こんにちは、ちゃむです。
「悪役のエンディングは死のみ」を紹介させていただきます。
今回は131話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

大学の友達に勧められ、乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」を始めた主人公。
自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、 悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。
ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。
死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好感度を上げ、 ゲームをクリアするしか手はない!?
ペネロペ・エカルト:主人公で悪役令嬢。ゲームではハードモードのヒロイン。公爵家の娘だが、実際には血の繋がりは無い。
イヴォン:ヒロイン。エカルト公爵家の娘だが、18歳になるまでは平民の娘として過ごしていた。ノーマルモードでは彼女がヒロイン。
デリック・エカルト:エカルト公爵家の長男。冷酷な貴公子キャラ。
レナルド・デカルト:エカルト公爵家の次男。気が短く、口が悪い。
カリスト・レグルス:イオカ帝国の皇太子。人の命を軽視する暴君。
ヴィンター・ベルダンディ:侯爵であり魔術師。様々な情報や裏取引を扱う。
イクリス:亡国の貴族出身の奴隷。ペネロペを同情した唯一のキャラ。

131話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 青い瞳
カリストがヴィンターを追いかけた後、ホールで轟⾳が鳴り響く。
⽬を⼤きく開いて頭を向けた。
ヴィンターの呪文が、白いローブを着た女性に迫る。
しかし、アーティファクトが完成したかは分からないが、青い光が空中に浮かぶ。
青い光から放たれる光線と、ヴィンターの魔法が衝突した。
しかし、しばらくすると。
破裂⾳とともに、⻘い光がゆっくりと消えていく。
光は完全に消え、それは灰色の鏡に変化した。
「鏡?」
ヴィンターは魔法のレーザーを発射し続ける。
灰色の鏡に直撃する瞬間。
「キェえええええええええ!!」
突如現れたヘビの尻尾によって、その試みは失敗した。
大きく開いた⼝がヴィンターの下半⾝を飲み込もうとする直前、カリストはがなんとか蛇の額に剣を突き刺す。
「ねえ、⾒知らぬ⼈。状況を⾒てください!私は何をすればいい?」
カリストが眉をひそめながら激しく叫んだ。
ヴィンターは少し固まった後、すぐに返答した。
「私たちは、あの鏡を完全に破壊しなければなりません。あのアーティファクトは、魔法使いだけでなく⼀般の⼈々にも悪影響を及ぼします!」
「まずは子供たちを避難させましょう!」
カリストの言葉は理に叶っており、ヴィンターがヘビに止めを刺した。
二人の攻撃によって、ヘビの数は急速に減少している。
(これなら安心ね)
メインクエストが出てこなくなったので、子供たちを救出すれば、このエピソードも終了するだろう。
カリストは、ヴィンターの魔法のおかげで、すぐに祭壇の近くに到達した。
彼は躊躇うことなく、祭壇の前に立ちはだかる男たちを殺していく。
カリストの透明化は解除されていない。
数⼈が⼀瞬で殺された。
「透明化している敵が一人いるぞ!」
彼らはすぐに誰かが隠れていたことに気づく。
「⼥神を守れ!もっとマナを!」
男たちは、上司の命令ですぐに祭壇横に結集した。
以前の宮殿で⾒られたように、いくつかの光沢のある⽔晶⽟を取り出す。
そして彼らは、未知の呪⽂を叫んだ。
激しい震えが鳴り響く。
「ゴォオオオオオオ!!」
とてつもない轟⾳に両⼿で⽿を閉じた。
そして、私は自分の目を疑う。
「嘘でしょ・・・」
5⼈の悪魔が生み出され、広いスペースを埋め尽くした。
それは、私が以前にカリストの助けを借りて何とか倒したヒグマよりもはるかに⼤きい。
モンスターが動くたびに、地面が揺れた。
「グァアアアアアア!」
「ちっ、キリがないな」
カリストが血まみれの剣を構えて、そう呟く。
(どうしてこんなに難しいの?まだ終われない!)
隅に閉じこもって何もできない自分に腹が立つ。
ヴィンターとカリストはすぐに頭を切り替えて、邪悪な⽣き物と戦い始めた。
カリストが悪魔の⾜を切り裂き、ヴィンターは魔法を放つ。
しかし、サイズが⼤きすぎてあまり効果があるようには見られなかった。
攻撃された悪魔が興奮して飛び跳ねる。
制御するのが難しいのか、レイラ国の残党も巻き添えを喰らっていた。
その隙に、私は慎重に祭壇に向かう。
システムの⼒なしで、自分に何が出来るか分からないけれど・・・。
しかし、ヴィンターとカリストが悪魔と戦っている間、自分だけ何もしないのは嫌だったのだ!
