継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【195話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は195をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

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195話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 海へ

「ブランシュ、今見えたのが海?」

「お母様、あれは海ですか?」

「いいえ、あれは川よ」

「え?あれが川だって?すごく大きかったよ?」

馬車の中でペチャクチャ喋っている二人の子供の声が聞こえてきた。

ブランシュは馬車の窓にぶら下がって外を見ている。

ヴェリテと一緒に。

ロケットの鏡では見るのがもどかしいだろうと言い、ブランシュは小さな本ほどの大きさの鏡を持ったまま窓の外を見せていた。

遠くに水色が見える。

私も事前に聞いていなかったら海だと勘違いしそうな規模で、小さな船が浮かんでいるのが見えた。

「うわぁ、海はあれより大きいって?想像がつかないよ」

陽気な声が風とともに散る。

馬車旅行中、ずっとヴェリテは窓の外の風景を見て喜んでいた。

もっと早く連れて来れなかったのが本当に申し訳ない。

うちの子があんなに川を見て喜んでいるなんて!

「本当に良かったです。本体が近くにあるとヴェリテが気楽に見れるので」

「そうだね。歴訪についてきて良かった」

私たちは東部への歴訪中だった。

この歴訪が政治的な目的ではないという事実は言われなくても分かっている。

多分、私とブランシュが海に行きたいと言ったからセーブルが無理をしてくれたんだろう。

忙しい中でもこんなに気を遣ってくれるなんて、本当に彼は優しい。

ブランシュはヴェリテを歴訪に連れて行きたかった。

そのため、今は他の馬車にはヴェリテの本体が載っている。

ヴェリテの能力は建物に属するのではなく、一定距離内では発動することだ。

あの大きな宮をすべて見渡せるほどなので、外に出るとかなり遠くまで見られるという事実にブランシュは大喜びした。

「ヴェリテ、これからはよく外を見に行こうね!」

「遠慮はしないよ」

ヴェリテはニヤニヤ笑って言う。

外に出て喜ぶことが切実に感じられた。

 



 

「ところで、お父様は寂しくないでしょうか?」

「心配しないで、ブランシュ。もうすぐ目的地に到着するので、すぐお会いできると思います」

私は静かに笑いながらブランシュの頭を撫でる。

セーブルと同じ馬車を使っていないので心配しているようだ。

王宮を出て馬車に乗って移動してから、かなり長い日数が経っている。

セーブルも最初は私たちと同じ馬車に乗ろうとした。

けれど、「女性同士の方が楽だろう」と言い、別の馬車に変えたのだ。

セーブルの繊細さがとてもありがたくて可愛らしい。

おかげで、この片思いは冷める勢いを見せなかった。

このまま過ごしてもいいんじゃないかと。

今の状況でも十分満足できそうだ。

セーブルはもう結婚していて、彼が他の恋人を作ると言ってもいないから。

ほとんど付き合っているのと同じじゃない?

この状態で一生片思いしながら生きても十分だと思った。

 



 

「わあ、あそこに何か見える。あれが別荘かな?」

ヴェリテの言葉に私も窓の外をチラリと見た。

遠くに絶壁の上に建てられた別荘が見える。

まるで童話の中に出てくる宮殿のよう。

長い間走っていた数台の馬車が別荘の前で止まった。

外に降りると涼しい風が私の裾を振って消えていく。

微妙に塩気が混ぜっている風。

海辺は見えなくても十分にその趣を感じることができた。

気持ちとしては直ぐに海に駆けつけたいと思うが、ひとまず歴訪日程に従わなければならない。

初日には東部地域の領主と遅い昼食をとることに。

短い休憩の後、衣装を着替えて晩餐会場に向かった。

「国王殿下、王妃殿下。このように東部に訪問してくださって本当にありがとうございます!私は東部の領主であるハルフォン・ウンディナと申します」

風采のいい領主が近づき、頭を下げる。

中年女性だが、体格が大きくて骨組みが太く船乗りという表現がよく似合う人だった。

そして実際にも険しい海の生活を送ってきたようだ。

顔に大きく残った傷跡と負傷が、彼女が生きてきた歳月を物語っているようだった。

片手は鉤、片足は義足。

まるで「ピーターパン」に出てくるフック船長を連想させる。

多少威圧感を与えそうな外見だったが、大笑いするウンディナの顔があまりにも好感型なので、それほど怖くはなかった。

「歓迎に感謝します、ウンディナ領主」

セーブルが無愛想に答えても、彼女は嬉しそうだ。

私も短く感謝の言葉を伝える。

「滞在中はよろしくお願いします、ウンディナ領主。私はブランシュ・フリードキンと申します」

「光栄です、お姫様。・・・あれ?」

領主はブランシュを見て目を丸くした。

彼女はしばらくぼうっとしていたが、感激した口調で話し始める。

「お姫様、本当に素敵な服を着られていますね。まるで我が軍の衣服とも似ています」

ブランシュは新しい服を着ていた。

今回、東部歴訪を記念してどんな衣装を作ろうかと思ったが、海をコンセプトにすることにしたのだ。

海ならセーラースーツだよね!

私が住んでいた時代で言えば1850年頃に作られた服だが、イギリス海軍が児童用セーラースーツをプレゼントしてから流行が始まった。

歴訪前に調べてみたら、ネルゲンの海軍軍服がセーラースーツと似た形なので安心して制作をした。

しかもセーラースーツは児童の活動を考慮して作られたので、ブランシュにもピッタリの服。

白い生地でドレスを作り、大きな四角形のカラーは紺色でポイントを与えた。

丸い船員帽子が実に可愛らしい。

スカートはふくらはぎの中間丈で作られている。

幸い、先日私が着た服のせいで、社交界では足首を露出した服が流行中だ。

 



 

ヴェリテも来ることができて良かったです。

ブランシュのセーラースーツ!

絶対に似合っていますよね。

アビゲール自身も何か衣装を作ったのでしょうか?

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