こんにちは、ちゃむです。
「悪役のエンディングは死のみ」の原作小説を紹介させていただきます。
今回は45話をまとめました。

ちなみに韓国語は殆ど無知です。知り合いに韓国語を勉強していた方がいたので、協力してもらいながら勉強をしています♪
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

大学の友達に勧められ、乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」を始めた主人公。 自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、 悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。 ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。 死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好感度を上げ、 ゲームをクリアするしか手はない!?
ペネロペ・エカルト:主人公で悪役令嬢。ゲームではハードモードのヒロイン。公爵家の娘だが、実際には血の繋がりは無い。
イヴォン:ヒロイン。エカルト公爵家の娘だが、18歳になるまでは平民の娘として過ごしていた。ノーマルモードでは彼女はヒロイン。
デリック・エカルト:エカルト公爵家の長男。冷酷な貴公子キャラ。
レナルド・デカルト:エカルト公爵家の次男。気が短く、口が悪い。
カリスト・レグルス:イオカ帝国の皇太子。人の命を軽視する暴君。
ヴィンター・ベルダンディ:侯爵であり魔術師。様々な情報や裏取引を扱う。
イクリス:亡国の貴族出身の奴隷。ペネロペを同情した唯一のキャラ。

45話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 朝食
翌朝、エミリーが朝⾷を運んで来ました。
「お嬢様、お味はどうでしょうか?」
昨日の出来事で、食事の質は大幅に向上した。
「料理長が朝早くから、腕を振るっておりましたので」
「まるでこれまでの朝食は、料理長が作ったものではないような言い方ね」
「・・・」
エミリーは慌てて口を閉じます。
「あなたを責めている訳ではないから、落ち着きなさい」
食事の手を止めて、エミリーを見ます。
「あぁ、お嬢様・・・」
「あなたに何か褒美をあげないとね」
その言葉にエミリーは涙を流します。
「いいえお嬢さま、褒美なんて必要ありません」
- イクリスの立場
朝⾷後に執事長が訪ねてきました。
「お嬢様、宜しいでしょうか?」
「入って」
「失礼します」
執事長が部屋に入ると、私はお礼を言います。
「屋根裏部屋をありがとう。とても素晴らしかったわ」
緊張しているように見える執事長の表情は明るくなりました。
「花火はいかがでしたか?」
「えぇ、まぁ・・・」
レナルドとの言い争いで景色を見る余裕が無かったとは言えません。
「公爵様は、屋根裏部屋に行きたい時は何時でも開けるようにと仰られていますので」
「本当?分かったわ」
もちろん彼女は二度と訪れようとは思っていませんでしたので、空返事で対応しました。
「それとデリック様が、これからは昼食を一緒に取っても良いと・・・」
「今日あなたを呼んだのは聞きたい事があったからなの」
ペネロペは執事長からの不穏な言動を、強引に遮ります。
「イクリスの様子はどうですか?」
「イクリス・・・お嬢様が購入した奴隷の事でしょうか?」
「奴隷ですって・・・」
執事長の発言に、思わず表情を歪めます。
「他の人の前で、彼をそう呼んでいないでしょうね?」
「も、勿論です。無礼な発言をお許しください、お嬢様」
執事長は慌てて首を横に振ります。
昨日は彼に冷たく接してしまったので、ペネロペは大目に見ました。
「イクリスは今何処にいるのですか?」
「彼は見習いの宿舎におります」
「イクリスは誰から剣を習っているの?」
騎⼠となる⾒習いは教師を割り当てられます。
昨⽇の出来事から、イクリスの先⽣はレナルドと思っていました。
「彼には先⽣がいません。お嬢様」
「え・・・、どうして?」
「・・・彼は奴隷ではないのですか?」
執事長は当たり前のように答えます。
「お嬢様が彼を護衛にすることを強く主張しましたので、小公爵様が彼を⾒習いとして採用しました、しかし・・・」
