悪役のエンディングは死のみ

悪役のエンディングは死のみ【112話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「悪役のエンディングは死のみ」を紹介させていただきます。

今回は112をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【悪役のエンディングは死のみ】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「悪役のエンディングは死のみ」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介と...

 



 

大学の友達に勧められ、乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」を始めた主人公。

自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、 悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。

ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。

死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好感度を上げ、 ゲームをクリアするしか手はない!? 

ペネロペ・エカルト:主人公で悪役令嬢。ゲームではハードモードのヒロイン。公爵家の娘だが、実際には血の繋がりは無い。

イヴォン:ヒロイン。エカルト公爵家の娘だが、18歳になるまでは平民の娘として過ごしていた。ノーマルモードでは彼女がヒロイン。

デリック・エカルト:エカルト公爵家の長男。冷酷な貴公子キャラ。

レナルド・デカルト:エカルト公爵家の次男。気が短く、口が悪い。

カリスト・レグルス:イオカ帝国の皇太子。人の命を軽視する暴君。

ヴィンター・ベルダンディ:侯爵であり魔術師。様々な情報や裏取引を扱う。

イクリス:亡国の貴族出身の奴隷。ペネロペを同情した唯一のキャラ。

【悪役のエンディングは死のみ】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「悪役のエンディングは死のみ」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介と...

 




 

112話 ネタバレ

悪役のエンディングは死のみ【111話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「悪役のエンディングは死のみ」を紹介させていただきます。 今回は111話をまとめま...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

 

  • 閉じこもるイクリス

「はい、お嬢様」

執事長が固い顔で腰を下に曲げた。

「待ってください!」

騎士たちは事態の深刻さに気づき、慌てだした。

「い、今のは誤解です!私たちは、こ、公女様の事を言ったわけではありません!」

男たちが一斉に懇願している。

イクリスの部屋に向かおうとしているのに、彼らが邪魔をするので、思わず眉をひそめてしまう。

私の表情に気づいた執事長が急いで道を塞ぐ。

「そこをどいて下さい!」

「私たちは公女様に話したい事が・・・!」

執事長は黙って首を横に振る。

私は彼らの方へ振り返る。

「お願いです、公女様!私たちは・・・」

「出ていって」

冷たい目で彼らの言葉を断ち切る。

「嫌な匂いがするので、話したくないわ。ここから移動してちょうだい」

「お、お嬢様・・・」

「聞こえなかった?あなたたちも首を絞めてもらいたいの?」

邪悪な笑顔を浮かべる。

躊躇した後、彼らはすぐに後退した。

彼らにぐちゃぐちゃにされた贈り物を見つめていたので、執事長もしかめっ面をする。

その後、彼はイクリスが滞在している部屋のドアを軽くノックした。

「私です、執事長です。ドアを開けてくれませんか?」

コンコン。

彼はドアを数回ノックした。

それでもドアが開く兆候はなく、執事長は困惑した表情で私の方へ振り向いた。

「どうなさいますか、お嬢様?合鍵をお持ちしますか?」

少し考えて、首を横に振る。

「いいえ、代わって下さい」

執事長の横を通り過ぎて、ドアの前に立つ。

軽く⼿を上げてノックする。

コンコン。

「私よ、イクリス」

「・・・」

「ドアを開けてちょうだい」

私自身がノックしたにもかかわらず、ドアは開く兆候を見せなかった。

「あなたが心配でここにいるの。あなたが嫌なら、私は立ち去った方が良いかしら?」

今回も返事がなかったら、本当に帰るつもりだった。

ドアを無理やり開ければ、イクリスからの好感度が下がるかもしれないから。

しばらく待った後、背を向ける。

その瞬間。

開く可能性は低いと思われたドアがゆっくりと開いた。

隙間から見える部屋の向こう側は、カーテンが閉まっていて真っ暗だった。

「執事長、あなたは仕事に戻っていいわ」

「お嬢様をお一人で向かわせる訳には・・・」

執事長が不安な表情を浮かべる。

男性が住む部屋に、貴婦人を一人にしておく事など出来なかったから。

「心配しないで。長い間滞在するつもりはないから」

「それでしたら、私は建物の前でお待ちしております」

「ええ、ありがとう」

少しうなずいた後、執事長は立ち去った。

 



 

