こんにちは、ちゃむです。
「俺だけレベルアップな件」の原作小説を紹介させていただきます。
今回は168〜169話をまとめました。

ちなみに韓国語は殆ど無知です。知り合いに韓国語を勉強していた方がいたので、協力してもらいながら勉強をしています♪
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
各話リンク→【俺だけレベルアップな件】翻訳ネタバレ&感想
十数年前、異次元と現世界を結ぶ通路”ゲート”というものが現れてからハンターと呼ばれる覚醒者たちが出現した。
ハンターはゲート内のダンジョンに潜むモンスターを倒し対価を得る人たちだ。しかし全てのハンターが強者とは限らない。
人類最弱兵器と呼ばれるE級ハンター「水篠 旬」 母親の病院代を稼ぐため嫌々ながらハンターを続けている。
ある日、D級ダンジョンに隠された高難易度の二重ダンジョンに遭遇した「旬」は死の直前に特別な能力を授かる。
「旬」にだけ見えるデイリークエストウィンドウ…!?
「旬」ひとりだけが知ってるレベルアップの秘密… 毎日届くクエストをクリアし、モンスターを倒せばレベルアップする…!?
果たして「旬」ひとりのレベルアップはどこまで続くのかーー!!
各話リンク→【俺だけレベルアップな件】翻訳ネタバレ&感想
168話~169話 ネタバレ
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諸菱明成は自身が旬の母親と同じ溺眠症を患う事を教える。
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全く予想していなかった事実に旬は驚く。この事を知っているのは、明成の妻と秘書のみだ。
- 病気の治療法を調べる中で、世界中で唯一旬の母親だけが溺眠症から回復した事を知り明成は旬に交渉したのだった。
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「もし私の病気を治していただけるのでしたら、私は水篠ハンターへの恩義を決して忘れません」財界の虎が頭を下げて助けを請うた。
- 旬は短く悩んだ末、 「申し訳ありません。」
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その一言に明成の瞳が大きく動いた。 「残念ながら私には助けることが出来ないです。」
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しかし明成は諦めなかった。「水篠ハンターのお母さまはどのように完治されたのですか?」
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「その理由を知っていてお金を稼ぐと思ったなら、なぜ今まで黙っていたのでしょう?」旬は鋭い目で答える。
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明成は分かった。自分は水篠ハンターが望む物を理解していない。最初からこの交渉は成立する訳がなかったのだ。
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明成はそれ以上は何も言わなかった。旬は「じゃあ」と言い残し、部屋から退出した。
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入口ホールに戻ってきた旬の目に、大型テレビから映し出されるニュースが目に留まった。
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日本のS級ゲートがダンジョンブレイクした後の光景がリアルタイムで流れている。
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巨人が建物を破壊し、避難出来なかった一般市民が巨人に食い殺されている。ハンターではない自衛隊が抵抗するが無意味だった。
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すでに死亡人数は10万人以上を超えていた。
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旬はその光景に驚いた。犬飼課長から話は聞いたが、ここまで酷いとは思っていなかったからだ。その光景は4年前に見た架南島の状況よりも酷い。
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旬は巨人を見て不快に思った。あんな奴らが人間を蹂躙していると思うと虫唾が走る。
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けれど、どうやって倒す?旬はこれまで巨大人形魔獣を相手にしたことがなかった。
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既に日本の国土の10分の1が破壊されている。高速道路を埋め尽くした難民の行列。 彼らは生き残るために東に、西に移動した。
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ニュースでは、韓国は何故日本に救援を送らないと報道している。架南島には日本のはハンターが救援に向かったのだからだ。
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後藤会長がマスコミの前に立つ。時を同じくしてアメリカも記者会見を開いていた。
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「私たちはハンターを一箇所に集めています。」アメリカのハンター協会がそう言った。
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日本を救済するために、アメリカは最終手段に入ったか。記者達は誰もがそう思った。
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「しかし、それは日本のためのものではない。」
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記者達は耳を疑った。会場が混乱に包まれる中、スクリーンに映し出される映像を見て会場は一瞬で静まり返った。
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それはアメリカのメリーランド州で発見されたゲートの様子だった。日本のS級ゲートには大きさは及ばないが、映像越しに分かるほどに魔力量が異常だったのだ。
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アメリカの調査団が調査した結果、そのゲートは日本に負けず劣らないゲートと判明した。
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しかしアメリカは心配していない、世界中から選りすぐりのS級ハンターが集まるのだからだ。
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この報道を見て日本は絶望する。自分達を助けてくれる国はいないのだと。