それは不可能よりも難しいことを意味しました。
「どうすれば彼の奴隷身分を却下できますか?」
その質問は執事長を混乱させます。
「新しい身分を購⼊するか、素晴らしい功績を収める⽅法があります。しかし、どちらも簡単ではありません」
- ゲームのイクリス
イクリスがどのようにして騎士となったか、ゲームの内容をじっくり考えます。
[イクリスは⾎まみれの努⼒でソードマスターとなりました。しかし彼はそれを隠して、偽の王⼥の護衛とならなければいけませんでした。イヴォンが現れると、彼⼥はペネロペにますます嫌われるようになります。そしてイクリスは、ベッドでイヴォンを殺そうとしたペネロペを⽌めた彼の貢献を認めて、奴隷から解放されました]
就任式で公爵に忠誠を誓った後、イクリスに「古代の剣」を⼿渡したのシーンがイクリスのルートにありました。
[ペネロペを殺した後、イクリスは公爵の全⾯的な⽀援を受けたソードマスターであることを明らかにし、皇帝は彼を誇らしげに称えます]
イクリスの成長物語を思い出し、眉をひそめます。
(じゃあ、彼はいつソードマスターになったの?)
ゲームでイクリスを連れてきたのは公爵でした。
(イクリスの可能性を知った公爵は、彼を可能な限り訓練していたわ)
そんなことを考えて、ペネロペは大きな問題を抱えていることに気づきます。
イクリスに先生を与えないまま放置した女性、ペネロペが彼の立場だったら許さないでしょう。
- イクリスの現状
「しまった・・・」
「・・・あの、お嬢様?」
固まっているペネロペに、二人は困惑しました。
「・・・執事長」
震えそうになる声を抑えて尋ねます。
「最近のイクリスを、あなたはどのように見ていますか?」
「どのようにと言いますと?」
「色々な意味でです。どのように訓練し、周りとは上手く溶け込めていますか?」
彼女の質問に、執事長は深く考えます。
「彼はあまり表情に変化がありませんので、何を考えているかは正直分かりません。けれど、彼は上手くやっていると思います」
「本当?」
「奴隷を抱える窮屈な檻よりも遥かに快適ですし、彼はお嬢様にとても感謝しているでしょう」
私は執事長の答えに安⼼しました。
「ですが、他の⾒習いからの苦情や提案がいくつかあります」
「どんな苦情ですか?」
「彼が最初に宿舎に配属されたとき、部屋を共有しないで欲しいと提案がありました」
「何ですって!?」
執事長のその言葉に、思わず叫んでしまいます。
「しかし彼の出身を考えると、それは避けられないことです。お嬢様、他の⾒習いは名家の出身が多いので」
執事長は冷静に理由を説明しますが、何も聞こえません。
(ちくしょう!)
自分のことばかり考えすぎて、イクリスがそんな状況にあると知りませんでした。
こんな事が続けば、私はイクリスに殺されるでしょう。
「今すぐ出かける準備をして下さい」
「どちらに出かけるのですか?」
「買い物よ」
「えぇと」
突然のペネロペの発言に呆然とするも、執事長はすぐに切り替えました。
「かしこまりました、お嬢様」
執事長は素早く部屋から退出します。
外出の準備をするために、エミリーに言います。
「メイドたちを集めなさい」
「・・・え?」
「早く」
「は、はい!!」
エミリーは急いでメイドたちを探しに行きました。
- お出かけ
「とても美しいです、お嬢様!!」
「もう良いかしら?」
「いいえ!まだ髪のセットが終わっておりません。もう少しお待ちください、お嬢様!!」
興奮しているメイドたちに反論出来ず、ペネロペはこの拷問のような時間を耐えるしかありませんでした。
「如何でしょうか、お嬢様?」
鏡の前に立つペネロペを見て、メイドたちは興奮しました。
軽いメイクと細かく編まれた側⾯を備えたハーフアップの髪型。
深紅の髪と同じ⾊のルビーのイヤリングとネックレス。
肩と胸に⾦の⽷がしっかりと刻まれた⽩いドレスを着て、まるで神様が魂を込めた⼈形のようでした。
メイドたちから感嘆のため息が漏れます。
ペネロペが笑顔を浮かべると、冷淡な印象が消え、魅⼒的な⼥性に変化します。
「・・・素晴らしいわ」
彼女の一言に、メイドたちが涙ぐみます。
「お疲れ様でした、エミリー」
「でも、どちらへ行かれるのですか?お嬢様」
エミリーは悲しそうな顔で「私を連れて⾏ってください」と泣き⾔を⾔います。
「訓練所よ」
イクリスに会いに行きましょう。


↓紹介している作品5つを僕の好きな作品順にしてみました^_^