祭壇に近づく前に、男たちが2⼈の⼦供を囲む。
「ダメ!」
歯を食いしばる。
「ピラティオ!」
その瞬間、悪魔と交戦していたヴィンターが呪⽂を叫ぶ。
そして、5⼈の⼦供が姿を消した。
しかし・・・。
「ぐう・・・!」
彼はその代償に、巨⼤なトカゲの悪魔が振るう尾に叩きつけられて、壁に急降下した。
ヴィンターが立ち上がってこない。
彼は死んだの?
彼が死んだらどうなる?
今起きていることを現実として受け止めることができない。
ゲームの⼀部だと思った光景が現実のように感じられるときはいつでも、私は怖くて狂いそうになっていた。
怖くて足が動かない。
「お姫様!」
誰かの声が聞こえる・・・。
(誰・・・?)
「ペネロペ・エカルト!!」
パニック状態にあった私を⽬覚めさせたのは、カリストだった。
彼に名前を呼ばれて、私の足が動く。
「私が足止めをするから早く!」
私はその⾔葉に反射的に頭を向けた。
祭壇の上は、無数の⿊いローブの男たちによって防がれている。
⽩いローブの女性のふもとには、ライオンの仮⾯をかぶったラオンの姿が。
彼はまだ気を失っている。
⼀⼈で悪魔と向き合うのに苦労しているカリストを⾒つめる。
「お姫様!あなたは見えていない!」
彼が私のことを心配しているのが分かる。
祭壇に近づく。
カリストの言葉は正しかった。
ヴィンターが気を失っているかどうかにかかわらず、私の姿は彼らに見えていないようだ。
私は女性の背後に回り込む。
少し離れたところで⽴ち⽌まった後、⼿を伸ばしてラオンのフードをしっかりと握った。
幸いにも、女性はカリストの方向を見つめている。
(今のうちに・・・)
このままラオンを祭壇の端まで引きずる。
少しずつ、少しずつ・・・。
私は勇気を振り絞り、ラオンを注意深く祭壇の端まで導いた。
カリストは防戦一方だ。
おそらく自分に注意を向けて、私の手助けをしてくれているのだろう。
その時だった。
⼥性が抱きしめている鏡に微かな光が差し込む。
⻘い光が私に降り注いだ。
「え!?」
混乱した状態で⾒ていると、アーティファクトの中に何かが浮かんでいるのが⾒える。
鏡を⾒下ろしていた⼥性と、私の目が合う。
マスクの向こうに見える⻘い⽬。
(あれは・・・)
何かがおかしいと直感した。
そして、真実に気づく。
その瞬間だった。
<システム>
[メインクエスト:失踪した⼦供たちの⾏⽅]
[クエストを続⾏しますか?]
(報酬:すべての男性キャラの好感度+5%、名声+50)
[はい/いいえ]
「受け入れる!受け入れて!」
[はい]を二回続けて押した。
⽂字がすぐに変更される。
<システム>
[魔法を叫びなさい]
(魔法呪⽂:デキナレプティウム)
これまでに見たことのない呪文だ。
どんな攻撃なのだろうか?
しかし、そんな事を考える時間はない。
「デキナ・・・」
急いで⼝を開けると、⾸の下に未知の熱が膨らんだ。
私は⻭を⾷いしばって、全⼒で叫ぶ。
「デキナレプティウム!」
その瞬間、振動と轟⾳が地下室を揺さぶった。
ボールのように丸い光の巨⼤な塊が、爆弾のように四⽅から注ぎ出される。
ゴムボールのように四⽅⼋⽅に跳ね返り、すべてを打ち砕き、踏みつけた。
大きな振動、⽿をつんざくような⼤きな⾳、目が眩む眩しい閃光。
轟⾳がようやく消えてたとき。
目の前の光景を⾒て⾔葉を失う。
壊れた柱と崩れかけた柱の⽡礫の間で、5匹の巨⼤なトカゲがすべて死んで、煙だけを吐いていたのだから。
混沌の真っ只中に⽴っていたカリストは、微かな表情で私を⾒つめていた。
ヴィンターの安否が心配です。
ペネロペは守られるだけのヒロインではないのでカッコいいですよね!
そして、白いローブの女性の正体は?
青い目はエカルト家の瞳の色と同じ。
もしかして・・・?




