こんにちは、ちゃむです。
「優しいあなたを守る方法」を紹介させていただきます。
今回は111話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

神聖帝国の聖女の娘、レティシャ。
だが、彼女は母に虐待を受けて育った。
母の企みにより、かつて母に兄を殺されたゼノス公国の王子、ディトリアンと結婚することになる。
しかも彼を半年以内に殺さなければ自分が死ぬという呪いをかけられてしまう。
結局互いの気持ちを知らぬままディトリアンは死んでしまう。
しかし、気がつくとレティシャはディトリアンと結婚する前の過去に戻っていた!
愛するディトリアンを救うため、運命を変えることを誓うレティシャだったが……
レティシャ:本作の主人公。
ディトリアン:ゼノス王国の皇太子。レティシャの結婚相手。
ヨゼフィーナ:神聖帝国の聖女。レティシャの母親
ノエル:レティシャの1人目の翼。アフィンの恋人。
アフィン:レティシャの2人目の翼。ノエルの恋人。
バネッサ:レティシャの3人目の翼。ゼノス王国の騎士。
カリスト:レティシャの4人目の翼。神聖帝国の皇太子。
マノ:ゼノス王国皇后。
ユルケン:ゼノス王国騎士団長。
エノック:ゼノス王国騎士団員。
ディニュート:女神。
ジグムンド:ゼノス公国を守るドラゴン。
リーヒル:ヨゼフィーナの長男。

111話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 保護の下
レティシアとアフィンがドクターを訪ねてきたのはカイラスのためだった。
彼を救ったのが本当にカイラスの力なのか確認しなければならなかったのだ。
「この男の体にはまだ女神の気運が残っています。純度がこんなに高いのを見ると治癒の力は明らかです。カイラスが介入したのは確かですね」
「ああ・・・」
緊張していたレティシアが両手を合わせて女神に祈りを捧げた。
「女神様ありがとうございます」
「おめでとうございます。カイラスがレティシア様の翼である可能性が高くなりましたね」
「一応できるだけ早く彼女を私の前に呼び出さなければなりません。アフィン、私がお願いしたこと、実行してもらえますか?」
「心配しないでください」
そう言ったアフィンは慎重にレティシアを支える。
「レティシア様、休まなければなりません。顔色が良くないです」
「私は大丈夫だけど・・・」
「本当に大丈夫なら、私も他の翼のように生きていきますが?」
「・・・分かりました」
レティシアはアフィンの助けを受けて外に出た。
しばらくして、部屋に一人で帰ってきたアフィンがベッドの前に置かれた椅子に腰掛ける。
それからドクターに向かって話しかけた。
「そろそろ目を覚ましたらどうだ?」
一瞬ビクッとしたドクターがゆっくりと目を開ける。
彼はアフィンを見ることもできないまま震える声で尋ねた。
「ここはどこですか?」
「この都市で一番安全な場所だから心配しなくてもいい。あなたに確認することがあるから、ここに連れてきた」
「確認?」
「詳しく説明するのは難しいが、とにかく確認は終わった。この借りはいつか必ず返すよ」
望むものを得たからだろうか、アフィンはとても親切だった。
それでもドクターは安心できない。
病院でアフィンの気運に向き合った記憶のためだ。
(翼は皆ああなのか?)
翼の威圧感は噂どおりだった。
一瞬、猛獣の前に立ったように身動きが取れなかったのだ。
(彼は本当に女神の翼なのか?)
それならやはり、レティシアが真の女神の代理人だというのか。
(ダメだ、考えるな)
自身の推測が合っていたにもかかわらず、ドクターは素早く好奇心を押し止める。
(二度と神殿の件と結びつけないことを決心したじゃないか。誰が聖女であろうと関係なく、出発の準備をしよう。明日すぐアイリーンを連れて、この都市から去らなければならない)
そのように決心し、いつ帰ると言えばいいのか、ドクターがアフィンの顔色を伺っていた時だった。
「あなた、さっき倒れながら頭をぶつけたね。神聖力で治療はしたが衝撃が残っているかもしれない。回復するまで安心してゆっくり休むように」
「ちょ、ちょっと待ってください!私はこれで帰らなければなりません。娘が家で待っていますので!」
「ああ、あなたの娘はそこにいない」
「・・・え?」
「この邸宅にいるよ。私の婚約者が面倒を見ている」
ぼんやりとアフィンを見ていたドクターが驚いて席を立った。
「私の娘がここにいる?なぜですか?どうして私の娘を連れてきたのですか?私の娘はどこにいるのですか!」
「あなたと、あなたの娘が危なかったからだ」
「え?」
「あなたが気を失った日、あなたを暴行した無頼漢は舌を切られた」
「・・・!」
「よりによって彼はヨゼフィーナの翼、ランセンの手下だったらしい。ランセンはとても最悪で残忍だ。復讐のために犯人を探し回っているそうだ」
「私が翼に疑われているということですか?」
「そうかもしれない。あなたの後を追った部下がそうなったのだから、あなたが最も有力な容疑者であるのは当然じゃないか?」
ドクターが呆然となる。
今、翼が自分を狙っているなんて、平民である彼には耐え難いことだった。
アフィンはニッコリと笑う。
「心配しないでいい。さっきも言ったように、ここは帝国で一番安全な場所だ。女神の唯一の代理人と、女神に選ばれた本物の翼たちが守っている。約束通り、あなたとあなたの娘は必ず守ってあげるよ」
依然として衝撃に陥っているドクターの肩を撫でながら、アフィンは席から立ち上がる。
「あ、代わりに条件がある」
「え?」
「この家にいる間は退屈だと思うけど、ここにいる人の健康の責任を取ってくれたら嬉しい」
「健康・・・、ですか?」
「そうだね」
アフィンは頷き、それからそっと笑いながら言った。
「あなたが一番気を使うべき方が誰なのかは、あえて言わなくても分かるよね?」
カイラスとはどうやって出会うつもりなのでしょうか?
レティシアの健康面をドクターが診察してくれる?






