こんにちは、ちゃむです。
「悪役のエンディングは死のみ」の原作小説を紹介させていただきます。
今回は43話をまとめました。

ちなみに韓国語は殆ど無知です。知り合いに韓国語を勉強していた方がいたので、協力してもらいながら勉強をしています♪
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

大学の友達に勧められ、乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」を始めた主人公。 自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、 悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。 ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。 死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好感度を上げ、 ゲームをクリアするしか手はない!?
ペネロペ・エカルト:主人公で悪役令嬢。ゲームではハードモードのヒロイン。公爵家の娘だが、実際には血の繋がりは無い。
イヴォン:ヒロイン。エカルト公爵家の娘だが、18歳になるまでは平民の娘として過ごしていた。ノーマルモードでは彼女はヒロイン。
デリック・エカルト:エカルト公爵家の長男。冷酷な貴公子キャラ。
レナルド・デカルト:エカルト公爵家の次男。気が短く、口が悪い。
カリスト・レグルス:イオカ帝国の皇太子。人の命を軽視する暴君。
ヴィンター・ベルダンディ:侯爵であり魔術師。様々な情報や裏取引を扱う。
イクリス:亡国の貴族出身の奴隷。ペネロペを同情した唯一のキャラ。

43話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- レナルド
ピンクの髪色をした男が扉を開けて、ペネロペと目が合いました。
「何でお前がここに?」
ペネロぺだと分かった瞬間、レナルドは眉をひそめる。
「執事長に案内されたからですが」
「俺はそんな話は聞いていない」
彼はペネロペを見て笑います。
「3階は立ち入り禁止だったはずだが?」
ペネロペは照れくさそうに言います。
「お父様から許可が下りたのよ。あなたこそ、どうしてここにいるの?」
「俺はどこかの馬鹿みたいに、立ち入り禁止にされていないから」
レナルドは皮肉を込めて、そう言いました。
招かれざる客に一人の時間を邪魔されて、ペネロペはイライラしました。
「私が最初にこの場所に来たわ」
だからあなたは出ていって、という表情を彼女は見せます。
けれど、レナルドは耳を傾ける相手ではありませんでした。
「何か言ったか?」
彼は部屋の中に入り、ソファに横になります。
- 緊急事態
「お前は床に座っている姿がお似合いだな」
「・・・なぜあなたは⾃分の部屋ではなく、ここにいたいのですか?」
「その理由は、この家の2番⽬の小公爵が望んでいるから」
「ああ、そう・・・」
思わず怒鳴りそうになる気持ちを、ペネロペは必死に抑える。
(10%の好感度・・・、10%の好感度・・・)
レナルドを無視して、彼女は窓の外に集中しました。
「岩のように座って、何をしているんだ?」
「花火を見たら出て行くので、心配しないでください」
「残念だけど、そこからじゃ見えないぞ」
レナルドは馬鹿にするように笑います。
「お祭りの最終⽇だから、他のみんなは早く出発したぞ。お前が連れてきた奴隷はどうだろうな?」
「・・・どういう事?」
ペネロペは頭が真っ⽩になり、ゆっくりと頭を彼に向けます。
「あいつだけは今も一人で訓練している」
レナルドはニヤリと笑い、言いました。
「どうして彼だけ?」
「俺がそう命じたからさ」
(このろくでなし!!)
今この瞬間も、イクリスの好感度が下がっている幻聴が聞こえます。
ペネロペが会わない間に、彼に何が起きているのでしょうか?
(やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、やばい!)
イクリスの好感度を確認するため、ペネロペは急いで屋根裏部屋を出ようとします。
- 異変
「あいつに会うつもりか?」
レナルドはペネロペの手首を掴み、引き寄せました。
「手を放して」
「今更だろ。おまえがあいつを連れてきた時からこうなる事は」
ペネロペは深くため息を吐きます。
「どうしてそんなに意地悪なの?彼に優しくしてください」
「お前の口からそんな言葉が出るなんて驚きだよ」
彼は何か悪いものでも食べたのだろうか?
普段からペネロペに対して冷たいけれど、今日は異常です。
「私が気に入らなくても我慢してください。もうすぐここから出ていくのだから」
レナルドの反応を待ちます。
「・・・良心は無いのか?」
「・・・え?」
「よくここを出ていくなんて言えるな」
「・・・はは」
笑わずにはいられませんでした。
ペネロペの笑い声を聞いたレナルドの⻘い⽬に⽕花が⾒えます。
彼女は落ち着いて尋ねます。
「・・・それはどういう意味ですか?」
「お前が部屋の中で反省している間、恥知らずな雌犬は少しは変わったと思っていた」
さっきの執事長との会話で疲れ切ったペネロペは、この状況に疲れていました。
レナルドは皇太子と同じくらい短気です。
疲れた声で彼女は言います。
「レナルド、何が言いたいの?どうして・・・」
「またこの場所で願い事をするつもりだったんだろ?」
ペネロペの言葉が終わる前に、彼はそれを遮ります。
「イヴォンが2度とこの家に戻らないように、いいや・・・」
「・・・」
「妹が死ぬ事を」
- 過去の願い
「・・・」
「祭りの最終日にイヴォンを失い、6年前にお前がこの場所で願った事さ」
目の前のレナルドの顔は、窓から漏れる夕日の輝きで赤くなりました。
彼の顔は笑っていますが、目は笑っていません。
(ペネロペはそんな願い事をしたの?)
驚きで言葉が出ませんでした。
思い返してみると、プロローグに書いてあった記憶もありますが、特に印象には残っていません。
「お前は平民から一夜にして公女になったから、本物の公女が戻ってこないことを望んでいるかもしれない」
おそらく、レナルドは彼女が何度もその願いを屋根裏部屋で行っていた事を知っていたのでしょう。
「気分はどうだ?お前が望んだように、6年間イヴォンの立場を奪った気分は」
レナルドの迫力は恐ろしく、彼の眼差しはペネロペを殺してしまいそうでした。
ペネロペは何を言うべきか悩み、周囲を見回します。
屋根裏部屋には鋭利なものはありませんでしたが、レナルドが興奮して彼女の首を絞めたり、窓から突き落とす事は出来るでしょう。
「・・・当時の私は若かったです。申し訳ありませんでした、ご容赦ください」
「反省しているだって・・・?ははっ」
ペネロペの謝罪に対しても、彼の怒りは収まりませんでした。
「・・・どうしてそんな事を願った?イヴォンが戻ってきたとしても、すぐには追い出されなかっただろうに」
- 絶体絶命
それはペネロペが、今まで彼に直⾯した中で最も困難な状況でした。
「答えろ」
「申し訳ありません、考えなしにあのような発言をしてしまいました」
「謝れば許してもらえると思っているのか?」
「レナルド・・・」
「父はお前が変わった理由を教えてくれなかった。その年齢でどうやって誘惑したんだ?俺にも教えてくれよ」
何を言っても、レナルドは納得しないでしょう。
ペネロペを睨みつける目は夕日が降り注いでいるのか、それとも、怒りで充血しているのか分かりませんでした。
「私の失礼な発言は謝ります。けれど、あなたが妹を失ったことは私とは何の関係もありません」
「・・・」
「今⽇ここに来たのは、執事長が花⽕をここで⾒るように頼まれたからです。お父様がこの場所に入る事を許可してくれたので・・・」
「黙れ」


