こんにちは、ちゃむです。
「悪役のエンディングは死のみ」を紹介させていただきます。
今回は218話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
大学の友達に勧められ、乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」を始めた主人公。
自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、 悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。
ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。
死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好感度を上げ、 ゲームをクリアするしか手はない!?
ペネロペ・エカルト:主人公で悪役令嬢。ゲームではハードモードのヒロイン。公爵家の娘だが、実際には血の繋がりは無い。
イヴォン:ヒロイン。エカルト公爵家の娘だが、18歳になるまでは平民の娘として過ごしていた。ノーマルモードでは彼女がヒロイン。
デリック・エカルト:エカルト公爵家の長男。冷酷な貴公子キャラ。
レナルド・デカルト:エカルト公爵家の次男。気が短く、口が悪い。
カリスト・レグルス:イオカ帝国の皇太子。人の命を軽視する暴君。
ヴィンター・ベルダンディ:侯爵であり魔術師。様々な情報や裏取引を扱う。
イクリス:亡国の貴族出身の奴隷。ペネロペを同情した唯一のキャラ。
218話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 廃墟
夜明けの朝、ジャンが連れてこられた路地はとても静かだった。
「この場所で正しいのですか、王女殿下?」
「ええ、この場所で合っています」
⽴派な建物を⾒てほっとする。
彼⼥がヴィンターからアーティファクトを盗んでいないということだから。
「ジャン、ここまでありがとうございました。私はここで用事がありますので、先に戻ってください」
「え!?で、殿下をお一人にすることは出来ません!私は待っていますので!」
「そう?分かったわ」
⽩うさぎの模様が描かれた古いドアをノックしようとした時。
「ちなみに、殿下。建物が少し奇妙に⾒えませんか?」
ジャンが私を臆病に引き止める。
「え?」
「爆発⼨前のマナのように、この建物でパワフルなマナを感じることができます」
「本当に?考えてみると、何かを感じることができるわね」
もちろん、何も感じないが。
しかし、私は彼の疑わしい⾔葉を真剣に受け⽌めなかった。
(魔法使いが運営するオフィスだからマナを感じるのは当たり前じゃない?)
残りの階段を登り、すぐにドアをノックする。
「私です。中にいますか?」
・・・。
少し時間を取って、もう⼀度ドアをノックする。
「戻ってきました。急いで⾔いたいことがあるので、ドアを開けてください」
その瞬間、ドアが酷い音を立てて弱く開いた。
そして、隙間の中で、それは私が最後に⾒た記憶とは完全に異なった外観。
「・・・何これ?」
まるで爆弾が爆発したかのように、事務所はいたるところがボロボロに。
落ちた天井、家具、壁。
建物とはみなされなくなった建物の焼け跡だけが残っている場所は、まるで廃屋のよう。
「間違った場所に来たのかしら?」
⼀瞬の眩暈、私は⼀歩下がって階段を降りた。
しかし、外から⾒た建物は変わらない。
「これはどういうこと?」
ビルの外壁とオフィスの内部を交互に⾒つめて、⼾惑う
「これはある種の光学魔法だと思います」
後ろにいたジャンが緊張した声で提言する。
「光学魔法?」
「は、はい。オブジェクトを綺麗に⾒せる魔法です」
彼の⾔葉の不吉な予感が私の⾸の端に⾷い込んだ。
(イヴォンは既にここを訪れていたの?)
急いでドアに駆け込む。
ジャンが後ろから声をかけてくるが、それを気にする余裕もなかった。
外を⾒たときとは⼤きく違う中を⾒たとき、⼼が沈んだ。
「ねえ!」
落ちた破⽚を駆け抜けて、ヴィンターを探す。
彼は強い魔法使いだから、最悪の事態にはなっていないはず。
それにもかかわらず、このような状況になるということは・・・。
(イヴォンはエミリーと⼦供たちを⼈質にしたのですか?)
突然、失われていた⾮互換性の感覚が私の⼼に浸透した。
私の知る限り、それはヴィンターだけが知っている安全な家のはずなのに。
「ねえ!侯爵!どこにいるの、侯爵!
「で、王女殿下!ここには誰もいないと思います!」
⽡礫の中を必死に駆け抜けて、ヴィンターを探して私を打ち負かすことができなかったジャンは、⼀⼈で叫んだ。
おそらく魔法のせいか、⼩さな光の球が彼の杖がぶら下がっていた。
「え?」
激しくあえぎ、彼に尋ねる。
私の⾔葉で再び杖を振り回しながら、彼はゆっくりと⾸を横に振った。
「誰もいないと思います」
「は」
その時、安堵のため息が漏れる。
(ヴィンターをどこに探せばいいの?)
