こんにちは、ちゃむです。
「悪役のエンディングは死のみ」を紹介させていただきます。
今回は202話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

大学の友達に勧められ、乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」を始めた主人公。
自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、 悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。
ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。
死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好感度を上げ、 ゲームをクリアするしか手はない!?
ペネロペ・エカルト:主人公で悪役令嬢。ゲームではハードモードのヒロイン。公爵家の娘だが、実際には血の繋がりは無い。
イヴォン:ヒロイン。エカルト公爵家の娘だが、18歳になるまでは平民の娘として過ごしていた。ノーマルモードでは彼女がヒロイン。
デリック・エカルト:エカルト公爵家の長男。冷酷な貴公子キャラ。
レナルド・デカルト:エカルト公爵家の次男。気が短く、口が悪い。
カリスト・レグルス:イオカ帝国の皇太子。人の命を軽視する暴君。
ヴィンター・ベルダンディ:侯爵であり魔術師。様々な情報や裏取引を扱う。
イクリス:亡国の貴族出身の奴隷。ペネロペを同情した唯一のキャラ。

202話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 海岸線の向こう
鏡の杖を⼿に、カリストと私は古代レイラの墓から脱出した。
「ヤラブラアルティーノ!」
変な呪⽂を唱えて退屈な砂漠から脱出し、島の端の海岸近くに移動する。
「どうやってここから抜け出せばいいの?」
果てしなく続く海を⾒て、私は圧倒された。
来ることに集中していたので、抜け出す準備ができていなかったのだ。
「まあ、私はあなたとここに住んでも構いませんが」
⼼配していた私とは異なり、カリストは無意味な表情で口を開く。
彼の遊び⼼のある顔から笑顔が消えた。
『だから・・・、戻る代わりにここにいてくれませんか?』
レイラの墓で彼が⾔った言葉が私の頭に浮かぶ。
心が重くなる。
彼が私に何を望んでいるのか知っているから。
「殿下・・・、どうか、そのような意味のないことを言わないでください」
表情を失う代わりに、不機嫌そうな表情を作って苦言する。
カリストは私の⾔葉に頭を傾けた。
「意味のない?」
「周りを⾒回してください。ここには何もないのに、どうやってここに住むことができますか?」
「⼼配しないでください、お姫様。私はあなたを餓死させません。私は狩猟がかなり得意ですから。あなたは⿂が好きですか?」
「好きじゃありません!」
彼の言葉にうんざりして、私は叫んだ。
風が吹き、彼が笑う⾳が聞こえる。
その瞬間、とても安⼼した。
カリストに背を向けて、私の複雑な感情を隠す。
「・・・先に行ってください、殿下」
「うーん?」
「緊急時に宮殿に召喚する⽅法を知っています。先にそこに⾏って、私を迎えに来てくれませんか?」
それは皇室の⾎を持った⼈にしか効かないので、私は彼と⼀緒に⾏くことができない。
前に⼀⼈で姿を消したカリストを思い出し、最初の⼀歩を踏み出してみた。
困惑した顔をした彼は、「どういう意味?」と答える。
「⾏けません」
「どうしてですか?」
「ここには強⼒な魔法の障壁があると⾔いましたが、潜⼊に成功したことは⼀度もありません。呪⽂の召喚は、障壁を突破することによってのみ⾏うことができます。」
「そんな・・・」
その事実を思い出したとき、私は⼀瞬愚かな⾳を⽴てた。
私の⽬は彼の⾔葉に激しく揺れ始める。
「じゃあ、私たちは本当にここに閉じ込められているのでしょうか?」
「まあ、起きたことはしょうがありません。お姫様、あなたの親友はあなたに⿂パーティーを開くことができますよ」
まるでここに住むかのように、カリストは砂浜に腰を下ろした。
彼はそれを知っていたのに⼀⾔も⾔わずに私についてきたのですか?
彼の奇抜さに驚いていると。
「お姫様、立っているのではなく、座ってください。首が痛いです。それとも私を見下ろすのが趣味なのですか?」
カリストが私のドレスを掴んで私を引き下ろした。
彼がとてものんきに座っていたとき、私はこの極端な状況について叫びかけようとしていたが、代わりに⼝を閉じて彼の隣に座り込む。
(皇太⼦がいなくなったのだから、誰かが彼を迎えに来るでしょう)
その間、公爵が⼤丈夫かどうかは私の仕事ではない。
波の⾳を聞いて海岸線の向こうをぼんやりと⾒つめる。。
「殿下」
海の向こうをぼんやりと⾒つめていたカリストは、私の⾔葉で振り返った。
「もしかしてですが、ゴールドドラゴンの⽛が皇居にあるかどうか知っていますか?」
「ゴールドドラゴンの⽛?」
カリストは唐突な質問に眉をひそめる。
私は尋ねるべきかどうか疑問に思っていた。
けれど、直接探すよりも、隣の宮殿出⾝の⼈に直接聞いた⽅が賢明なように思えたのだ。
カリストは頷き、再び⼝を開く。
「なぜ?それは皇帝の宝物です」
「皇帝の・・・、宝物?」
「あなたは帝国の創設の話を知っていますか?。ああ、あなたは実際にはこの辺りから来たのではないので、多分知らないでしょう」
彼が私をからかっていようといまいと、彼は漠然とした⼝調で続けた。
「帝国の初期に、悪から⼈間を助けたゴールドドラゴンが皇居の下に埋葬されたという伝説があります」
「・・・」
「ドラゴンは彼が永遠に眠る前に彼の⼦孫に自分の⽛を与えました。彼は最初の皇帝になりました」
「そうなのですね」
「⽛は魔法の⼒を含んでいるので皇帝によって常に運ばれる皇室に隠されています。それは皇室だけが知っている極秘です」
最後の部分で私の⽬は⼤きく開く。
「そんな秘密を教えてくれるのですか?」
「⽛を手に入れて帝国を変えるつもりなのでは?」
カリストは笑いに満ちた顔で返事をした。
「そんなつもりはありません」
私は眉をひそめる。
「レイラはどういうわけかそれを狙っていると思います・・・。陛下が危険に晒されているかもしれないので尋ねただけです」
もっともらしい⾔い訳に、彼は低い声で答える。
「分かりました。それなら私が皇帝を殺しましょう。レイラを殺して⽛を奪えば、お姫様が皇后になることができます」
「殿下、そんな冗談は言わないでください!」
「あなたが新しい統治者になったとき、それを国の記録に書き留めることは悪い考えではないと思いますが」
「私たちがここから出なければ不可能です!」
半敗で、私は彼から⽬をそらし、ビーチを⾒つめる。
「・・・そろそろでしょうか?」
カリストが囁いた瞬間。
突然、どこかから強くて馴染みのある振動が鳴り響く。
彼は静かに腕から何かを取り出した。
それは、コミュニケーション魔法をかけた⽔晶⽟。
「久しぶりです、セドリック・ポーター」
[殿下!突然の任務に先んじてどこへ⾏ったのですか!?]
