悪役のエンディングは死のみ

悪役のエンディングは死のみ【280話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「悪役のエンディングは死のみ」を紹介させていただきます。

今回は280をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【悪役のエンディングは死のみ】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「悪役のエンディングは死のみ」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介と...

 



 

大学の友達に勧められ、乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」を始めた主人公。

自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、 悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。

ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。

死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好感度を上げ、 ゲームをクリアするしか手はない!? 

ペネロペ・エカルト:主人公で悪役令嬢。ゲームではハードモードのヒロイン。公爵家の娘だが、実際には血の繋がりは無い。

イヴォン:ヒロイン。エカルト公爵家の娘だが、18歳になるまでは平民の娘として過ごしていた。ノーマルモードでは彼女がヒロイン。

デリック・エカルト:エカルト公爵家の長男。冷酷な貴公子キャラ。

レナルド・デカルト:エカルト公爵家の次男。気が短く、口が悪い。

カリスト・レグルス:イオカ帝国の皇太子。人の命を軽視する暴君。

ヴィンター・ベルダンディ:侯爵であり魔術師。様々な情報や裏取引を扱う。

イクリス:亡国の貴族出身の奴隷。ペネロペを同情した唯一のキャラ。

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280話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 告白②

連絡が少し遅れるたびに、なぜ毎回マリエンヌとジンが思索になったのか分かる気もした。

私は少し虚しい気持ちで聞き返す。

「陛下、そんなに私を信じられないのですか?」

「あなたを信じられないのではない」

力が抜けた私の口調に、カリストがなだめるように手を握った。

「君を見たら目を背ける奴らが信じられないんだ」

「一体そんな人がどこにいるのですか?」

「見れば分かる。少しでもよそ見をすれば、走ってきて君を奪おうとするじゃないか」

「私は品物か何かですか?そして、イクリスが私を殺すために置いていったのを見ていなかったのですか?」

「私が来たことに気づいて抜け出したのだろう」

断定的に答えるカリストの顔には妙な確信が漂っていた。

イクリスが何らかの計略で私に近づいたに違いないという。

私はため息をつき、彼をじっと見つめる。

不安で目を真っ赤にしながら、同時に今にも跪いて哀願しそうな表情をしている男を。

カリストと私は似ているが、同時に多くのことが違っていた。

私は不安に震える彼の荷物を減らしてあげたくて言葉を慎む方で、彼はそんな私の性格を知っているので黙って先に行動する方だ。

そのため、我々の争いは終わってみれば毎回同じ理由だった。

(これで果たして子供を育てることができるのだろうか・・・)

私は私たちの暗い未来を想像し、ゆっくりと口を開く。

「陛下」

まずは、再びジェラシー病にかかったカリストを落ち着かせる必要がある。

 



 

「・・・誰かが魔物がりを手伝っていることを言わなかったことは、申し訳ありません」

「・・・」

「最初は迷惑かと思いました。その後は特に姿を現さないので信じませんでした。そして、実はあまり知りたくないこともあります」

「何を」

「生きてまだ私のそばを彷徨いているということを」

まさかと思ったけど、今日向き合った時は本当にビックリした。

イクリスは死んでも生きていても、私にとって厄介な存在だ。

しかし、とにかくあのように利用されただけでは死なず、それに加えて記憶まで失ったとはかえって幸いだと思った。

彼がまともに人生を生きてみる機会を私が剥奪したのではないかという考えが、いつも棘のように心に引っ掛かっていたためだ。

「今日イクリスに会ったのは本当に偶然でした。月影の花を探しに行ったら魔物が現れて助けてくれたんですよ」

「月影の花?」

「はい。あの時死んで生き返った後に記憶を失ったそうです」

「月影の花」に関心を持っていたカリストは、続く私の言葉に再び激しく眉をひそめる。

「記憶を失ったという奴が陰気に隠れてあなたを追いかけるのか?」

「既視感があったようですね」

「それが本当なら、あいつは前より盲目なのだろう」

「急にどうして?」

「自分の持っている感情があなたを欲しいのか、殺したいのかも見分けがつかないから」

私はカリストの言葉が理解できなかった。

記憶を失っていたら、レイラの洗脳も解けていただろう。

魔物の群れが押し寄せる渦中、私を置いて忽然と去っていった奴の姿が浮かび上がる。

絶壁の下からチラリと見下ろしていたその瞬間、見たイクリスの表情。

いつものように無表情極まりなかったが、それでも何か気づいたことがあるのか私からすぐに背を向けるには一抹の迷いもなかった。

それは未練が残った者の姿ではない。

 



 

「イクリスは東北に発つと言いました」

「それを信じるのか?」

まるで情けない人間に叱られるようにカリストは私を泣かせた。

私は彼にそのような扱いを受けたことにショックを受けている。

その間、彼は帝国の皇帝らしく素早く状況を整理し、決定を下した。

「夜が明けると、あなたも私と一緒に首都に帰る。そして、あいつを殺すまでは当分は発掘も何もかも中断だ」

「陛下」

「もう上に上ろう。ここに敷かれた魔力のせいで、むしろ私たちを探すのに邪魔になるかもしれない」

これ以上の言い訳は聞かないかのように、カリストが私から振り向いた。

しかし、私はまだ言いたいことが残っている。

「カリスト!」

私は足を運ぶ彼の腕を急いで掴んだ。

やはり私の方を振り返る彼の表情は不安と焦りで満たされている。

すぐ無表情な仮面をかぶったが、私も今では彼をかなり知るようになった。

彼がそれをバレたくないので席を避けることに気づくほど。

「まだ私が去るのではないかと不安なのですか?」

「・・・」

「私があなたを愛しているから、ここに残っていて、婚約したのに?」

静かな私の問いに、カリストの真っ赤な瞳孔が一瞬揺れた。

固い表情で私をしばらく見つめていた彼が、やがて口を開く。

「本当のことを言えば、あなたが嫌がることは知っているが」

「・・・」

「その通りだ」

「・・・」

「婚約すれば解決すると思ったのに。くそっ、何も変わることがなかったよ」

カリストはとても荒い手捌きで頭を撫で上げ、私が握った手を逆に掴む。

「なぜなら、あなたは相変わらず眩しいほど美しくて、私は・・・」

「・・・」

「私はそれでもあなたが与える一抹の愛情に頼るしかない立場だから」

 



 

カリストが月影の花に反応していましたが、花の意味を知っている?

彼を落ち着かせるためにはどうすればいいのでしょうか?

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