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場所は変わり、後藤会長は宣言する。「私たちは、日本の仕事に一切関与しません。」
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時は1日前に遡る。旬と賢太が会話をしている。
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「兄貴、B級ゲートが出現しました。予約しますか?」賢太は旬に尋ねた。
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ハンタースギルドから多大な犠牲が出た今、ゲートを予約するのは褒められた事ではない。旬はゲートの予約はしなかった。
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「なぁ諸菱君」旬が賢太に話しかける。
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「なんです兄貴?」賢太は旬に話しかけた。
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「ちょっと日本に行ってくる」
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「はい?」賢太の表情が固まった。
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しばらくして、賢太は一つのアルバムを旬に見せる。それはこれまでの旬の活躍が掲載された記事の切り抜きだった。
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賢太は言う。 「私はどこにもいないだろう、兄貴」
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賢太は頭を下げて言った。「日本に行かれるのなら、俺も連れて行ってください。」
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旬は困惑した、まさか連れて行ってくれという話が出るとは夢にも思わなかったからだ。
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しかし同時に思う。自分についてきてくれて、このギルドを設立出来たのは彼のおかげでもある事を。大切な弟の願いは簡単には無下には出来ない。
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賢太が本気だと感じ、旬は信頼される事に悪い気分がしなかった。
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旬は帰宅した、部屋からは美味しそうな匂いが漂ってくる。
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葵の様子はまだ良くなかった。普段は明るい表情をしているが、未だに精神的苦痛が続き中々寝付けないのであった。
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汗を流したくなった旬はベルを呼び出す。ベルは以前と様子が変わった旬に一目で気づいた。
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旬はベルに全力でかかってこいと言う。主の命令にベルは全身全霊で応えた。
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結果は127戦127敗でベルが敗北した。
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模擬戦闘の後ベルは旬に問いかける「王よ、何か心配事があるのですか?」
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旬は思わず笑みが零れた。「やりたいことがあるが、私はどのようにしなければいいか分からない」
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日本で起こっていることは厳密に言えば、他人事だった。そこにどのような危険が潜んでいるか、世界のすべての事故を一人で処理することができるわけでもない。さらに、まだ韓国 ハンター協会と日本ハンター協会の間には、解けない感情の沈殿物も残っていた。いろいろ考えが頭の中で複雑にうごめく。
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「王よ!」ベルが叫ぶ。 「 王は自身の叶えたい事、行なう事が出来る力を持っておられます。 」
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旬の心臓が大きく揺れ出す。「あなたは間違いなく王です」
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ベルのその言葉に旬の目つきが涼しくが光り始めた。
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次の日、アメリカが声明を発表したと同時刻。後藤会長は告げる「私たちは、日本に一切関与しません。」
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日本の記者達はショックを隠し切れず、涙を流しながらカメラを落とすのだった。日本はもう助からない、死刑宣告を告げられたのだった。
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「以上です。」後藤会長は会場から退出しようとする。誰もその行動を止めれなかった。
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「しかし」後藤はポツリと言う。
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「これはあくまでも私たちハンター協会の決定であり、ハンター個人の意志を防ぐつもりはありません。」その言葉に記者は戸惑う。
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「一人。 日本の巨大人形魔獣を倒したがるハンターがいます。」信じられない言葉が発せられた。
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「そのハンターは誰ですか?」震える声で記者は質問した。
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「S級ハンター水篠旬様です」
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その一言に、カメラの数百台が一斉に光を噴いた。
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