こんにちは、ちゃむです。
「悪役のエンディングは死のみ」を紹介させていただきます。
今回は99話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
大学の友達に勧められ、乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」を始めた主人公。
自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、 悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。
ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。
死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好感度を上げ、 ゲームをクリアするしか手はない!?
ペネロペ・エカルト:主人公で悪役令嬢。ゲームではハードモードのヒロイン。公爵家の娘だが、実際には血の繋がりは無い。
イヴォン:ヒロイン。エカルト公爵家の娘だが、18歳になるまでは平民の娘として過ごしていた。ノーマルモードでは彼女がヒロイン。
デリック・エカルト:エカルト公爵家の長男。冷酷な貴公子キャラ。
レナルド・デカルト:エカルト公爵家の次男。気が短く、口が悪い。
カリスト・レグルス:イオカ帝国の皇太子。人の命を軽視する暴君。
ヴィンター・ベルダンディ:侯爵であり魔術師。様々な情報や裏取引を扱う。
イクリス:亡国の貴族出身の奴隷。ペネロペを同情した唯一のキャラ。
99話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 興奮するエミリー
「お嬢様、人々の話題は狩猟大会の女王についてばかりでした。お嬢様は本当に素晴らしいです!!」
エミリーは馬車で大騒ぎしていた。
「嬉しそうね?」
「もちろんです!お嬢様が伯爵夫人を蹴散らしたと思うと、私は嬉しくて・・・」
エミリーは両方の拳を握りしめて叫ぶ。
「やっぱりお嬢様は凄いです!私たちのお嬢様は、他の誰かのように哀れみの獲物で優勝していないのですから。お嬢様は自分でクマを狩って、1位を獲得したのです!!」
彼女の目は明るく輝いていた。
実際、狩猟大会の女王になった報酬は思ったほど良くない事にがっかりしたのだけど。
今回のトラブルに対して私が得た唯⼀の報酬は、そのお⾦と名声。
(どうせなら、全員から10%の好感度が欲しかったわ)
しかし、エミリーが幸せそうなのを見て、少しだけ気分が良かった。
(まぁ、悪いことばかりではなかったし)
攻略キャラの好感度は、一人を覗いて40%を越えたのだから。
特にカリスト。
2%から45%!
ヴィンターより1%進んでいる。
誰を保険にするか悩んでしまう・・・。
しかし、すぐに首を横に振った。
(いやいやいやいや、カリストだけはない!)
彼が私を見つける前に逃げてきた。
法廷での一件が耳に入ったら、彼の好感度を失うかもしれないから。
- 邸宅の反応
そう考えている間に、馬車はゆっくりと止まった。
エミリーが先導して、扉を開けてくれる。
「お嬢様、もう届いていると思いますよ!」
宮殿から送られた兵士たちが、邸宅の庭に狩りで得た獲物を並べていく。
「な、何が・・・!」
出迎えに来た執事長と使用人は、開いた口が塞がらなかった。
幸いなことに、公爵と兄弟は先に到着している。
狩猟場からすぐに出発した彼らとは異なり、私は最後の昼⾷会の後に宮殿を去った。
「それはすべて私のものです」
エミリーの助けを借りて⾺⾞から降り、低い声でそう告げた。
「ああ、お嬢様!!」
執事長は困惑した表情で私に近づく。
しかし、兵士が最後に置いた金色の箱を見て、彼は立ち止まる。
地面に置いた衝撃で、蓋が開いた。
中に積み上げられていた金貨の何枚かは、文字通り「弾ける」ように地面に落ちた。
「お、お嬢様!金貨が落ちましたよ」
エミリーは私の代わりに⾛り、地⾯に落ちた⾦貨を拾ってくれる。
「ぺ、ペネロペお嬢様。こ・・・、このお⾦は何ですか?」
執事長は困惑した表情を浮かべて、ようやく尋ねることが出来た。
「これらの動物は何ですか?公爵様と小公爵様たちの獲物は少し前に到着しましたが・・・」
「これは全て私の狩った獲物です、執事長」
「え、それはどういう・・・」
「お父様から聞いていないの?」
状況についていけてない執事長と使用人に告げる。
「私は今回の狩りの女王です」
- お金持ち!
すべての獲物の⽪は⽇焼けするように命じておく。
攻略キャラの冬服をたくさん作るつもりだから。
「本当はスカーフにしようと思ってたけど・・・」
思ったより規模が⼤きかったが、前向きに考えることにしよう。
獲物の肉は台所に送るように指示した。
執事長がクマの胆嚢を使って薬を作ろうと興奮していたから、止めるのに苦労した・・・。
大まかに指示を出した後、自分の部屋の戻り、ベッドに横になる。
「や・・・、やっと帰ってこれた」
寝返りした時の音が心地いい。
そして、私には一度してみたかった事がある。
「えへへ」
富を楽しむために、金貨をベッドに並べるようにエミリーに指示を出していた。
「えへへ!今の私はお金持ち!」
⼿に触れた⾦貨を拾い上げて空中に振りかける。
思わず笑顔を浮かべてしまう。
光に映る⻩⾦⾊はとても美しくて綺麗。
興奮してもう⼀度⾦貨を⼿に取り、ベッドにばら撒く。
その時だった。
「何やってんだお前?そんな事して」
綺麗な音に入ってくる耳障りな音。
音の発信源に目を向けると。
レナルドが腕を組んで、ドアにもたれかかっている。
エミリーは荷物整理に忙しいからだろうか、ドアを閉め忘れたようだ。
眉をひそめて口を開く。
「な、何でここにいるの?」
「俺の勝手だ。それで、次はその金貨をお風呂に注ぐつもりじゃないだろうな?」
彼は唖然とした表情で皮肉を言ってくる。
「そうね、そうしましょうか?金のシャワーも良いわね」
彼の言葉が気にならないくらい、今の私は気分が良かった。
「今は忙しいから、要件がないなら後にして」
金貨に注意を向けると、レナルドが部屋に足を踏み入れる。
そして、私にベッドの端に座った。
「はぁ・・・、金貨で遊んでいるから忙しいって?」
「ええ」
「お前はいつになったら大人になるんだ?」
その言葉に、私は打ちのめされた。
(前回話した時は、少しだけ見直したのに!)