彼が姿を消した後、私は⼿を伸ばしてドアを開ける。

部屋は暗かったが、古いカーテンには⽳があり、そこから⽇光が差し込んでいた。

⽬を凝らして室内を確認する。

不機嫌そうな男を⾒つけるのは難しくなかった。

「イクリス・・・」

彼に囁きながら、部屋の中に足を踏み入れる。

彼が横たわっているベッドの近くのテーブルに、花が散らばっていた。

花を避けてベッドの端に座る。

膨らんだ⽑布にそっと⼿を置いて、イクリスに話しかける。

「ご主人様がいるのよ。顔を見せてくれないのかしら?」

「・・・」

返事がないから心配になる。

「体調が悪いの?」

「・・・」

「イクリス・・・。ご主人様の質問に答えられないの?」

毛布が少しだけ震える。

「・・・体調が優れなくて、トレーニングに参加することが出来ませんでした」

「そうだったのね。医者を呼ぶから、ちょっと待ってて」

急いで部屋から出ようとする。

その時、⾐服の裾を握る微弱な感触が。

私は歩くのをやめた。

ベッドを振り返ると、毛布の隙間から現れた手が、私のスカートをしっかりと握りしめていた。

「行かないで」

「・・・」

「そばにいてください、ご主人様」

(子供みたいね、イクリス)

彼がこんなに弱っているのを見たのは初めてだった。

私は再びベッドに座る。

⼿を伸ばし、今回は⽑布の上ではなく、イクリスの⼿の甲に重ねた。

[[イクリス]の好感度を確認しますか?]

[800万ゴールドor名声200]

好感度は確認したいが、彼の顔が毛布で隠れているのでゲージバーが隠れている。

仕方がないので、今回は止めることにした。

「あなたの事を心配していたのよ」

優しい声で語りかける。

イクリスがあまり幸せそうに見えなかったから。

幸い、今回はすぐに反応があった。

「ご主人様は私を⼼配しているのですか?」

しかし、それは良い反応ではなかった。

「習慣のように、私をなだめようとしているのではないのでしょうか?」

鋭い指摘に、⽬を⼤きく開いた。

そっと彼の背中をさする。

「心配していなかったら、ここまで来ないわよ。そう思わない。イクリス?」

「あの日」

「・・・」

「ご主人様は、私を⾒た直後に来てくれなかった」

 



 

あの日、彼を目撃したのは間違いではなかった。

「ええと・・・」

イクリスが不機嫌になった理由を真剣に考える。

「急ぎの用事があったの。だから、すぐに来ることが出来なかったわ」

「・・・」

「あの日、私に会いに来たの?」

彼が不機嫌だった理由。

(私がカリストと一緒にいたから、イクリスは動揺したのかもしれない)

けれど、私はあなたを攻略しようと考えている。

これは恋愛シミュレーションゲーム。

こういったイベントが起きるのは珍しくないのだろう。

(もしかして、濃い⾚⾊は愛情を意味しているのだろうか?)

「贈り物を部屋に⼊れられなかったのでイライラしました」

イクリスは突然何かを呟いた。

不思議に思った後、彼が何を言いたいのか理解した。

箱が大きかったので、小さな部屋に入れることが出来なかったのだろう。

「私はご主人様から与えられてばかりです」

「・・・」

「あの日、ありがとうと言いたかった」

覆われていた毛布がゆっくりと引き上げられる。

薄暗い光の下で、蝋⼈形のように、白い顔が現れた。

同時に、彼は⽑布の下に隠していた⼿を出す。

「私はご主人様にこれしか与えられません」

半分枯れた花。

それらは丸く織られ、⼩さな花の冠のような形をしていた。

「これは・・・」

この花をどこかで見たような気がする。

そして思い出した。

数⽇前、ガラス温室でイクリスと⼀緒に⾒た⽩い野原の花。

私はもう⼀度⾒上げて、彼の表情を見る。

その瞬間、息が詰まったように感じた。

「あの日、ご主人様と会っていた人は誰?」

「・・・」

「何を手に入れれば、あの日のように明るく笑ってくれるのですか?」

イクリスの灰色の目が濡れていたから・・・。

 



 

イクリスへの庇護欲が掻き立てられるお話ですね!

いつもは無表情なのに涙を流すなんて・・・。

それだけペネロペに依存していることが分かります。

あの日会いにきたのは、彼女に白い花冠を渡そうとしたからなのですね。

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