「どうやって・・・」
カリストと⼀緒に⽔晶⽟をぼんやりと⾒つめ、私は呆然となる。
(彼は、障壁のために魔法は使えないと⾔ったはず)
しかし、考える暇もなく、セドリックの恨みが溢れ出した。
[反乱軍が間近に迫っていたのに、指揮官が突然姿を消し、兵⼠全員が混乱しています!全体の操作が台無しにされた可能性がありま___]
「それで、負けたのですか?」
カリストは退屈な表情で彼の補佐官を断ち切り、結果を求める。
[・・・勝ちました]
「お疲れ様でした、セドリック・ポーター。私はあなたを信頼していました」
[お願いします、殿下!あなたのせいで私は⼼臓発作でいつ死ぬか分かりません!私を憐れんでください・・・!]
「これから、私はあなたに新たな命令を与えます。今、私に頼ることを考えるだけでなく、この戦いのようにあなた⾃⾝で対処してください。私はとても忙しいので」
無責任な発⾔を受けて、⽔晶⽟が暴れだす。
しかし、カリストが水晶玉を遠くに設置したため、セドリックの言葉は聞き取りにくかった。
[・・・反政府勢⼒は国境に撤退しました]
ずっと後、セドリックは戦いの進⾏状況を報告する。
それを聞いて安⼼した。
「帝国には役に⽴たない男性しかいないとは思っていません」
[ですが、まだ安全ではありません。軍の資源が不⾜しています。デルマンに負けていま___]
「ああ、役に⽴たないものをすべて報告する必要はありません」
状況の報告を黙って聞いていたカリストは、突然セドリックの⾔葉を断ち切った。
「・・・え?」
最後の部分の馴染みの言葉。
しかし、カリストが話題を変えたので深く考える時間がなかった。
「魔術師に連絡して、召喚魔法を使うように⾔ってください。ちなみに、私と王⼥の2⼈です」
[何と⾔いましたか、殿下?もしかしてまた、お姫様のところに・・・!]
「じゃあね」
セドリックの叫び声が続いたが、カリストは冷静にコミュニケーションの魔法を断ち切る。
「すぐに⾸都に戻りましょう」
彼が起き上がるのを⾒て、私は困惑した表情で尋ねた。
「どうやって?バリアのせいで魔法が使えないと言ったはずなのに・・・」
「お姫様が鏡を壊したので、島のバリア魔法は弱くなってきているようです」
彼が私にくれた答えに驚いた。
「じゃあ・・・、今まで私をからかっていたの?」
「気づかなかった?」
「嘘でしょ・・・!最悪!」
カリストのズルい笑顔を見て、私は怒りで拳を握りしめる。
(落ち着いて・・・、あなたは彼とは違って知識⼈です)
⾃分⾃⾝を洗脳し、怒りを抑えようとした。
「そんなに怒ってはいけない、お姫様」
「・・・」
「戻ったら、このように二人でいる時間はないのですから」
その瞬間、私は⾒上げてゆっくりと⼝を閉じる。
カリストの笑顔は無理矢理作られたかのような表情だった。
「あなたが考古学者になることを夢⾒ていたように、私はあなたと二人きりで時間を過ごすという夢を持っていたと考えてください」
もう⼀度気づかざるを得ない。
ここに住んで、⿂パーティーをすると言った事は冗談ではなかったことに。
「行きましょう」
カリストが私に⼿を差し伸べた。
私は彼の⼿を⻑い間⾒て、ゆっくりと⼿を伸ばして握る。
しばらくすると、私たちの周りに⾦⾊の魔法陣が描かれ始め、召喚魔法が実⾏された。
そして、私とカリストの短い旅行は終わりを告げる。
無事に脱出することができて安心しました。
古代魔法の使い方はペネロペの頭に浮かぶものなのでしょうか?
セドリックの口から出た「デルマン」が気になりますね。
イクリスも関わっている可能性も・・・。





