こんにちは、ちゃむです。
「悪役のエンディングは死のみ」の原作小説を紹介させていただきます。
今回は46話をまとめました。

ちなみに韓国語は殆ど無知です。知り合いに韓国語を勉強していた方がいたので、協力してもらいながら勉強をしています♪
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

大学の友達に勧められ、乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」を始めた主人公。 自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、 悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。 ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。 死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好感度を上げ、 ゲームをクリアするしか手はない!?
ペネロペ・エカルト:主人公で悪役令嬢。ゲームではハードモードのヒロイン。公爵家の娘だが、実際には血の繋がりは無い。
イヴォン:ヒロイン。エカルト公爵家の娘だが、18歳になるまでは平民の娘として過ごしていた。ノーマルモードでは彼女がヒロイン。
デリック・エカルト:エカルト公爵家の長男。冷酷な貴公子キャラ。
レナルド・デカルト:エカルト公爵家の次男。気が短く、口が悪い。
カリスト・レグルス:イオカ帝国の皇太子。人の命を軽視する暴君。
ヴィンター・ベルダンディ:侯爵であり魔術師。様々な情報や裏取引を扱う。
イクリス:亡国の貴族出身の奴隷。ペネロペを同情した唯一のキャラ。

46話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 訓練場
空は晴れていて、外出するには最適な天気です。
エミリーが持たせてくれた扇を持ち、ペネロペは訓練所に到着しますが、こっそりと見学する予定でした。
帝国の剣であるエカルト騎士団の訓練の邪魔は出来ません。
彼女は木々の間に隠れて、訓練所を覗きます。
様々なグループに分かれて、各自で訓練を行っています。
イクリスを発見すると、ペネロペの表情は曇ります。
何故なら、彼の周囲には誰もいないから。
他の見習い騎士と異なり、イクリスは遠く離れた場所で一人で訓練していました。
殆どの見習い騎士は、かかしを刺したり叩いたりしています。
けれど、イクリスが木刀を振るたびに、かかしは真っ二つに切り刻まれます。
刀で切った訳ではないので、木刀が折れたようです。
「あれがソードマスターの才能・・・」
剣術を知らないペネロペでも、イクリスの剣技は際立って見えます。
イクリスは半分に折れた木刀をじっと見つめていた。
- 罰
「おい!!」
その時でした。
「それで何本目だ、クソが!!お前がその木刀の代金を払えるのか!?」
誰かが現れて、イクリスの腹を容赦無く蹴り上げます。
(あの男!!)
ペネロペは何とか自分を抑え、もう少し状況を見守ることに決めました。
「おい・・・、いつになったらここから出ていくんだ?」
「・・・申し訳ありません。今後は気を付けますので・・・」
「それを言うのも何回目だ?お前のせいでどれだけ木刀を注文したと思ってる?」
「・・・」
「早くここから出ていけ!」
「・・・今は訓練の時間です。訓練が終わったら罰を受けますので」
イクリスは頭を下げてそう答えました。
怒鳴っている男は、どうやら訓練⽤の公共物の管理担当者のようです。
イクリスの⾔葉は正論です。
木刀が壊れることはよくあることで、安価な製品をまとめて購⼊して使⽤します。
その安い⽊⼑を壊したことでの罰について話し合うことは、⾮常に不公平でした。
けれど、訓練後の罰に対するイクリスの反応は今回が初めてでは無いようです。
- 侮辱
「はぁ・・・、お前は奴隷だ。奴隷の身分で訓練をして良いわけがないだろ!!早く出て行ってくれよ?」
「・・・」
