こんにちは、ちゃむです。
「悪役のエンディングは死のみ」の原作小説を紹介させていただきます。
今回は49話をまとめました。

ちなみに韓国語は殆ど無知です。知り合いに韓国語を勉強していた方がいたので、協力してもらいながら勉強をしています♪
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

大学の友達に勧められ、乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」を始めた主人公。 自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、 悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。 ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。 死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好感度を上げ、 ゲームをクリアするしか手はない!?
ペネロペ・エカルト:主人公で悪役令嬢。ゲームではハードモードのヒロイン。公爵家の娘だが、実際には血の繋がりは無い。
イヴォン:ヒロイン。エカルト公爵家の娘だが、18歳になるまでは平民の娘として過ごしていた。ノーマルモードでは彼女がヒロイン。
デリック・エカルト:エカルト公爵家の長男。冷酷な貴公子キャラ。
レナルド・デカルト:エカルト公爵家の次男。気が短く、口が悪い。
カリスト・レグルス:イオカ帝国の皇太子。人の命を軽視する暴君。
ヴィンター・ベルダンディ:侯爵であり魔術師。様々な情報や裏取引を扱う。
イクリス:亡国の貴族出身の奴隷。ペネロペを同情した唯一のキャラ。

49話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 魔法剣
商人は剣の柄をペネロペに渡して、握るように言います。
「通常、魔法剣はマナの操作が難しいですが、この剣はそうではありません」
ゲームでは明かされていない設定です。
「・・・彼に才能があるかは分からないわ」
「心配しないでください。何十年もの間、首都で武器を販売している私が保証します。お嬢様の奴隷・・・」
ペネロペの目を見て、彼は慌てて言い直します。
「・・・ではありません。お嬢様の護衛の方は素晴らしいと思います。あれほどのオーラを放つ方を見たことがありません」
「本当に?」
「はい、誓って!!」
「彼はソードマスターになるわ!」と⾃慢したくてたまらなかったが、ペネロペは自重します。
「実際、この剣は⾮常に珍しいため、闇市場で⾮常に⾼い価格で取引されてきました。騎⼠は通常、最初に派⼿な剣を求めます」
商⼈は悲しそうに呟きます。
「この剣には特別な強化魔法はありませんが、珍しい鉱物から作られています。ずっと前に絶滅したドワーフの鉱⼭からの鋼です」
「素晴らしいわ」
「マナを込めれば、小さくすることも出来ます。武装してはいけない場所にいても、剣を持っていることに誰も気付かないでしょう」
「・・・例えば、宮殿でも?」
商人は周りに誰もいないことを確認し、囁きます。
「この剣は暗殺にも最適ですよ」
本当は短剣をイクリスに贈ろうと思っていましたが、彼ならどんな武器も使いこなせるでしょう。
「これを頂くわ」
「ありがとうございます!私の可愛い子供が、これほど素晴らしいお客様と巡り会えるなんて信じられません!!」
商人は涙を浮かべて言います。
「こちらも屋敷に送りましょうか?」
「いいえ。今すぐに受け取るわ」
- お守り
馬車に戻ろうとすると、ペネロペは目を惹くものを見つけて足を止めます。
「これは何?」
それは非常に美しい宝石でした。
「それは一種のお守りです」
「お守り?」
「もうすぐ狩猟大会が始まりますので、大会に参加する恋人や家族へのプレゼントとして人気のある商品ですよ」
「・・・本当?どんな効果があるの?」
「魔法の⽯が埋め込まれていで、緊急時に⾃動的に魔法が発動します」
「どんな魔法?」