レナルドを睨みつける。
「何だよ?」
「何でここにいるの?」
イライラした声で尋ねる。
レナルドはすぐに答えず、しばらく躊躇っていた。
見つめ続けていると、彼は渋々口を開いた。
「・・・父さんたちが一緒に夕食を食べようと言ってた」
「え?」
びっくりして起き上がる。
「どうして?」
「狩猟大会が終わって、お前から何か話すことがあるだろ。分かんないのか?」
レナルドは肩をすくめる。
狩猟場に設置されていたテントで、屋敷に勝るものは一つもなかった。
時間を節約するために、朝⾷は公爵のテントで⼀緒に食べた為、公爵家のメンバーとの頻繁な出会いが発生した。
暗殺前は別に気にしていなかったけど、裁判後は会うことが不快に思えた。
だから私は宮殿に避難したのに。
邸宅に戻った今、私は以前のように生活できればいいと思っていたのに・・・。
(もう放っておいてよ!)
「お腹が減ってたから、先に朝食を取ったわ」
「もう日没だけど?」
(昼食と言えば良かった・・・)
恥ずかしくなって言葉を失う。
「・・・ああ、もういい!伝言はちゃんと言ったんだから、お前が来ても来なくても、お前の勝手にしろ!」
「・・・」
そう言うから、私は黙った。
部屋には⼀瞬だけ涼しい沈黙が。
「なぁ、お前が勘違いしてるかもしれないから、言っておくけど」
ぎこちない沈黙を最初に破ったのはレナルド。
「本当は俺たちだって獲物を贈りたかったけど、贈れなかったんだ。分かるよな?」
「・・・え?」
「順位操作を防ぐために、家族間で贈るのは禁止されている」
彼の突然の発⾔に呆然とした。
どうして今更、大会のルールを説明するのだろうか?
「・・・だから。お前が欲しかったとしても、獲物を贈ることは出来なかったんだ」
彼の意図を考えて、ハッとする。
彼らは獲物を贈らなかったことで、私が怒ってると思っているのだ。
しばらく⾔葉が出なかったが、何とか絞り出す。
「知ってるわよ、そんなこと」
本当は知らなかったけど。
「知っているなら、何でそんな顔してんだよ?」
「どんな顔よ?」
「怒ってるように見える」
「元々、こんな顔だから放っておいて」
「なぁ、他の⼥の⼦に贈ってないんだから、誤解するなよ!」
それは別に気にしていなけど、何だか楽しくなってきた。
「⽣きている⼩動物を捕まえるのがどれほど難しいか知っているのか?誰かさんのせいで獣を捕まえるのを諦めて、⼩動物地帯に⾏って狩りをした・・・!」
レナルドが慌てて口を手で覆う。
その後、彼は何度も咳払いをした。
「えーと、その!何が欲しいか教えろ。全部やるから」
彼の感情の変化に追いつけない。
(元気には見えるけど、大会中に頭でも打ったのかしら?)
金貨があるから欲しいものは特にないけど。
しかし、私が欲しいものを言わないと、レナルドは部屋を去りそうにない。
(レナルドは何を捕まえた?)
記憶を呼び起こす。
アライグマ、キジ、ノロジカ、そして・・・。
「・・・ウサギ」
ヴィンターが⽩いハンカチで作ったウサギを思い出す。
「ウサギ?」
「ええ、ウサギ。それが⾛り回るのを⾒たいわ」
ちょうどタイミング良く、レナルドは8匹のウサギを捕まえていた。
「分かった。執事に森の中に放すように伝えておく」
彼はうなずき、ようやくベッドから立ち上がる。
どういうわけか、レナルドは少し興奮しているように⾒えた。
「何だよ?これで機嫌は治っただろ」
「別に怒ってないから」
「できれば⼣⾷に来てくれ」
「・・・」
答えるつもりがなかったので答えない。
しかし、その結果、公爵の⼣⾷への招待は意図的なものではなく、やむを得ない状況で参加することが出来なかった。
レナルドが去った後、私はたくさんの⾦貨を抱いて眠りに落ちたから。
カリストにはお金は必要ないと言いましたが、実際に1億円を前にして大興奮のペネロペ。
面白すぎます(笑)
そして、レナルドのツンデレは尊いですね・・・。
デリックもペネロペの為に何か特別な動物を狩ったのかもしれませんね♪
https://tsubasa-cham.com/akuzyo-love-fell-matome