継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【145話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は145をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

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145話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 魔法館

「到着しました。王妃様、ブランシュ王女様」

馬車が魔法館の前で止まる。

侍従の助けを受けて馬車を出ると涼しい風が吹いてきた。

魔法館は小さな森のように造成された庭園の片隅にあった。

木陰が別館を覆っており、別館の中からは何の音も聞こえない。

静粛な雰囲気が漂う場所だ。

ふむ、確かにむやみに邪魔してはいけない気がする。

「じゃあ、入ってみましょう」

ブランシュが悲壮な目つきで首を縦に振った。

隣に立っていた侍従がドアノブを握って叩く音が大きく響いた。

「王妃とブランシュ王女様がおいでになりました」

すると、すぐにドアが開き、誰かが姿を現す。

短い潮色の髪を持った女性だが、左側に黒い眼帯をしていた。

どこか怪我をしているのかな?

眼帯だけでなく、首や腕に包帯を巻いている。

60代前半に見える女性が、腰を下げた。

「禁断の知識を欲しがる迷宮に訪問していただき、ありがとうございます。私は宮廷魔法使い代表のダリア・ジェノフと申します」

ダリアは無表情な顔で私たちを見ている。

何かクールで神秘的な雰囲気が漂う人だ。

「高潔な血を持ったお二人に私たちが成し遂げた業績をお見せすることが出来て光栄です。どうぞ、こちらへお越しください」

グレーのローブを羽織った彼女は優雅に足を運ぶ。

 



 

魔法館の中に入ると独特の匂いが漂っていた。

薬草の匂い・・・?

病院に入った時のように、少し冷たい匂いも。

匂いも匂いだが、別館の中の風景も不思議だ。

入口から壁に正体不明の品物が散らばっていた。

あれも魔道具なのかな?

長い廊下に沿って奥に向かうと、そこには落ち着いた空間が。

・・・と思った瞬間、二つの椅子が私たちの前に近づいてきた!

「こ、これも魔道具ですか?」

「はい、そうです。名前は安楽の忠犬。使用者が呼んだら、すぐに駆けつけてきます」

いや、犬じゃなくて家具ですよね?

もう一度見たら犬のような気もするけど・・・。

その渦中にブランシュは忠犬を見て目を輝かせていた。

本当に子犬でも見ているかのように。

「こんにちは、忠犬さん。あなたの上に座ってもいいですか?」

椅子はブランシュが座りやすいように足を少し曲げた。

ブランシュは喜んで椅子に着席する。

なかなか便利そうな椅子だ。

けれど、私はどうしても座れなかった。

ダリアの当惑した声が聞こえてくる。

「こ、こら、安楽の忠犬!こんなこと一度もなかったのに・・・」

先ほどまで落ち着いていた彼女だったが、今の表情には当惑だけが浮かんでいる。

それも当然だった。

安楽の忠犬が私の周りを走り回っているのだから。

こ、これはちょっと怖いって!

私を脅しているの?

それとも私が嫌なのかな!?

人間、動物に続き魔道具まで怖がらせるなんて。

アビゲールの潜在能力は恐ろしい。

「安楽の忠犬!落ち着け!その怒りを静めることが出来ないのか!止まれ!お座り!」

走る椅子を宥めようとしたが、椅子は興奮し、依然として足踏み状態だ。

私を噛む気じゃないわよね?

口はないけど・・・。

「平凡なソファが必要なようですね」

「どうか許してください。安楽の忠犬にちょっと問題があるようです。間もなく他の安息所をお貸しします」

 



 

ダリアが他の魔法使いに指示を出すと、まもなく平凡なソファが到着した。

依然として興奮状態に陥った椅子は魔法使いが回収する。

はぁ、入ってくるや否や魂が抜けそうだ。

平凡ではないと予想はしていたけれど。

この中に何があるのか気になるが、私はまずクリーナーを取り出してテーブルの上に置いた。

「先に聞いていると思いますが、魔道具の魔力補充を望んで来ました」

「はい。「過去の業火を燃やす者」ですね」

何だっけ?

元々そういう雰囲気の名前だったかな?

けれど、名前が長すぎるから私はクリーナーの呼び方が好きだった。

「この程度の魔道具なら、この子の貪欲さをすぐに満たすことができるでしょう」

じゃあ魔力補充ができるってことよね?

私の予想が合っているかのように、ダリアは大したことのないようにクリーナーを箱の中に入れた。

「そして、他にどのようなお願いを聞きましょうか?」

「とりあえずお願いするのはそれだけですが?」

私の言葉にダリアは不思議そうな顔をする。

あれ?

侍従から他に何か聞いたのかな?

「何か問題でも?」

「いいえ。貴い方々が直接お出でになったので、他の天命を下さりに来られたと思いました。殺人兵器の製作を依頼されたりとか・・・」

「いやいや!子供を連れてきて、そんなことを頼むわけがないじゃないですか!」

「そうですね。さすが高貴なお方です」

ダリアは納得したかのように、真剣な表情でうなずく。

この人、本当に尋常じゃないね・・・。

 



 

魔法館を訪れたアビゲールとブランシュ。

魔道具にも警戒されてしまうアビゲール・・・。

色々な魔道具がありそうなので楽しみですね!

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