継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【271話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は271をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

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271話 ネタバレ

継母だけど娘が可愛すぎる【270話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 今回は270話をまとめまし...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • もう一度

私は急いで鏡の部屋を出てセーブルの執務室に向かった。

ところが、ドアの前に立つとリンゴの香りが微かに感じられる。

まさかまた何か?

侍従に視線を向けると、彼はこわばった顔で咳払いをして口を開く。

「国王殿下、王妃様が謁見を要請しております」

「どうぞ、ビビ」

中からセーブルの嬉しそうな声でが聞こえてきた。

大したことではないのかな?

急いで中に入ると、ミラードがカゴを両手に持ったまま立っている。

「だから、ミラード。私は本当に結構だから」

「いいえ。私があの時、どれだけ後悔したことか・・・」

彼は涙いっぱいになってリンゴのかごを差し出した。

「お姫様からのお詫びではありませんが、これをお受け取りください」

ミラードは申し訳ない様子で謝罪しているようだ。

毒リンゴを食べて死んだ人にリンゴの贈り物だなんて。

悪意はないと思うが、なんて残酷な風景だろうか。

「アビゲールが来たのだから、ミラード卿は退出してくれ」

「私のリンゴを・・・」

「貰うから。出るように」

セーブルはリンゴのバスケットを乱暴に受け取り、彼を追い出した。

 



 

「ミラード卿はたくさんショックを受けたようですね」

「そうなんですよ」

セーブルは軽くため息をつきながらカゴを置く。

そして優しく私をギュッと抱きしめた。

哀切な声が耳元に響く。

「会いたかったです、ビビ」

「私もです・・・」

彼が生き返った後、私たちは不本意ながらそれぞれの部屋を使っていた。

どうやら一度死んで助かったため、セーブルは隔離されて治療を受けていたのだ。

でも今朝見たはずなのに、なんでこんなに会いたかったんだろう。

彼が一度死んだ後、時間の間隔が少しおかしくなったようだ。

あ、そうだ!こうしている場合じゃないよ!

「殿下、実は大事なことがあって来ました」

「大事なこと?どうしたのですか?」

彼はそっと腕の力を抜いて私を見つめる。

リンゴの香りが満ちていて、まるで果樹園に立っているようだった。

「殿下を殺害した人物のことで来ました。まだ犯人は捕まっていないですよね?」

「はい。死因が何なのか分からないので、捜査が少し遅れています」

やはりこれ以上隠すことはできない。

私は抱擁を解き、一歩後退した。

「実は、殿下がどうしてそうなったのか知っているのです」

ニッコリ笑っていたセーブルの口元が、いつの間にか無愛想に固まっていた。

不安な気持ちで少し声が掠れてしまう。

「果樹園でミラード卿からリンゴを受け取りましたよね?」

「はい」

「調べてみたら、そのリンゴに呪いがかかっていました。仮死状態に陥る呪いが」

「・・・」

セーブルは少し冷静な視線で沈黙している。

 



 

「そして呪いを解く方法はキスでした。どうして私がそれを知っているかというと・・・」

「ちょっと待ってください」

セーブルが混乱した表情で私の話を遮る。

「私がキスを受けて目が覚めたですって?」

「はい・・・」

「誰がしたのですか?」

「私ですが・・・」

え、え?覚えてないのかな?

確かに眠っている状態で誰かがキスをしても気づくのは難しいだろう。

セーブルはかなりショックを受けた顔だった。

胸がヒリヒリして、私は躊躇いながら口を開く。

「あの、本当にすみません。もちろん殿下の意思を確認しなければならなかったのに、どうしても確認ができなくて・・・」

「もう一度やりましょう」

「え?」

「私は覚えていません。もう一度やりましょう」

彼は悔しそうな顔をして言った。

思い出せなくてショックを受けているの?

セーブルは生き返った直後に何度もキスをしたはずだけど、それも思い出せないのかな?

「実は、あの時の記憶が少しぼやけているか夢のように残っているのです。ビビを見て、とても気持ちよかったのは覚えているのですが・・・」

確かに、彼は生き返った後、数時間半睡眠状態に近かった。

セーブルは絶望とショックに陥っている。

散歩をキャンセルされた子犬のように、落ち込んでいるように見えたりもした。

私はしばらく悩んだ末、口を開く。

「・・・いいですよ。やりましょう」

「え?」

「キスしましょう」

少し恥ずかしいけど、私は拒否しないことにした。

彼の葬式を経て、私は多くのことを後悔したから。

愛していると言わなかったこと、彼をこれ以上抱きしめてあげられなかったこと、彼に口づけしなかったこと。

時間は無限ではない。

今日のような時間がまた訪れるとは誰も断言できない。

恥ずかしいからといって、この瞬間を避ければ、再び後悔だけが残るだろうから。

「キスしましょう、セイブリアン。何度もたくさん」

 



 

セイブリアンの死を経験して、後悔したくないアビゲール。

彼女の積極的な姿にセイブリアンも動揺するのではないでしょうか?

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