こんにちは、ちゃむです。
「悪役のエンディングは死のみ」を紹介させていただきます。
今回は199話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

大学の友達に勧められ、乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」を始めた主人公。
自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、 悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。
ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。
死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好感度を上げ、 ゲームをクリアするしか手はない!?
ペネロペ・エカルト:主人公で悪役令嬢。ゲームではハードモードのヒロイン。公爵家の娘だが、実際には血の繋がりは無い。
イヴォン:ヒロイン。エカルト公爵家の娘だが、18歳になるまでは平民の娘として過ごしていた。ノーマルモードでは彼女がヒロイン。
デリック・エカルト:エカルト公爵家の長男。冷酷な貴公子キャラ。
レナルド・デカルト:エカルト公爵家の次男。気が短く、口が悪い。
カリスト・レグルス:イオカ帝国の皇太子。人の命を軽視する暴君。
ヴィンター・ベルダンディ:侯爵であり魔術師。様々な情報や裏取引を扱う。
イクリス:亡国の貴族出身の奴隷。ペネロペを同情した唯一のキャラ。

199話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 家族
「は」
新しいメインクエストウィンドウを見て落胆の笑いを出し、私は呪いを叫ぶ。
「なぜ私がしないといけないのですか!なぜ私がこの忌々しいクエストをしなければならないのですか!?」
ハードモードが終了したとき、なぜ私はまだゲームを彷徨っているのか考えた。
逃げられなかったので、ある程度諦めもした。
そうでなければ、心が壊れると思っていたから。
ここから出られなくても、死への恐怖の原因を⽌めることだけが欲しかった。
もうゲームによって殺されることへの恐れに苦しみたくなかったから。
だから私は物語の循環から抜け出したいと思っていたのだ。
「世界が破壊されているかどうかにかかわらず、それは私と何の関係がありますか?イヴォンか他の誰かにそれを与えてください!私はそれをまったく必要としないから!」
突然、奇妙なことが起こる。
システムが私が⾔っていることを理解しているかのように、新しい⽂字がクエストウィンドウの下に浮かんでいた。
<システム>
[メインクエストを完了すると、報酬が支払われます]
[報酬「ゴールドドラゴンの⽛」で⼈命を救うことができます]
しかし、システムの答えは私をまったく慰めない。
「なぜ私が他の⼈の命を救う必要があるのですか?」
体のあちこちが⾝震いし、残酷な運命への罵倒を叫ぶ。
「私はすでに死んでいます!私はこのクソな場所に引きずり込まれました!そして私は多くを経験しました!今私は⾏くところがありません!なぜ私がクリアする必要があるのでしょうか!?」
これまで苦労してきた欲求不満と絶望が爆発する。
イヴォンの洗脳のせいではなかったとしても、毒を飲んだ後、夢の中で眠っているのを⾒た時から推測はしていた。
「たぶん、私の本当の体はすでに死んでいる・・・」
私は既に死んでいて、ここは幻想の世界なのでしょう。
または、この地獄に連れてこられて、罰せられる。
そうでなければ、ペネロペと私の状況は似ているでしょう。
「けれど、これが本当の地獄であるならば、私は何をそんなに間違ったのですか?⼀晩中ゲームをするのはそんなに⼤きな罪なのですか?」
とても不公平に感じたけれど、このままでは⾒苦しく泣くと思ったので、⻭を噛んであごを閉じた。
その時。
突然、メッセージがゆっくりと消え、映像が映し出される。
「ああ・・・」
馴染みのある声。
自分でも気づかないうちに、私は呼吸を止めてしまう。
画⾯の内側は病室。
酸素呼吸器をつけてベッドで寝ている私の姿が⾒えた。
「ああ・・・」
繰り返しになるが、馴染みのある声が聞こえた。
そして、私が横たわっていたベッドの隣で、彼が私の⼿をしっかりと握って頭を下げているのを⾒つける。
「いつまで眠り続けるつもりだ、馬鹿・・・」
それは次男の姿。
「私たちはみんな間違っていました。許しを請います。だから⽬を開けてください」
次男は額を私の⼿に埋めて、真剣に懇願した。
⽬の前の光景が分からない。
そして、誰かがドアを開けて病室に⼊ってきた。
「兄さん」
それは⻑男の姿。
「父さんは?」
「父さんは今朝急いでアメリカへ出発した。昏睡状態の患者から腫瘍を取り除くために複数の⼿術を⾏った医師がそこにいると聞いて」
「そうか・・・」
しばらく病室に沈黙が生まれる。
しばらくすると、次男は静かに⼝を開いた。
「兄さん、妹は私たちを⼤いに嫌っていると思います」
彼はまだ私の⼿を離さない。
「確かにな・・・。⼀流家族の末娘は、過労によって引き起こされた昏睡状態にあり、胃がんになるなんて・・・」
(い、胃がん!?)