もう⼀度事務所を⾒回して考えた。
「ですが、王女殿下。ここの魔法は並外れたものです」
ジャンが臆病な声で呟く。
「危険すぎますので、一度戻ってみませんか?」
彼がどんな魔法を感じたのかは分からないけれど、ここにヴィンターがいないことは明らかだ。
「そうね・・・。一度戻りましょう」
うなずいて追いかけようとした瞬間。
突然、持ってきた鏡の杖が激しく振動した。
「何?」
上部のカラフルな鏡の杖の柄が⽩い光で輝いている。
崩壊した内壁の⽡礫上。
鏡の杖からの光が空中に⻑い⻑⽅形を描いた。
「これは・・・」
⼀⾒、ドアのように⾒える。
壁の後ろに隠された秘密の通路であることに本能的に気づいた。
塗装済みのドア枠から、まるで中を迎えるかのように⽩い光が降り注いでいる。
「王女殿下?どうされたのですか?」
出てこない私を見て、ジャンが訝しげな表情を浮かべた。
彼には見えていないのでしょうか?
「ジャン、あなたは先に帰ってちょうだい。私はもう少しここに残ります」
ジャンの顔はすぐに⻘ざめた。
「どうか、一緒に戻ってください!もし彼らが王⼦にあなたの居場所を教えてたら、私は殺されてしまいます!」
泣きそうな魔法使いのために、私は彼のために⽅法を提案する。
「それなら私に追跡呪⽂をかけてちょうだい」
このアイデアは、カリストのクローンマップに基づいていた。
「それなら、少なくとも彼は私の後に来るまであなたを殺さないでしょう」
「よ、よろしいのですか?」
「はい。時間がないので、すぐに刻印してください」
「し、失礼します」
幸いなことに、私が提案した⽅法に納得したのか、ジャンは急いでうなずき、杖を振った。
しばらくして、⼩さな⾦⾊の魅惑的な模様が私の⼿の甲にくすぐったい感覚で刻まれる。
「終わりましたか?私は⾏かなければなりません」
「王女殿下、殿下が気付く前に戻ってきてください」
ジャンは最後まですすり泣き、先に進む魔法で屋敷に戻った。
彼が完全に姿を消したことを確認した後、私は引き返す。
空中のドアは明るい輝きで私を待っていた。
持っていた鏡の杖のてっぺんを横⽬で⾒る。
しばらく回っていた⽩い⽂章をぼんやりと⾒つめ、ため息をついているようにすぐにそれを暗唱した。
「ピラティオ、ファシドールエスピ湖」
ジャンを送って良かったと考えると同時に、⽬の前が真っ⽩に。
再び⽬を開けると、⾼い階段に私は⽴っていた。
真っ⽩な⽬を点滅させて、私は周りを⾒回す。
不思議な場所。
巨⼤な柱が建てられた広⼤な空間。
「ええと」
階段の下の床を埋めたのは骸⾻に他ならない。
「古代レイラの墓」
あの場所の思い出が頭に浮かんだ。
「秘密の空間に⼊ると思っていたのに、なぜ突然ここに来たの?」
⼾惑う⽬で荒れ果てた空間を⾒回す。
突然、遠くの何かが私の⽬に留まった。
この素晴らしい場所の壁の⽚側を占めるのに⼗分な⼤きさのフレーム。
未知の光が点滅し、薄い空気が。
それは間違いなく真実の鏡。
「どうして?あの時壊れてたはずなのに」
恥ずかしい杖をくれて押しつぶされた鏡はどうやって元通りになったの?
私が持っていた鏡の杖は、再び振動した。
まるで輝く真実の鏡と共鳴するかのように。
惹かれるようにゆっくり歩く。
残骸が蹴られて踏みつけられることを気にせずにどれくらい歩いたでしょうか?
近くの鏡の前で、突然何か変なものを発見する。
残骸の代わりに床を埋めて、⾚くはためく何かを。
⼀歩近づくほど、それはますます明確に。
⾚信号だと思っていたものの正体を知って、私は歩くのを止めた。
それは⾚の巨⼤な魔法の物体。
そしてその途中で、ひもが折れた⼈形のように無⼒に倒れた⼈。
⽕花が鳴り、私は⽬を疑った。
ヴィンターの安否が心配です。
ペネロペがワープした場所はどこなのでしょうか?
そして、その場所で発見したものとは?
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