こんにちは、ちゃむです。
「優しいあなたを守る方法」を紹介させていただきます。
今回は101話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
神聖帝国の聖女の娘、レティシャ。
だが、彼女は母に虐待を受けて育った。
母の企みにより、かつて母に兄を殺されたゼノス公国の王子、ディトリアンと結婚することになる。
しかも彼を半年以内に殺さなければ自分が死ぬという呪いをかけられてしまう。
結局互いの気持ちを知らぬままディトリアンは死んでしまう。
しかし、気がつくとレティシャはディトリアンと結婚する前の過去に戻っていた!
愛するディトリアンを救うため、運命を変えることを誓うレティシャだったが……
レティシャ:本作の主人公。
ディトリアン:ゼノス王国の皇太子。レティシャの結婚相手。
ヨゼフィーナ:神聖帝国の聖女。レティシャの母親
ノエル:レティシャの1人目の翼。アフィンの恋人。
アフィン:レティシャの2人目の翼。ノエルの恋人。
バネッサ:レティシャの3人目の翼。ゼノス王国の騎士。
カリスト:レティシャの4人目の翼。神聖帝国の皇太子。
マノ:ゼノス王国皇后。
ユルケン:ゼノス王国騎士団長。
エノック:ゼノス王国騎士団員。
ディニュート:女神。
ジグムンド:ゼノス公国を守るドラゴン。
リーヒル:ヨゼフィーナの長男。
101話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 二人の翼
神聖帝国。
「公王妃が新しい聖女だって?とんでもない話だよ!」
「そうだ、そうだ」
「あんな悪魔が女神に選ばれるはずがない!」
食堂はすぐに騒音でいっぱいに。
客は約束でもしたかのように興奮して、ただ一人のことを話した。
聖女の娘、レティシア。
自分を新しい聖女だと主張し始めた女性だ。
「私たちがこんなに豊かに暮らせるようになったのも全部ヨゼフィーナ様のおかげなのに!今さら彼女を偽りの聖女と罵倒するとは!」
その中でも特に声を高める人がいた。
首都裏通りを牛耳るヤクザの一人。
彼は青筋を立てて拳を振り回す。
「今すぐ魔女を連れてこなければならない!生きたまま燃やさなければ!」
「そうだ!」
「当然のことだ!」
ヤクザの部下たちは親分の言葉に狂ったように歓呼する。
他の客たちもその雰囲気についていくしかなかった。
「公王妃が本物かもしれないじゃないですか?」
それでも正しいことを言う人も出てくる。
若い男がヤクザの顔色を伺いながら慎重に話した。
「翼のうち2人が公王妃に忠誠を誓ったそうです。さらに皇子殿下も公王妃の翼という噂が・・・、がっ!」
男は話を終えられなかった。
ヤクザの拳が彼のこめかみを殴りつけたからだ。
「おい、お前おかしくなったのか?皇子殿下があの偽物に忠誠を誓った?あり得ると思っているのか?」
ヤクザが男の上に乗り込んで殴り続ける。
男は反抗すらできず気を失った。
「こいつを捨てておけ」
ヤクザが唾を男に吐いた後、部下たちに命令する。
部下たちが素早く駆けつけて男を引き摺り出すと、床の上には赤い血痕だけが残った。
ヤクザは死んだように静かになった客たちを睨みつけながら荒々しく唸り声を上げる。
「あえて聖女様を疑うとは。あんな奴は舌を切ってしまわなければならない。この程度で終わったことを幸いに思わなければならないんだ!」
それからチラッと視線を逸らす。
男が座っていた席の向こう側で、小さな少女が震えていた。
「こいつは?」
子供の大きな目から涙が落ちる。
「さっきの男の娘か。こいつも捨ててこい」
「分かりました」
部下が頷いて子供を引き摺り出す。
しばらくすると、食堂の雰囲気はいつの間にか元の賑やかな雰囲気に戻った。
ヨゼフィーナを支持する側はさらに勢いに乗り、レティシアを支持する人々は何も言えなかった。
その姿を満足そうに眺めていたヤクザが食堂の二階に上がる。
広々とした二階にたった一つのテーブル。
肩をすくめていたヤクザの目つきは緊張に満ちていた。
そして、すぐに目の前の男に頭を下げる。
華やかな金色と紫色の瞳をした男だ。
「ランセン様、全部片付けました」
「動作が遅い。私の耳に聞こえる前に整理すべきだった!」
ヨゼフィーナの5番目の翼、ランセンは苛立たしそうにヤクザを見上げた。
「申し訳ありません・・・、グゥ」
腹部を殴られたヤクザの顔が真っ赤になる。
ランセンの顔色を伺って呻き声も出せなかった。
「ちゃんとやれ、死にたくなければ」
「分かりました」
ヤクザが降りた後、ランセンはため息をつく。
彼は神経質に頭を捻りながら向かいに座っている女性に話しかけた。
「カイラス、耳が腐るみたいだ。どうしてあの卑しい女がヨゼフィーナ様に楯突く?テノワが知ったら地中から這い出てきそうだ」
「そうだね」
カイラスは静かに話し、1階を見下ろす。
食堂の外に連れ出された男の血痕の横に小さなコートが落ちている。
さっきの子供が着ていたものだ。
窓の外からは雪が降り注いでいる。
カイラスの目つきにしばらく荒波のような感情が起き、消えた。
「雪がたくさん降っているね」
「全部レティシア、あの馬鹿げた女のせいだ。あの女が神宮を壊して女神が怒っているんだろう」
「うん。君の言う通りだよ」
カイラスは快くうなずく。
その後、席を立った。
ランセンはすぐに彼女の手首を掴む。
「どこに行くの?」
「ちょっと風に当たりに」
「ふむ」
ランセンの目が細くなった。
「カイラス、あなたはヨゼフィーナ様の味方だろう?ただあの方だけに忠誠を誓っているよね?」
その質問にカイラスはニヤリと笑う。
「当然だよ。一体同じ質問を何回するの?」
「アフィンやノエル、下品な裏切り者たちとは違うよね?」
「ランセン、常識的に考えてみて」
カイラスはランセンの手を緩め、落ち着いて話した。
「私が他の考えを抱いていたら、アフィンと一緒に公国に行っただろう。あえて君を訪ねたと思う?」
「それはそうだね」
「ヨゼフィーナ様からはまだ連絡がないの?」
「まだ、何の知らせもない。もどかしくてたまらないよ」
ランセンは眉をひそめた。
「皇居にいらっしゃるのは確かだけどね。なぜ便りがないのだろうか。本当に無茶苦茶な皇子のせいで体を大事にしていらっしゃるのか」
「こんな時こそしっかりしなければならない。ヨゼフィーナ様は私よりあなたに連絡する可能性が高い。彼女はいつもあなたを一番信頼していたから」
カイラスは斜めに首を傾げる。
長くて青黒い髪がするすると流れ落ち、彼女はそっと口の先を上げて笑った。
「ヨゼフィーナ様から連絡が来たら教えてね。今すぐそばに駆けつけなければならないから。今のような時に、私たちでなければ誰がヨゼフィーナ様を守ってあげられるだろうか」
「そうだね」
ヨゼフィーナ側の二人の翼が登場。
ランセンは明らかに偽物の翼ですが、カイラスはまだ不明ですね。
一瞬見せた目つきの意味が気になります。
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