こんにちは、ちゃむです。
「俺だけレベルアップな件」の原作小説を紹介させていただきます。
今回は187話をまとめました。

ちなみに韓国語は殆ど無知です。知り合いに韓国語を勉強していた方がいたので、協力してもらいながら勉強をしています♪
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
各話リンク→【俺だけレベルアップな件】翻訳ネタバレ&感想
十数年前、異次元と現世界を結ぶ通路”ゲート”というものが現れてからハンターと呼ばれる覚醒者たちが出現した。
ハンターはゲート内のダンジョンに潜むモンスターを倒し対価を得る人たちだ。しかし全てのハンターが強者とは限らない。
人類最弱兵器と呼ばれるE級ハンター「水篠 旬」 母親の病院代を稼ぐため嫌々ながらハンターを続けている。
ある日、D級ダンジョンに隠された高難易度の二重ダンジョンに遭遇した「旬」は死の直前に特別な能力を授かる。
「旬」にだけ見えるデイリークエストウィンドウ…!?
「旬」ひとりだけが知ってるレベルアップの秘密… 毎日届くクエストをクリアし、モンスターを倒せばレベルアップする…!?
果たして「旬」ひとりのレベルアップはどこまで続くのかーー!!
各話リンク→【俺だけレベルアップな件】翻訳ネタバレ&感想
187話 ネタバレ
旬が指摘した「もの」は建物の柱だった。
旬はドラゴンを見て驚愕した。
写真を見るとカミッシュの遺体はまったくの手付かずだった。
カミッシュの死体がまだ残っている事に、旬の心は狂ったように動き出した。
「アメリカ政府がカミッシュの死体を今まで保管していたのですか?」
「ええ、そうですね。死体はありますが・・・」
アダムは旬の反応が全く理解出来なかった。
「この場所は何処ですか?すぐに行きましょう!」
アダムはこんな状況になろうとは予想していなかった。
アメリカハンター協会は水篠ハンターの興味を引こうとしていた。
カミッシュのルーンストーンを使って旬の興味を掻き立てようとした。
しかし、予想外の方向に事態は急展開した。
「カミッシュの死体が何処に保管されているか私にも分かりません」
アダムは全ての秘密を知るには少し若すぎるように見えた。
「一度報告しますので、少々お待ちいただけますか?」
旬の表情が一気に明るくなった。
カミッシュは8年前に殺された。
失敗の確率は非常に高いだろう。
もし成功すれば、旬は恐らく最強の兵士を手にすることが出来る。
「返事が分かるまで、どれだけでも待ちます」
旬の熱狂的にも見える様子に、アダムは喜ぶべきか悲しむべきか分からなかった。
アメリカハンターの局長もアダムと同様の反応を示した。
「それで、水篠ハンターは今あなた達と一緒にいるのですか?」
アダムは無言で頷く。
カミッシュのルーンストーンを使用する事で水篠ハンターをアメリカに呼べるなら安い取引だと局長は考えていた。
トーマス・アンドレと水篠旬。トップクラスのハンターの考えは予想出来ない。
局長は振り向いて、複雑な表情で副局長に話しかけた。
「水篠ハンターがドラゴンを見たいと言う理由が何か分かりますか?」
「彼にとってカミッシュの遺体は、ルーンストーンよりも大きな価値を持っているかもしれません」
スキルの価値は想像を絶する。
スキルはハンターの強さであり生存力に直結している。
「彼の能力は死んだモンスターにのみ適用されるのではないでしょうか?」
架南島のアリ、東京の巨人。旬がダンジョンをクリアすると兵士はどんどん増えていった。
水篠ハンターは戦えば戦うほどに強くなる。
アメリカハンター協会が旬を欲した理由がそれだった。
副局長は気づいた。
「彼はカミッシュを召喚獣にするつもりです!」
そう考えると辻褄が合う。
局長は断固として首を横に振る。
「そんな事は許されない。1人の人間が持つ力ではない」
水篠ハンターがもしカミッシュを召喚獣にすれば、彼の力にどの国も太刀打ち出来ないだろう。
もし無限の再生力を持つカミッシュが敵として現れたら?
局長は、決断を下す前に1つ質問した。
「水篠ハンターを追求し続ける理由が本当にあるのでしょうか?」
「水篠ハンターが国家権力級ハンターの素質を持っている可能性が十分にあります」
「何だと!」
「水篠ハンターは念動力を使用する事が出来ます」
「・・・・!?」
念動力を持つ事が、国家権力級ハンターとなる条件の1つでもあった。
局長は決意した。
「彼を案内します。これは彼の能力を間近で見る良い機会かもしれません」
「ところで、カミッシュの遺体は何処に保管されているのですか?」
その問いを聞き、局長が笑みを浮かべる。
「なぜ、私達の本社に地下20階があるのか疑問に思った事はありませんでしたか?」
旬は局長の案内で、専用エレベーターに乗り込んだ。
エレベーターは24階の地下に到着した。
厳重なセキュリティが何層かあるドアが開き、冷たい風が頬を通り過ぎる。
微かに魔力が漂っている。
8年経っても未だに衰えぬ魔力を放出している。
もし影の兵士に出来れば、どれほどの力を秘めているかすら分からなかった。
目の前に見えるのは赤いドラゴン、カミッシュの遺体だった。
遺体はそのままの状態で完全に保存されていました。
「この本社で使用されている全ての電力は、カミッシュの魔力水晶から供給されています」
しかし、旬の耳には局長の言葉が入ってこなかった。
その様子を見て、局長は遂に来たと感じた。
「・・・・水篠ハンター。今、満足していますか?」
「皆さん、離れて」
ここに来る前に旬は遺体には何も起こらないと約束していた。
全員が旬から離れた位置に移動した。
旬はカミッシュに向かって手を伸ばす。
「起きろ」
メッセージが表示される。
「影の抽出に失敗しました」
「残り2回可能です」
2回目の抽出を試みる。
「起きろ」
彼の声が欲望を含み、ドーム全体に響き渡り反響した。
突然、スポットライトがチラつき始める。そして、何処か未知の場所から冷たい風が吹き込んだ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ドラゴンの悲鳴に殆どの人が慌てて耳を塞いだ。
床には広がるカミッシュの影を見つけた。
「俺は・・・。俺は成功したのか?」
何かが影からゆっくりと立ち上がる。
それは紛れもなくドラゴンだ。
ドラゴンは足元の人間を発見し、唸り声を止めた。
「我を召喚したのはあなたですか?ああ、死者の王、影の君主」
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