こんにちは、ちゃむです。
「優しいあなたを守る方法」を紹介させていただきます。
今回は112話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

神聖帝国の聖女の娘、レティシャ。
だが、彼女は母に虐待を受けて育った。
母の企みにより、かつて母に兄を殺されたゼノス公国の王子、ディトリアンと結婚することになる。
しかも彼を半年以内に殺さなければ自分が死ぬという呪いをかけられてしまう。
結局互いの気持ちを知らぬままディトリアンは死んでしまう。
しかし、気がつくとレティシャはディトリアンと結婚する前の過去に戻っていた!
愛するディトリアンを救うため、運命を変えることを誓うレティシャだったが……
レティシャ:本作の主人公。
ディトリアン:ゼノス王国の皇太子。レティシャの結婚相手。
ヨゼフィーナ:神聖帝国の聖女。レティシャの母親
ノエル:レティシャの1人目の翼。アフィンの恋人。
アフィン:レティシャの2人目の翼。ノエルの恋人。
バネッサ:レティシャの3人目の翼。ゼノス王国の騎士。
カリスト:レティシャの4人目の翼。神聖帝国の皇太子。
マノ:ゼノス王国皇后。
ユルケン:ゼノス王国騎士団長。
エノック:ゼノス王国騎士団員。
ディニュート:女神。
ジグムンド:ゼノス公国を守るドラゴン。
リーヒル:ヨゼフィーナの長男。

112話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- カイラスの過去
「カイラス!」
窓際に座っていたカイラスは無表情に首を傾げた。
「ランセン、どうしたの?」
「レティシア!あの女は狂っているに違いない!」
ランセンは怒って持っていた新聞を投げつける。
冷淡に彼を睨んでいたカイラスが身をかがめた。
新聞を持ち上げた彼女の目が大きくなる。
<聖女レティシア、皇帝に謁見を請う>
新聞を満たす字。
レティシアは皇帝に会おうとしている。
つまり、彼女の主人が遠くない場所にいるという意味だ。
「カイラス、帝国には希望がない。私たちは、いつかは必ずこの馬鹿げた国を去るだろう」
カイラスの父親はずっと前から帝国を憎んでいた。
彼女が生まれた直後、神官に騙されて全財産を失ったのだ。
神殿に悔しさを訴えたが、誰も彼の言葉を聞いてくれなかった。
かえって「女神に選ばれた神官を部族する」と父親を追い出したのだ。
「お前らはそれでも女神の種なのか?このろくでなしめ!」
毎日神殿を呪っていた父は、ついに心の病気になった。
心の病気は父の体まで蝕んでいく。
そんな父親を救ったのがカイラスだった。
死んでいく父親を助けたい切実な気持ちが治癒の力を開花させたのだ。
「私の娘が翼になったって?滅びる聖女の手下になったというのか!?」
皆が祝福する翼の座。
しかし、カイラスは喜ぶわけには行かなかった。
彼女が本当に祝福されたがる一人、父親だけは彼女の力を憎んでいたからだ。
「私の娘を翼に選ぶ?私の人生をどこまで壊すつもりだ!」
父は神官だけでなく聖女、ひいては女神の力そのものを憎んだ。
カイラスが翼になったのはもちろん、翼の力で自分が生き返ったということさえ受け入れられなかった。
「お父さん!一体どこにいるの!」
結局、カイラスがヨゼフィーナに会いに行く日の朝。
彼女の父親はいなくなった。
「カイラス様、もう出発してください。ヨゼフィーナ様が神宮であなたをお待ちしております」
「数日だけ待ってください。お父さんはすぐに戻ってくると思います!私を一人で置いていくはずがありません!」
「申し訳ありませんが、カイラス様、時間がありません。待つ必要もありません。彼は帰ってこない方がいいですからね」
「帰ってこない方がいい?それはどういうことですか?まさか私に一生お父さんと別れて暮らせということですか!?」
「そうですね。彼はこの町で指折りの不信者だったと聞きました。さらにカイラス様が翼になった後も女神の選択を恨んだと。カイラス様は一生翼として帝国を守護しなければならない方です。不信者は遠ざけてください。血筋のせいで愚かな選択をしないように」
一人だったカイラスは、とても神官たちのプレッシャーに耐えられなかった。
彼女は馬車に乗ったまま号泣しながら首都に向かう。
都市を通るたびに人々が花の雨を撒きながらカイラスを祝福した。
それほど寛大な扱いを受けながらも、カイラスは絶望に陥っていた。
たった一人だけの家族を失ったという悲しみ、父親に捨てられたという悲しみ、父親と自分を引き離す神官たちへの憎しみが幼い少女の心を病ませたのだ。
「あなたがカイラスね」
それは聖女に会った後も変わらない。
翼は主人に会うと胸いっぱいの歓喜を感じながら涙を流すようになると聞いたが・・・、何の感じもなかった。
ただすべてが面倒で、手に負えなく、隠れてしまいたかった。
「この子の反応は一体どうして?」
「翼になった後、不信者だった父親がいなくなりました。まだその衝撃が残っているようです」
「ああ、そうだったのね。この辺でお休みになりなさい。あなたが心を落ち着かせるまで待ってあげるから」
「・・・聖女様の寛大さに感謝します」
運よくヨゼフィーナとの初めての出会いは成功したが、その後状況は悪くなるばかり。
彼女を捨てた父親がこの世を去ったのだ。
知らせを聞いた後、カイラスはまるで底のない沼に落ちたような気分になる。
「カイラス様、今回は異民族鎮圧軍を調べるようにとヨゼフィーナ様からの命令がありました」
「次は西に移動してください。テノワ様の魔獣討伐を助けるようにと」
幸いなことに、ヨゼフィーナはカイラスにあまり関心がなかった。
テノワ、アフィンのように破壊力に優れた翼だけを大事にしたためだ。
周りに関心も、人生の楽しみもない日々。
まさに「生きているから生きていくだけ」という表現がよく似合う時間を過ごしたある日。
カイラスの人生は完全にひっくり返った。
カイラスもヨゼフィーナに対しての忠誠心は皆無だったのですね。
父親が急にいなくなったのも怪しい気が・・・。
早くレティシアと出会って欲しいです!







