こんにちは、ちゃむです。
「悪役のエンディングは死のみ」の原作小説を紹介させていただきます。
今回は44話をまとめました。

ちなみに韓国語は殆ど無知です。知り合いに韓国語を勉強していた方がいたので、協力してもらいながら勉強をしています♪
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

大学の友達に勧められ、乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」を始めた主人公。 自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、 悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。 ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。 死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好感度を上げ、 ゲームをクリアするしか手はない!?
ペネロペ・エカルト:主人公で悪役令嬢。ゲームではハードモードのヒロイン。公爵家の娘だが、実際には血の繋がりは無い。
イヴォン:ヒロイン。エカルト公爵家の娘だが、18歳になるまでは平民の娘として過ごしていた。ノーマルモードでは彼女はヒロイン。
デリック・エカルト:エカルト公爵家の長男。冷酷な貴公子キャラ。
レナルド・デカルト:エカルト公爵家の次男。気が短く、口が悪い。
カリスト・レグルス:イオカ帝国の皇太子。人の命を軽視する暴君。
ヴィンター・ベルダンディ:侯爵であり魔術師。様々な情報や裏取引を扱う。
イクリス:亡国の貴族出身の奴隷。ペネロペを同情した唯一のキャラ。

44話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 我慢
レナルドは退屈そうに言います。
「お前はイヴォンの代わりとして連れてこられた。俺はお前が人の真似をすることが得意だと思っていたんだ」
ペネロペは心を込めて祈ります。
「けれどお前はクロスボウを打つ危険なチンパンジーと噂され、訳の分からない奴隷を連れて来たことで、既にみんなからの評価は最悪だ」
彼女は常に慎重に行動して来ました。
「この邸宅に住み着くノミみたいだな」
誰かの顔がレナルドの顔と重なり、二人は同じように彼女を嘲笑します。
【まるで物乞いみたいだな。それで、どうしてお前はネズミのようにこっそり歩き回っているんだ?】
幻聴が聞こえて、ペネロペは今すぐこの屋敷から追い出されるのではないかと心配になりました。
- コピー品
「・・・レプリカと言いたいの?」
ペネロペは冷静に尋ねます。
「あなたは私をイヴォンの代わりとして扱った事がある?」
言葉が自然と口から漏れてきます。
それまで耳を貸さなかったレナルドは、彼女の言葉に反応しました。
「俺はお前を迎えに行って公女にした。これ以上何を望む?女王のように扱って欲しいとでも?」
「そうね。それも良いかもしれないわ」
「・・・何だと?」
「あなたが上手く出来れば、行方不明の妹のコピーになってあげるわ」
ペネロペは歯を食いしばり、彼に皮肉を言います。
- 急低下
一方、レナルドの顔からは表情が抜けました。
部屋の温度が急激に下がっていくのを感じ、今の彼はペネロペは殺そうとするほど強烈な殺意を放っています。
「なぁ・・・」
【好意度-2%】
「発言には気をつけろ。よくそんな言葉が出てくるな」
「どうして?」
「お前・・・」
「あなたは私を憎むのはあなただけだと思ってますよね?」
まるで自分の中に12歳のペネロペが乗り移っているようで、自分を抑えることが出来ません。
「もう止めろ」
レナルドは厳しく忠告しました。
【好意度-1%】
好感度が再び低下します。
- 過去の自分
それでも、ペネロペはうんざりしていました。
「お⾦がないから、⺟の葬式が出来ないまま何⽇も飢えていました。ある⽇、あなたの父親が私を娘と呼んで、⼀緒に来るように⾔うまでは」
「・・・」
「腐敗した死体の隣に降る⾬⽔を飲んだことがありますか?」
12歳のペネロペは、次第に14歳になりました。
「誰かの残り物はどう?残り物を混ぜ合わせたゴミのような味は知ってる?一度もありませんよね?」
「・・・お前」
「どうしてあなたの妹が戻ってこないことを望んだかって?」
【好意度-1%】
【好感度4%】
レナルドの好感度は⼀瞬にして下落しました。
死にたくないのなら、今すぐにレナルドのご機嫌をとらなければいけないでしょう。
「あの時に戻ってしまうのではないかと心配だからです」
間違った行動を起こしていることは自覚していますが、それでも必死に隠していた恐れや絶望を明らかにすることを、彼女は選びました。
「そうしたら私は⼀⽇中通りを⾒て、誰かに⾷べ物を恵んでもらうに頼むつもりです」
「・・・お前」
レナルドは苦しい声で彼女を呼びます。
「それが理由よ」
- 報酬
好感度が落ちて死ぬかもしれないという恐怖は消えました。これで死んでも後悔はしません。
「俺は・・・」
ペネロペは終わりが来る瞬間を待ちます。
[好感度7%]
「俺はお前がそんな・・・」
これまでに聞いたことのない低俗な生活に、レナルドは言葉を続けることが出来ません。
「・・・お前がそんなに苦労しているとは知らなかった」
⼀瞬にして、状況は好転しました。
何を言えば良いか分からず困惑しているレナルドを⾒て、彼女は何とも⾔えない気持ちになります。
「あなたは知らなかったから」
「・・・ペネロペ」
「あなたは私がこの屋敷を訪れた時、妹の代わりが出来る賢い子供だと思ったはずよ」
「・・・それは」
「今もそれを望むのなら、私はあなたの望むままになるわ」
冷たい⽬でレナルドを⾒つめます。
彼の⻘い瞳が驚きでゆっくりと⾊づいていきますが、それは美しくありませんでした。
その時。
開いた窓から⼤きな轟⾳が空に響き渡り、花火が始まりました。
⾊とりどりの光の影がレナルドの顔を輝かせ、二人はお互いを見つめていました。
[好感度14%]
【レナルドとお祭りの見物】クエスト成功!
クエストの報酬を受け取りますか?
「・・・え」
「はい」を押さなければならなかったこの状況は、彼女を震えさせました。
⼤きな花火を見て、ペネロペは⾃分⾃⾝に呟いた。
「奴隷になるのなら、物乞いの方が良いわよね」
その光景を想像し、レナルドの顔は一瞬で歪みます。
「ペネロペ!」
しかし、彼女は振り返らずに屋根裏部屋を去りました。


↓紹介している作品5つを僕の好きな作品順にしてみました^_^





