こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は326話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
326話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 経過報告
「もしかして伝言や手紙はなかったの?」
「来るには来たんですが・・・」
ノマは少し渋い顔で何かを差し出す。
それは革製の巻物だった。
紙には書けなくて皮を選んだようだ。
それを広げてみると、ごつごつと刻んだメッセージが現れた。
[アビゲイル、送ってくれた食料はちゃんと受け取ったよ!みんな好きでおいしく食べていたよ]
幼なじみに送るような気さくな急ぎ足だなんて。
手紙も本当にナディアみたいだね。
私は楽しく手紙を読み上げた。
[早く帰りたいのに私が王になってしまって少し遅くなりそう。代わりにプレゼントをいっぱい送るね。ブランシュとカリンにもよろしく伝えてね]
王になったという文章にびっくりして、にやりとした笑いが出た。
即位したという内容をこんなに大したことではないと書くなんて。
王になったナディア。
すぐには戻れないが、それでも地道に交流はできるのではないか。
いつかはアトランシアにも行ってみたい。
人魚のダブルスも詳しく見たいし。
その時、ブランシュが箱を一つ開けて言った。
「お母さん、これ見てください!」
ブランシュが箱から取り出したのは生地だった。
初めて見る材質で、前回グンヒルドが着ていた服の生地のようだった。
これがまさに錦草なのかな?
見てみると、ここにも革のかけらが残されていた。
[錦草で作った海の絹だよ。アビゲールは真珠よりこれがもっと好きだろう?次にもっと送ってあげるよ]
私についてとてもよく知っているね。
真珠も良いが、新しい生地だなんて、本当にわくわくせざるを得なかった。
私は海の絹に注意深く触れてみる。
色は澄んだ海で見られる青緑色。
バーディー、ギリシャに近かった。
その他にも多様な色の生地が何種類かあった。
直接触ってみると、厚さに比べて軽くて伸縮性がある。
この種の編み物の生地は初めてだった。
ちょっと差はあるけとジャージの生地と似てるかな?
「この生地、すごく不思議ですね。この生地ではどんな服が作れますか?」
ブランシュは好奇心に満ちた目で言った。
「このような編み物の生地はセーターやコート、ショールなどでよく作りますが・・・」
そうするうちにふといい考えが浮かんだ。
あの服を作るには時代相が少し早いけど、いいんじゃないかな?
「ブランシュ、この生地が気に入りましたか?それではこの生地でも服を作ってあげます。どうですか?」
「いいですね!では、私は人魚の服も着て、妖精の服も着るのですね」
ブランシュはにこやかに微笑んで言った。
人魚の服、そして妖精の服を着る人間のお姫様。
何だか妙な気分になった。
種族に関係なく服を着ることさえできれば、そんな世の中が来ることさえできれば。
「王妃様、そろそろダリア魔法使いと約束された時刻です」
まだ部屋の中にいたノマの声に私は気がつく。
ああ、今日ダリアと約束があったよね。
私は海の絹を元の位匿に戻し、席から立ち上がった。
ブランシュは依然として期待に満ちた顔をしていた。
「それでは、ブランシュ、これで失礼します」
「はい、お母さん、今日も頑張ってください」
くぅ、お母さん頑張るよ!私はこぶしをぐっと握りしめ、執務室に向かった。
今日はダリアに魔導具製作に対する経過報告を聞くことにした日だった。
妖精たちが助けてくれたおかげで事態がかなり良くなったが、もし困難があるかも知れないから。
執務室に到着してみると、すでにダリアがドアの前に立っている。
しかし、一人ではなかった。
その横にレイブンが立っていたのだ。
彼が何の用事で来たのだろうか?
今日の約束はダリアとだけしたのに。
「ダリア魔法使い、長く待ちましたか?」
「いいえ。悠久の時間の流れに沿って、私もちょうど到着しました」
彼女はかすかに微笑んで言った。
私も視線で歓迎の意を表した後、レイブンを眺める。
「よかったです。レイブン卿はどのようなご用件で・・・?」
レイブンは目が合うとにっこり笑った。
セーブルに似た、優しい笑顔だ。
「ダリア魔法長といろんな話をしていたところ、今日報告をするという話を聞いて来ました。もし失礼でなければ、経過報告の席に私もご一緒できますか?」
ふむ、レイヴンも魔法官の仕事をたくさん手伝ってくれると聞いたから構わないだろう。
魔女裁判の時も手伝おうとしたし。
また、話もあった。
「いいですよ。中に入ってください」
私は二人を執務室に入れる。
ソファに座るとすぐに下女たちがお茶を出してきた。
私はティーカップを手に取りながら尋ねる。
「ダリア、魔法官の仕事はどうなっていますか?」
「妖精たちの助けを借りてスムーズに進めています。数週間で宮殿内の魔導具をすべて修復できそうです」
おお、本当によかった。
これ以上魔法館の人たちが夜勤することもないね!
ダリアはここ数日で顔色が著しく良くなっている。
彼女はしわくちゃな顔をして話し続けた。
「妖精たちは本当にすごい存在です。魔力を供給してくれるだけでなく、いろんな知識を教えてくれています。機密に近い情報なのにですね」
興奮すら感じられる口調だ。
レイヴンもそれに同意したかのように、優しく話を受けた。
「妖精たちに話を聞くとオベロン王子から指示を受けたしかも積極的に魔法官に協力しろと。本当にお世話になります」
ベリテ!
自分がいない間に妖精たちがたくさん助けてくれると言っていたのに、本当にまともに助けてくれるんだね。
ダリアは楽しそうな声で言った。
「レイブン様のおっしゃるとおりです。妖精たちが帰る時を思うと、もう名残惜しいです。いつかはスレビイエンにも行ってみたいですが・・・」
その反応に私は思わず驚いていた。
このように妖精を喜ばせる人を見たのがとても久しぶりだったから。
妖精たちを嫌がる人が大多数だが、ダリアのような人もいるんだ。
私はダリアに尋ねる。
「他の魔法使いたちはとうですか?彼らもスレビエンに行きたがっていますか?」
「もちろんです。スレビエンには魔導具職人がたくさん住んでいるので、魔法使いとしては本当に夢の都市のようなところです」
それは本当に嬉しい知らせだった。
魔法使いたちが交流を支持してくれれば、それを基盤に勢力を拡大していくことができるだろう。
私は真剣な声で言った。
「スレビエンに公式的に要請をしてみます。単に魔導具の取引にととまらず、地道に文化交流ができるように」
「それなら本当にうれしいことです!魔力の守護者たちと話ができるなんて・・・」
ダリアは恋に落ちた少女のように目を輝かせていた。
レイヴンも微笑んでいる。
私もまだ来ていない未来を想像すると、なんとなく心が温かくなる気分だ。
スレビイェンに人間が留学したり、妖精たちがこちらに滞在して魔法を教えてくれれば良いのではないだろうか。
そうすれば、ネルゲンも少しずつ変化し、より良い国になれるのではないか。
簡単ではないが、少しずつよくなるだろう。
今も以前に比べるとだいぶ変わっているから。
妖精たちの協力でダリアたちも元気になってくれて良かったです。
レイブンは本当に経過報告を聞きに来ただけ?