こんにちは、ちゃむです。
「優しいあなたを守る方法」を紹介させていただきます。
今回は108話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
神聖帝国の聖女の娘、レティシャ。
だが、彼女は母に虐待を受けて育った。
母の企みにより、かつて母に兄を殺されたゼノス公国の王子、ディトリアンと結婚することになる。
しかも彼を半年以内に殺さなければ自分が死ぬという呪いをかけられてしまう。
結局互いの気持ちを知らぬままディトリアンは死んでしまう。
しかし、気がつくとレティシャはディトリアンと結婚する前の過去に戻っていた!
愛するディトリアンを救うため、運命を変えることを誓うレティシャだったが……
レティシャ:本作の主人公。
ディトリアン:ゼノス王国の皇太子。レティシャの結婚相手。
ヨゼフィーナ:神聖帝国の聖女。レティシャの母親
ノエル:レティシャの1人目の翼。アフィンの恋人。
アフィン:レティシャの2人目の翼。ノエルの恋人。
バネッサ:レティシャの3人目の翼。ゼノス王国の騎士。
カリスト:レティシャの4人目の翼。神聖帝国の皇太子。
マノ:ゼノス王国皇后。
ユルケン:ゼノス王国騎士団長。
エノック:ゼノス王国騎士団員。
ディニュート:女神。
ジグムンド:ゼノス公国を守るドラゴン。
リーヒル:ヨゼフィーナの長男。
108話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- カイラスと会うために
「アフィン、癒しの翼を手に入れたら、私も癒しの力が使えるんですよね?」
「そうですね」
「治癒の力で心を痛めた人も治療することができるでしょうか?」
「心を痛めた人ですか?」
「殿下のお母さんがずっと前に息子を亡くし心を痛めました。治癒の力が得られれば、是非その方を治療してあげたいのです」
レティシアが切実な目でアフィンを見つめる。
「可能でしょうか?」
「心の傷は体の傷を治すより難しいと聞きましたが、レティシア様なら十分可能だと思います。だから心配しなくてもいいですが・・・」
しばらく言葉を濁していたアフィンが慎重に尋ねた。
「国王殿下に関するお話が出ましたので、お伺いします。ノエルに呪いを解く方法については聞きましたよね?」
「聞きましたが、私の答えは変わりません。あの人が死んだら私も死にます」
「私たちが一番恐れる脅迫を平気でされるのですね」
アフィンはため息をつく。
レティシアはニッコリと笑いながら言った。
「あまり寂しがらないでください。あの人がいるから私がこの場にいられるんです。前世では、あの人の代わりに私が生き残りましたから」
「レティシア様の意志はよく分かりました。二度とこの問題で心配されることはないでしょう」
「理解してくれてありがとう」
「そんなに恋慕する方なのに、過去は明かさないと?」
「できれば・・・」
レティシアは言葉を濁し、すぐに小さく囁いた。
「あの人にはあまり、知らせたくないです」
「大変な時間だったからですか?」
「そうですね」
じっとレティシアを眺めていたアフィンの目つきが深まる。
「分かりました」
その後、再びカイラスに話題が戻る。
「できるだけ早くカイラスに会わなければなりません。これ以上時間を稼ぐことは難しいでしょう」
レティシアは隠れているカイラスを引き出す策を提案した。
「この方法ならカイラスに会えると思います。アフィンの考えはどうですか?」
「私も良い方法だと思いますが・・・」
アフィンはその作戦に同意しながらも、一方では心配そうに尋ねる。
「本当に大丈夫ですか?レティシア様の存在感が強くなれば、ヨゼフィーナはじっとしていないでしょう」
「当然です。たとえ大丈夫でなくてもしなければならないことです。一生この邸宅に隠れるために帝国に来たわけではないですから」
「一応皇女殿下の連絡を待った方がいいのではないでしょうか?」
「待つ時間がありません」
レティシアは首を横に振った。
「できるだけ早く解決したいです。結界石であれ、お母さんであれ、呪いであれ。公国に帰ってしなければならないことが沢山ありますから」
「ああ、聞きました。結婚式をやり直すんですよね」
「はい。みんな帝国での結婚式は認められないそうです。殿下が世界で最も華やかで完璧な結婚式を開いてくれることにしました」
「それは気になりますね」
アフィンはこめかみを押さえながらため息をつく。
呪いのため、ディトリアンを気にする気配が歴然としていた。
レティシアはクスクス笑う。
再びアフィンが長兄になったような気分だ。
「また・・・」
レティシアの声が静まった。
ベッドに頭をもげたまま、スルスルと目を閉じる。
「レティシア様、とても疲れているようです。今話された計画は私が進めますので、とりあえず休みましょう」
「そうしましょうか・・・」
レティシアはアフィンの助けを借りてベッドに横になった。
「体力がかなり落ちたようです。最近しきりに眠気が出て・・・」
「長い戦いになるでしょう。無理をしてはいけません」
そう言って、アフィンはレティシアに神聖力を吹き込んだ。
慣れた気運が体の中に広がっていくのを感じながら、レティシアは少しずつ目を閉じた。
しばらくして、彼女が眠っていることを確認しアフィンが静かに外に出る。
ドアのそばにもたれかかった彼の顔に深い陰影が浮かぶ。
すぐに懐から小さなポケットを取り出した。
灰色のポケットを開けると、紫色の平たい宝石が姿を現す。
通信機だ。
アフィンはじっと手のひらに置かれた通信機を眺めた。
「レティシア様は、公王に隠したいと言っていたけれども・・・」
その意志に従わなければならないのか?
以前なら無条件的な服従が答えだと思ったが、今はそうではない。
アフィンはすぐに通信機を作動させた。
カイラスと会うための作戦が気になります。
レティシアの身に危険が及ぶ作戦ではないと思いますが・・・。
アフィンはディトリアンに打ち明けるつもりなのでしょうか?
https://tsubasa-cham.com/akuzyo-love-fell-matome