唖然としていると、次男は苦しそうな声で話した。
「今は後悔している。なぜ学校であんな⾺⿅なことをしたのだろうか?」
「私たちが学ぶことができなかったからだと思います」
⻑男は簡単に答えた。
「彼女が大学で一人暮らしをすると言った時、誰も聞かされていなかった。そんなことを考えているなんて思ってもいなかったのだから」
「彼⼥が⽗に留学や考古学を希望していたことは知っていました」
次男は⻑男の⾔葉を笑う。
再び病室で致命的な沈黙が。
「・・・彼女が胃がんにかかったのは私のせいだと思います」
「・・・」
「夜にネズミのように⾷べさせなければ、しばらくして⼀緒に⾷べてくれると思いましたから」
「それなら・・・、私も同じことを彼女にしました」
⻑男はすぐに答えた。
「物乞いのような部屋をあげたら、すぐに家に戻ってくると思っていたのに、アルバイトを3つも掛け持ちするなんて・・・」
「・・・できれば彼⼥の胃がんを取り除きたい」
再び、私の⼿に額を持った次男は彼の後悔を囁く。
暗く低い声に、怒りが突然沸き上がった。
「今更、そんなこ___」
呪いを吐くために⼝を開けた直後。
画⾯が切り替わる。
「・・・お願いだ、娘を救ってくれ・・・!お願いします・・・!」
父親の姿が映る。
彼はアメリカに向けて出発したと⾔い、⻄洋の医者に助けを求めていた。
彼の充⾎した⽬から信じられないほどの⽔滴が落ちた後、画⾯はゆっくりと消えていく。
そして。
<システム>
[18%の洗脳呪いが解けました!]
メッセージを⾒て、ここまで来た理由を思い出す。
「私は・・・、胃がんなの?」
アルバイトをして学校⽣活を送っているうちに、過労で死ぬと思っていたけれど、まさか癌になるとは思ってもいなかった。
突然、洗脳中にイヴォンが⾒せた酷い光景を思い出した。
私が亡くなった後、葬儀場でイライラして眉をひそめた家族の光景。
しかし、真実の鏡は私が死んでいないことを私に⽰した。
私は死んだと信じていたけれど、まだ生きているようだ。
そして、私の死に悩まされている家族はいない。
それはすべて洗脳だった。
「どうして今なの・・・」
突然、あごに熱いものが滴り落ちる。
その時、私は⾃分が泣いていることに気づいた。
「どうして・・・、どうして今さら!」
すでに消えた鏡のイメージを⾒つめながら、悶えように叫ぶ。
「全部あなたたちのせいよ!あなたたちのせいで私はここに!私は!」
結局のところ、私は何のためにあんなに⼀⽣懸命⽣きたのでしょうか?
耐え難い落胆が津波のように私を襲う。
しかし同時に、昏睡状態で私を悩ませなかった家族を助けず、絶望的に悲惨な気持ちに。
その瞬間。
<システム>
[〜メインクエスト:ハードモード隠しルート〜]
[本当の悪役は誰ですか?]
[クエストを続⾏しますか?]
(報酬:[隠された結末]、[ゴールデンドラゴンの⽛])
[はい/いいえ]
消えていたクエストウィンドウが再び現れる。
今、私は理解した。
システムの⾒返りは、私が元の世界に戻ることに他ならないことを。
出てきたクエストウィンドウにうんざりするが、選択せざるを得ない。
怒りを込めて泣き、[はい]を押した。
その後、新しいシステムウィンドウが⽬の前に現れた。
<システム>
[真実を知るようになったあなたには、報酬として「真実の鏡の杖」が贈られます]
[報われたいですか?]
[はい/いいえ]
「鏡の杖?」
[はい]を押すと、⿊いスペースから何かが出てきた。
「これは何?」
それは、棒と同じ⻑さの鏡の柄が付いた魔法の杖。
それを握ると⽂章が変わり、まるで本当の主を⾒つけたかのように輝きを放った。
<システム>
[これからは[真実の鏡の杖]を使って[古代の魔法]を使うことができます]
<システム>
[[悪の勢⼒]を⽌めて、破壊の危機に瀕していた世界を救おう!]
<システム>
[しかし、古代魔法は多くのスタミナと精神⼒を必要とします!重要な時に慎重に使⽤してください!]
その後、新しい⽂章が追加された。
<システム>
[最後に、古代の魔法使いの霊があなたに⼀⾔、重要なメッセージを残しました]
[親愛なる⼦孫、あなたは今まであなたの努⼒で真実の鏡を維持することができました。ありがとう!]
「うるさい!」
呪いを解く前に、⿊い空間が崩れ始めた。
そして、その隙間から爆発的な光が降り注ぐ。
明るい光が再び私の⽬の前で点滅した。
・
・
・
「お姫様!」
再び⽬を開けたとき、誰かが私の体を荒く揺さぶる。
同時に、未知の巨⼤な轟⾳が鳴り響いた。
「うーん・・」
低い呻き声で気がつくと、私を揺さぶっていたカリストの姿が。
古く壊れた[真実の鏡]は⽂字通り粉々に砕かれていた。
「お姫様、⼤丈夫ですか?怪我をしていますか?」
鏡が崩れる直前、なんとか私を助けてくれたカリストが⾶び上がって私の体を観察する。
「鏡に触れるとすぐに、周りに強い障壁があったので、私はあなたに連絡できませんでした。そこで何が起こったのですか?他に何があなたの⼿にありますか?」
「殿下」
「お姫様、なぜ泣いているのですか?」
今⾒たものが信じられなかった。
「お姫様、⼀体何が悪いの?泣かないでください。私は間違ったことをしましたか?」
カリストは私を⾒て何をすべきか分からなかったが、すぐに彼は私を抱きしめた。
ゲームクリアは現実の世界に戻ることで間違いなさそうです。
ということは、カリストとも離れるということでしょう。
魔法の杖を手に入れましたが使い所は難しそうですね。
次の目的地が気になるところです!