「注⽂によって異なりますが、ほとんどは防御魔法ですね。安全な場所にテレポートする魔法もあります」
「良いわね」
「体のどこに装着しても発動しますので、とても便利ですよ」
興味津々なペネロペに、商人は更に攻めます。
「⾒てみませんか?」
彼女はイクリスのために、ネックレスを3つ購入しました。
店を出て彼の代わりに、騎⼿が慌てて買い物袋を⼿に取ります。
ネックレスは内ポケットに隠しました。
- 次の行き先
「次はどちらに行かれますか、お嬢様?」
「⻄に静かな湖があると聞いたのだけれど」
「ああ、それはカリア湖です。ではそちらに向かいますね」
本当は新しいドレスやアクセサリーも見たかったのですが、久しぶりの外出で疲れてしまいました。
屋敷に戻りたいですが、まだ贈り物が残っています。
今日、イクリスの心にある悲しみと不安に終止符を打ちます。
- カリア湖
「お嬢様、私たちはここでお待ちしております」
イクリスの助けを借りて馬車を降ります。その発言は護衛としては正しいです。
「あなたも一緒に来なさい。一人で歩くのは寂しいでしょ?」
ペネロペは振り返り、彼に優雅に手を差し伸べます。
イクリスは少しためらった後、彼女の手を握ります。
残念ながら、好感度は変わりません。
二人は何も話さず、道を長い間歩きました。
湖に建てられたデートスポットの展望台に着きますが、平日なので人は少ないです。
- 油断
一緒に景色を眺めているイクリスに尋ねます。
「気分は良くなった?」
彼の灰色の目が戸惑いを見せています。おそらくペネロペの質問の意味が分からないのでしょう。
「朝から嫌な目に合ってたから」
イクリスはすぐには答えませんでした。しばらくして・・・。
「・・・大したことではありません」
「あんな事が今までに何回起きたの?」
「初めてです」
「イクリス」
ペネロペはため息を吐きながら、彼の名前を言います。
「あからさまな嘘で私を騙そうとしないで。私はあなたに⾔ったわ、みんなにあなたが邸宅に滞在していることを認めさせなさいと」
「・・・」
「今出来ていない事であなたを叱るつもりはありません。これはあなたの範囲を超えているから」
「・・・」
「レナルドが嫌がらせの首謀者なの?」
イクリスの訝しげな表情に、ペネロペは混乱します。
「レナルドがあなたにどのようにやってきたか教えてください。私が何とかします」
「どうやってですか?」
それまで黙っていたイクリスが尋ねます。
「・・・え?」
「ご主人様は騎士団に何が出来るのですか?」
その質問に言葉を失います。
「何が起きても、奴隷の私のご主人様はあなたです」
「・・・」
「私のためを思って下さるなら、知らないふりをしてください。私は気にしていませんから」
彼女は思いがけない答えに⼾惑いました。
イクリスは既に知っているのでしょう。ペネロペの立場を。
「好感度33%」
彼は、難易度が簡単なノーマルモードでも難しいキャラでした。
それは、彼がペネロペに忠誠心を持っていたからだと思っていました・・・。
(本当は、彼自身が生き延びるための命綱だったのね・・・。私は)
好感度が簡単に上昇する彼を見て、気づかないうちに油断していたようです。
- 約束
「・・・ええ、あなたの言う事は正しいわ」
現実は簡単ではありません。
「あなたは知っているのね。公国での私の⽴場を」
イクリスは私という命綱が腐っていると思わなかったのでしょうか?
「私には今、あなたを解雇する権力は無いわ」
「・・・」
「あなたが奴隷である限り、いじめに対する根本的な解決策はありません」
お父様にいじめの事を言うのは出来ますが、彼は奴隷に対してあまり配慮はしないでしょう。
ペネロペは、イクリスを落ち着かせようとした考えを諦めました。
「けれど、私はあなたを騎士にする事が出来るわ」
真っ直ぐ彼を見つめて、少し傲慢な考えで話し続けます。
「あなたの剣は、公爵様の目を惹き寄せる価値がある」
「・・・」
「だから、今は辛くても我慢してください。体調に気をつけて、トレーニングを続けて、あなたの技術を向上させてください」
「・・・」
「時々、今⽇みたいにあなたに会いに行くから」






