悪役のエンディングは死のみ

悪役のエンディングは死のみ【298話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「悪役のエンディングは死のみ」を紹介させていただきます。

今回は298をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【悪役のエンディングは死のみ】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「悪役のエンディングは死のみ」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介と...

 



 

大学の友達に勧められ、乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」を始めた主人公。

自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、 悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。

ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。

死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好感度を上げ、 ゲームをクリアするしか手はない!? 

ペネロペ・エカルト:主人公で悪役令嬢。ゲームではハードモードのヒロイン。公爵家の娘だが、実際には血の繋がりは無い。

イヴォン:ヒロイン。エカルト公爵家の娘だが、18歳になるまでは平民の娘として過ごしていた。ノーマルモードでは彼女がヒロイン。

デリック・エカルト:エカルト公爵家の長男。冷酷な貴公子キャラ。

レナルド・デカルト:エカルト公爵家の次男。気が短く、口が悪い。

カリスト・レグルス:イオカ帝国の皇太子。人の命を軽視する暴君。

ヴィンター・ベルダンディ:侯爵であり魔術師。様々な情報や裏取引を扱う。

イクリス:亡国の貴族出身の奴隷。ペネロペを同情した唯一のキャラ。

【悪役のエンディングは死のみ】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「悪役のエンディングは死のみ」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介と...

 




 

298話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 決別⑤

「君をここまで追い詰めたのは決定的に私のせいだろう。父が指示したのとは違って、地下一階の部屋を渡したのは私だから」

長男は性格らしく、次男と違って淡々と自分の罪を告げた。

しかし、話を続けている間にも数回にわたってギクシャクする首が、彼が抱いている罪悪感の大きさを教えてくれた。

「弁解はしない。でも、復讐をしたいなら、むしろ私たちに直接しなさい。怒って殴るんだ」

「・・・」

「自分自身を傷つけるな、詩音。私を・・・」

「復讐?」

それはそれだけの感情でも残っていてこそ可能なことではないか。

一体何を騒いでいるのかじっと聞いていた私は、長男のとんでもない錯覚に怯えた。

「私がどうしてあなたたちに復讐するために自分自身を傷つけると思うの?」

私は後ろを振り返ってベッドに近づく。

「詩音?」

そんん私が尋常でないことを感じたのか、長男が半分ぐらい体を起こした。

彼が立ちはだかる前に、私は今までの迷いが顔負けするほど速いスピードで手を伸ばし、自分の顔の上に覆われた酸素呼吸器をひったくる。

そして、あっという間に開いた窓の外にそれを思いっきり投げ込んだ。

「だ、駄目だ!」

誰かの絶叫。

そして。

ピー、ピー、ピー、ピー。

まるで待っていたかのように、私の体は虚しく息を引き取った。

 



 

「し、詩音!詩音!」

「詩音!」

私の足元に跪いていた彼らが驚愕し、慌ててベッドに近づく。

しかし、生命維持装置のグラフは一直線に変化して久しい。

とめどなく私の名前を呼んでいた次男が、真っ赤に充血した目で私を激しく睨んだ。

「お前一体・・・!一体これはどういうことだ!?」

衝動的だったが、がらんとした私の顔を見るとスッキリした。

呼吸を続けるのが大変そうに見えた私の本来の体もまた、いつにも増して楽そうに見える。

私はスッキリした気分で口を開いた。

「何か勘違いしているようだけど」

「詩音!」

「詩音は、あなたたちの虐待と放置の中でもう随分前に死んだわ」

私の話で、3人の男の顔が同時にぼやけてしまう。

「何を・・・」

「見たら分からないの?これは、ただ息をする皮だけだったということに」

私は微動だにしないベッドの上をあごで刺した。

「実は全部知っていたでしょ?」

「・・・」

「生きて帰りたかったら早く帰ってきたわ」

知らないはずがないだろう。

まだ生きているなら癌細胞の除去に成功したという話だが、脳に異常があるわけでもないのに、子供がなぜまだ昏睡状態から抜け出せないのか。

私の言葉が正解に近づいたのか、中年男性の顔にヒリヒリとした苦痛が通り過ぎた。

「でも、でも・・・、お前が生きて帰ってきたのに・・・」

彼はベッドの上で死んでいる私の体と私を交互に見て、なかなか理解できない表情で言った。

「父さんはお前が、どんな姿でも大丈夫だ。生きていれば・・・」

「何を言っているのですか。なんで私がここに戻ってくるのですか?何かいいことがあるのですか?」

「詩音」

「そう呼ばないでください。私はもうあの子じゃないから」

私は苦笑いして彼らの言葉を否定する。

「私はあなたたちの元に戻ってきたのではなく、完全に私の家族の元に戻るために最後に残っていた紐を切りに来ただけです」

「それは・・・、どういう意味だ、詩音。家族だなんて」

「・・・」

「あなたの家族はここにいるじゃないか。私が・・・、私があなたの父さんで、ここにあなたの二人の兄がいるのに・・・!」

父はすぐに卒倒しても不思議ではないほど混沌とした様子だった。

そんな中で、よく私の正体を見抜いたのが不思議だけれど。

「・・・さっき言ったじゃないですか。古い家族は忘れて、新しい家族に会って幸せに暮らしているかもしれないと」

「・・・詩音」

「こちらの体がまだ生きているのを見ても、ここに戻りたいと少しも思わないほどに」

 



 

私は遠い目でベッドの上の乾いた体を見て、とうとう首を傾げた。

一時、家族だと思っていた、家族になりたかった人たちは、短い間に起きた途方もないことによって半分魂が抜けたようだ。

そんな彼らを、もう憎かったり恨んだりはしていない。

「うんざりしていた過去は全て忘れて、元から存在しなかったように、各自が上手く生きていくようにしましょう」

「し、詩音・・・。ちょ、ちょっと待ってくれ」

自分で聞くにも愛想の悪い断固たる声にも、中年男性は涙まじりの声で私を呼び続けた。

「まだ、まだ言いたいことがある。詩音!お願いだから、まだ行かないでくれ。お願いだから・・・、お願いだから・・・!」

「許してほしいということなら」

胸がドキドキする。

聞かなくても何のことか分かる気がして。

私は少し泣きそうな気持ちで彼らを次々と見つめた。

「私は許せません、お父さん、お兄さん」

「詩音」

「幸せになったからといって不幸な記憶が忘れられるわけではないのです」

見知らぬ他人のように知らないふりをしたさっきとは違って、本当の詩音のように苦々しく伝えると、彼らの顔が苦痛に曇った。

 



 

ついに元の自分と訣別したペネロペ。

元の家族を許せないのは当然だと思います。

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