こんにちは、ちゃむです。
「俺だけレベルアップな件」の原作小説を紹介させていただきます。
今回は186話をまとめました。

ちなみに韓国語は殆ど無知です。知り合いに韓国語を勉強していた方がいたので、協力してもらいながら勉強をしています♪
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

十数年前、異次元と現世界を結ぶ通路”ゲート”というものが現れてからハンターと呼ばれる覚醒者たちが出現した。
ハンターはゲート内のダンジョンに潜むモンスターを倒し対価を得る人たちだ。しかし全てのハンターが強者とは限らない。
人類最弱兵器と呼ばれるE級ハンター「水篠 旬」 母親の病院代を稼ぐため嫌々ながらハンターを続けている。
ある日、D級ダンジョンに隠された高難易度の二重ダンジョンに遭遇した「旬」は死の直前に特別な能力を授かる。
「旬」にだけ見えるデイリークエストウィンドウ…!?
「旬」ひとりだけが知ってるレベルアップの秘密… 毎日届くクエストをクリアし、モンスターを倒せばレベルアップする…!?
果たして「旬」ひとりのレベルアップはどこまで続くのかーー!!

186話 ネタバレ
「何故こんなに多くの記者がいるのですか?」
ドイツを代表するレナートは、ここまで多くの記者が空港にいる事は見たことが無かった。
副マスターが彼の疑問を解決した。
「今話題になっている韓国のハンターが今日到着する予定です」
例えS級ハンターであったとしても、Sランクゲートのダンジョンブレイクを解決する事は信じられないほどに困難だ。
ダンジョンブレイクをたった1人でクリアしたハンターがアメリカの大地に足を踏み入れる。
レナート自身も韓国のハンターに興味を抱いた。
「それで、彼はいつ来るのですか?」
その時、韓国からの飛行機の乗客が空港に降り始めた。
レナートは旬一行に接近した。
いいや、接近しようとしたのだ。
しかし、レナートが2、3歩歩くと突然立ち止まった。レナードの表情が困惑していくのだった。
副マスターが尋ねる。
「彼と話さなくて良いのですか?」
「君にはあれが見えないのか・・・・?」
レナートは世界で最も優れたハンターの1人だ。
彼にははっきりと感じる事が出来た。
レナートは、旬の影に隠れている兵士の存在に気づく事が出来た。
どれだけいるのかレナートにも数える事が出来なかった。
彼は固唾を飲んだ。
「あれだけの数がいれば、水篠ハンターがアメリカに戦争を挑みに来たと誰かが言っても私は信じたでしょう」
水篠ハンターから感じる圧力がレナートに近づくにつれて強くなっていく。
この感覚は、トーマス・アンドレやクリストファー・リード等の国家権力級ハンターと同等のプレッシャーだった。
レナートの横を旬が通り過ぎる時、レナートは無意識に頭を下げた。
相手との力量差を計る事もハンターの重要な能力だ。
副マスターが水篠ハンターとの力量差を計れなかった事が、レナートには羨ましく感じた。
旬は頭だけを後ろに向けた。
賢太は旬が何かを気にしていると考え尋ねた。
「誰か知っている人を見かけたのですか?兄貴」
「いいや。ただ、何人かの外国人の視線が気になっただけ」
今回の海外遠征では、旬と賢太以外に2人が同行した。
韓国ハンター協会の犬飼部長と、通訳の女性スタッフだ。
「私共はあなたの到着をお待ちしておりました、水篠ハンター」
アダム・ホワイトは空港の入り口で旬達の来国を待っていた。
「行きましょうか、外に私達を待っている車があります」
彼らの為に準備された車は2台ある。
アダム・ホワイトは旬に視線を移した。
「少しだけ別の場所に同行していただけないでしょうか?水篠ハンター」
もしかして父親の事か?
「間違いなくあなたに利益のあるお話です、水篠ハンター。以前に私が言ったあなたへの言葉を覚えていますでしょうか?」
アメリカは旬と良好な関係を維持したい。
「私達の会話の内容は極秘なのでしょうか?」旬は落ち着いて質問した。
「そうですね、会話のいくつかトップシークレットに該当します」
旬が車に乗り込むと、車はすぐに移動を開始した。
「それで、今から何処に向かうのですか?」
「ハンター局の本社に直行しております」
旬はもう一度尋ねる。
「そろそろ教えていただけませんか?」
「現在、アメリカは深刻な状況となっております」
アメリカが保有する国家権力級ハンターは2人。
その内の1人、クリストファー・リードは恐ろしい事件で死亡した。
「現在アメリカ協会はクリとファー・リードに代る戦力を探しています」
旬は興味が無いと分かる反応を示す。
「もう会話は終わったと考えて大丈夫ですか?」
アダムは携帯に保存されている画像を旬に見せる。
ドラゴン「カミッシュ」
世界最高のハンターが集結し、最後まで生き残った5人。
その5人が国家権力級ハンターと呼ばれている。
カミッシュの死体からルーンストーンを抽出している画像が何枚かある。
壁とセキュリティに囲まれたガラスケースに眠るルーンストーン。
それはカミッシュのルーンストーンだった。
「現在、このルーンストーンの保有者を探しております」
案の定、旬の顔には緊張した様子が見られた。
アダムは心の中でガッツポーズをした。
しかし、旬の要求はアダムの思惑とは少しズレていた。
「少し前に戻してください」
アダムは少し不思議に思ったが、旬の言う通りに画像を戻す。
「そこ!」
旬はある画像の隅を指して、低く静かな声で話した。
「ここは何処?」






