言った。
「さぁ、どうだろうな」
変化には常に副作用が伴う。
特に急激な変化には注意が必要だ。
「皇女宮の雰囲気が一変したと聞きましたが」
「そうだな」
「とても優しく気さくな方だとか?皇女は目下の者を苦しめる人ではありませんが、そんな事を言われる人ではなかったと認識していますが?」
皇女は他人に興味がないはず。
そんな彼女が優しい?
「しかも、頻繁に大物と付き合っているとか。自由騎士ボルタン卿、ヴァンパイアの混血アイリック公爵、へレイスという男は情報ギルドの核心部に属する人物のようですし」
「直接見て判断する必要があるな」
皇太子の言葉にガイルがぽつりと呟く。
「彼女が皇位を狙っていると思いますか?」
「いいや」
「それなら何故警戒するのですか?」
「君はまだ私のことを知らないのか?」
皇太子が無情な目で正面を見つめる。
「大切なことは、私のものに触れるかどうか」
「さようでございますか」
ガイルが理解できないという表情で首を横に振る。
「それでどうするおつもりですか?」
「それは会ってみないと・・・ね」
その時、声が聞こえてきた。
「ルペルシャ・ラム・トリエル皇女陛下が召し上がります」
- ベールの意味
開いた扉から誰かが足を踏み入れる。
扉を見つめていた皇太子の表情に一瞬興味が沸く。
「誕生日の舞踏会でベールに包まれている・・・」
会場の視線は好奇心と不快感が漂っていた。
ベールを被ることは、敗北と死の象徴。
皇太子の表情を見たガイルは一瞬息を止めてしまった。
(あれは簡単に終わらせる目つきじゃない)
彼は再び皇女に目を移す。
堂々とした足取りで入ってきた皇女には、守る騎士もいない。
そのまま彼女は舞踏会場を横切って皇太子の正面に向かった。
皇帝が席を外しているため、ルペルシャが挨拶をするのは皇太子だけ。
しばらくして、皇女が皇太子の前で立ち止まる。
「皇太子殿下」
ガイルは違和感を覚える。
彼女の声はあんなに明るかっただろうか?態度も以前とは違うし、雰囲気も・・・。
「挨拶はいいから、姉さん」
彼女の穏やかな視線に、皇太子は蛇のように微笑んだ。
そして囁くように話を続ける。
「そのベールの意味は、僕が勝手に解釈してもいいのかな?」
その時だった。
非常に大きくて長いベールで全身を包み込んでドレスを着飾ったルペルシャ皇女が動き出した。
驚いたことに、彼女はそのまま身を沈めた。
「皇女」の挨拶が低くなればなるほど、会場は一瞬にして静寂に包まれた。
それは配下が王族に対して礼を示す姿勢。
皇太子ラビロフの初登場です。
彼は原作通り執念深い人物のようですね。
お姉様だったら決して行わない行動をしたルペルシャ。
皇太子はどう捉えたのでしょうか?


↓紹介している作品5つを僕の好きな作品順にしてみました^_^