「言葉が分からないのか?」
自分の言うことを聞かないイクリスに腹を立てて、男はイクリスの頬を叩きます。
「お前は間違った選択をした。お前みたいな間抜けを俺は見たことがない」
「・・・」
「聖母イヴォンが戻ってきて、あの偽公女を追い出せば、あの方が奴隷を気にかけるとでも?主人が馬鹿なら、ペットも馬鹿だよ」
「私の主を侮辱しないでください」
ずっと地⾯を⾒つめていたイクリスは頭を上げて⾔いました。
彼を殴っていた男は爆笑する。
「どうして?この国に誓っても良い。お前はこの場所に捨てられて、馬鹿な主⼈を信じる事が出来るとでも?なぁ?」
「あなたが騎士なら、お嬢様を侮辱するべきではありません」
「はいはい。涙ぐましい奴隷の忠誠心を告白してくれてありがとう。それで?いつまで頭を上げているんだ?」
「・・・」
「まだ言いたいことでも?おい!こいつを抑えろ!!」
男は周りに集まっている他の騎士を呼び、面白がっていた騎士たちは即座にイクリスを抑えます。
それでも彼は抵抗せず、死んだ目で空を見ていました。
イクリスが抵抗しない理由、それは・・・。
「私がイクリスに周りから認められるようにと言ったから・・・」
もし彼がここで抵抗すれば、ペネロペが問題を引き起こしたと聞くのを恐れているのでしょう。
イクリスはもう一度奴隷市場に戻ることを恐れていました。
彼を捕まえた男たちは彼を激しく地⾯に叩きつけ、他の何⼈かは木刀を持ってきました。
- 公女ペネロペ・エカルト
「おい!早くこいつを・・・」
ペネロペは、扇で叫んだ男の頭を叩きました。
「おい!誰だ俺の頭を叩いたのは・・・!?」
「ごきげんよう」
騒がしい訓練場に、彼女の声が響きます。
「えっ!?こ、公女さま・・・」
男がそう言うと、イクリスを抑えていた男たちの動きが止まりました。
彼らの呆然とした表情を眺めて、地面に横たわっているイクリスを見ます。
イクリスの瞳孔はゆっくりと大きくなりました。
[好感度27%]
好意度が上昇しているのを⾒てホッとします。
男達の顔を全員チェックして、無関⼼な表情で⼝を開きます。
「私の護衛で楽しんでいるようね?」
「・・・」
「誰か、この状況を説明なさい」
当然、誰も答えません。
いじめに加わっていない⼈たちでさえ、トレーニングを⼀時停⽌してこちらを⾒ています。
頭を扇で叩いた男を指差します。
「あなたの名前は何ですか?」
「わ、私のことでしょうか?」
「えぇ。あなたはどの部隊に所属していますか?第1師団?」
「私は第3師団の第2⼩隊であるマーク・アルバートです」
「この状況を説明しなさい」
「え?」
「あなたが最初に始めたように見えますので」
「えっと、それはその・・・・」
ペネロペを「偽物」と呼んだ、彼の勢いはどこにもありません。
恐らく、昨⽇のドナ夫⼈についての事件が知れ渡っているのでしょう。
- 命令
「何してるの?早く説明してもらえる?」
「は、はい!・・・奴隷・・・いいえ、イクリスが訓練中に粗相を」
「どんな?」
「彼は・・・彼は・・・⽊⼑を壊しました・・・。最近、⽊⼑の値段がかなり上がっていて、彼はそれを⼆度壊して・・・」
「それで?」
「それで、私は彼に忠告していました。しかし突然、先輩の私に襲いかかったのですが・・・」
「本当?」
「は、はい!!」
「でも、証拠は?」
「・・・え?」
「それがない場合、あなたは国と公爵家を侮辱したことになるわよね?」
ペネロペは⼝⾓を丸めて明るく笑う。
「侮辱されたから、今ここであなたを殺しても大丈夫よね?」
⾝も凍るような沈黙が生まれた。
「ええと、ええと・・・」
⽬の前の男は⼝を開けたまま、青褪めていきます。
「こ、公女様・・・」
愚かな騎士たちとは違う空気を持つ男が話しかけます。
「落ち着いてください。今すぐ隊長を連れてきて、それから彼の処遇を・・・」
「イクリス」
その言葉を無視して、イクリスに命じます。
跪いていた彼の目が変わります。
「この愚か者を殺しなさい」
ペネロペは扇でマークを指します。
その瞬間、イクリスはその場から⾶び出した。


↓紹介している作品5つを僕の好きな作品順にしてみました^_^





