こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は196話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
196話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 東部の情勢
「お母様が作ってくれました!綺麗で素敵だと思いませんか?」
ブランシュは服を自慢するかのように軽く一周する。
ヒラヒラとしたスカートが波のように見えた。
ウンディナ領主は、口を閉ざしたままその姿を見る。
よし、ブランシュファンクラブ東部支部が生まれるのは時間の問題だね。
領主には支部長を任せないと。
「素晴らしいです!本当に素敵な服です。王妃殿下が我が軍の衣服まで気を遣ってくれるなんて・・・」
彼女はブランシュが可愛くて仕方がない一方、私に感謝している様子だ。
あれ、こんなことまで意図したわけではなかったのに。
確かに。
考えてみれば、自分たちの地域を気にして作られた服だから、領主の立場なら喜ぶよね。
セーブルも満足げな表情を浮かべている。
まるで私のことが、とても誇らしいかのように。
「どう恩返ししたらいいのか分かりません。まずは食事からにしましょう!私たちの料理長が腕を振るい、東部の特産物として昼食を用意しました。どうか口に合うといいのですが」
ブランシュの服を見た後からは雰囲気が和気藹々となった。
その雰囲気に私の心も浮き立っていたとき、順番に出てくる料理を見て歓声を上げたくなる。
「私たちの地方の誇りであるブイヤベースです。トリュフを添えたホタテの貝柱、アンコウとメダイの一品です。サバのリエットも召し上がってください」
不慣れな料理からは一様に美味しそうな香りが漂ってくる。
やっぱり旅行は食事だよね。
私は落ち着いてナイフとフォークを構える。
少し太るかもしれないが、以前ほどの恐れはなかった。
私は呪いの魔法をかけることができる女よ。
また、誰かが来て太ったと文句を言えば、呪いのフルコースをもてなしてしまうだろう。
まずはブイヤベースを食べる。
このブイヤベース、とっても美味しい!
熱心に料理を味わうのに皆素晴らしかった。
貝柱もモチモチしてて最高だ。
サバのリエットをパンに塗って食べていると、ふと視線が感じられる。
セーブルが私を見つめていた。
食べすぎたかな・・・?
もう食べるのをやめようとしたらセーブルが言った。
「食事が口に合うようですね。ブランシュも、あなたも喜んでいるようで良かったです」
ブランシュも熱心にタコを入れたパスタを食べている。
初めて食べる味に目がキラキラ輝いていた。
私は恥ずかしくて口元をナプキンで拭きながら話す。
「料理がとても素晴らしいですね。シェフに感謝と称賛の言葉を伝えてください、ウンディナ領主」
「光栄です、王妃殿下」
ウンディナ領主は皿が空になるほど満足している様子だ。
食事に大きな意味を置かないセーブルさえ、普段より数点多く食べて、乾燥した声で口を開いた。
「ウンディナ領主、最近の東部の状況はどうだ?人魚のせいで困っているなら話してくれ」
その言葉にブランシュはサッと顔を上げ、セーブルを見る。
子供らしくなく目つきが鋭敏だ。
領主が豪快に笑う。
「幸い軍隊を送ってくださったおかげで、東部民は大いに安堵しています。人魚たちも、やはり私たちの領域を侵したりもしますが」
ブランシュは安堵の様子だった。
東部民のために政略結婚まで考えた子供だから、当然の反応だろう。
「話を聞くと、人魚たちとの間の摩擦が激しくなったそうだね」
「はい。モルッカの挑発だったそうです。そのため、相対的にこちら側は被害が少ない方です」
モルッカが挑発を・・・?
クローネンバーグは、人魚と妖精たちを征服する計画をしていた。
もしかしたらモルッカも似たような考えを持っているのではないだろうか?
そんなことを考えていると、ブランシュが慎重に尋ねた。
「あの、ウンディナ領主。人魚たちはどんな種族なのですか?人間に敵対的だと聞いたのですが・・・」
領主がブランシュに目を向ける。
彼女の顔には、あごから目元まで伸びる長い刺し傷が残っていた。
「はい。敵対的で傲慢な種族です。美しい歌声で人々を魅了し、その船を沈没させることもよくあります。この傷痕も人魚から受けたものです」
鉤で自分の顔を指差しながら、彼女は優しく笑う。
人魚は、ただロマンチックな種族ではないみたいだね。
それにしても、あの傷は人魚が出したなんて。
私は彼女の顔を注意深く見て尋ねた。
「以前、人魚と喧嘩したことがあるのですか?」
「はい。若い頃、船に乗って出かけた時、人魚たちと喧嘩になりまして。私の顔に切り傷をつけた人魚は倒しましたが」
領主はカラッと笑う。
不思議だね。
この時代は女性が船に乗れないんじゃないの?
「そういえば、女性が船に乗ってもいいのですか?」
「むしろ女性船員を乗せた方が楽な点もあります。男性船員は人魚の歌に魅了されてミスをすることが多いですから」
へえ、そんな事情があったんだ。
彼女は大笑いし続ける。
「人魚に出会うのではないかと心配する必要はありません。たまに分別のない人魚を除けば海岸に来ることはないんですよ。昔は人魚たちがよく遊びに来て人間たちを助けてくれたそうですが、それも昔話です」
一度は人魚を見たかったが、説明を聞くと会わない方が良さそうだね。
人魚と出会うフラグにしか聞こえませんね笑笑
ウンディナ領主は、想像以上に豪快な方のようです。