こんにちは、ちゃむです。
「私が主人公(ヒロイン)だと思ってたのに」を紹介させていただきます。
ネタバレ満載の紹介となっております。
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又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
52話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 策略渦巻くデート
ルチがあの失態を犯した以上、ゼルダの不正を証明する証拠を集めるのは難しくなった。そのため、ルチとの話を終えるとすぐに、私はシオンのもとを訪ねた。
「急にどうされたんですか?」
「あなたに頼みたいことがあるの。」
「お金になる話ですか?」
先ほどまで気だるそうだったシオンの表情が、一瞬で輝いた。
「私が情報を渡さなくても、ちゃんと稼いでいるじゃないですか。」
「違います。私はまだ、お嬢様が出した利益には到底及びません。」
――それは私が原作の知識を教えたからだけどね。
とはいえ、私が情報を与えたと言うのも少し違う。私の記憶は曖昧で断片的で、思い出したことをぽつぽつ伝えていただけだった。そんな不完全な情報を使って利益を生み出したのは、すべてシオンの実力だった。だから私は、商会がここまで成長したのは自分の手柄ではないと思っている。それなのに彼は、すべて私のおかげだと言ってくれる。私が「情報を教える」と言えば、まるで金鉱を見つけた人のように目を輝かせて飛んでくるのだ。
「それでも、商会の役に立つ情報ではあるでしょう?」
「がっかりですね。」
「そんなことを平気で言うシオンのほうがおかしいんじゃない?」
「えー、だって、お嬢様の前ですから。」
「……」
だからそれが問題なんじゃないの? シオンは何が悪いのか分からないという顔で、きょとんとしていた。小説の登場人物だからだろうか。みんな個性が強すぎる。
「まともなのは私だけね。」
思わずぼやくと、シオンとビリーが同時に私を見た。
「その目は何?」
「いや、一番まともじゃない人がそんなこと言うなんて……。それで、今日は何を頼みたいんですか?」
場の空気がおかしくなる前に、シオンが話題を切り替えた。
「ゼルダに近づいてみて。」
「……!」
突然の指示に、シオンは目を見開いた。ゼルダについては彼も知っていたため、驚くのも無理はなかった。私は皇宮を出てから、ずっと考えていた。ルチアーノが騒ぎを起こしてしまった以上、こちらで状況を立て直さなければならない。
ゼルダが尻尾を出さないのなら――失敗する状況を作ればいい。
そう結論を出した。その意図を察したのか、シオンの表情はゆっくりと険しくなった。
「私に、その泥沼へ足を踏み入れろということですか?」
それは、ゼルダの弱みをつかむために、自分も一緒に危険な渦中へ飛び込めという意味の問いだった。
こういう事情があるから、私は積極的に動くことをためらっていた。私自身は表立って動けない。何かを仕掛けるなら、誰か別の人がやるしかない。つまり、その人に汚れ役を押しつけることになる。この人たちは私の味方だからといって、そんなことを頼んでいいのか迷っていた。
でも少し考えているうちに、一つ方法を思いついた。
――別に、悪事を働いてもらう必要はないよね?
険しい表情のシオンを見ながら、私は首を横に振った。
「いいえ、シオンが犠牲になる必要はないわ。」
「では、私がその人に近づいて、何をすればいいんですか?」
「まずは仲良くなって。」
「仲良くなって? どうしてそんな人と?」
シオンは不満そうに眉をひそめた。大した能力もないくせに、贅沢ばかり好む性格。ゼルダは、シオンが最も嫌うタイプの人間だった。それでも今回は仕方がない。
「仲良くなったら、そのあとで利用できそうな相手を紹介してあげる。」
そう言って私はにやりと笑った。私の意味深な笑みに、シオンは雷に打たれたような表情を浮かべた。私の狙いをすぐ理解した彼は、親指を立てて見せた。
「さすがお嬢様です。」
私の意図を一瞬で理解するあたり、本人は気づいていないが、彼も私と同類だ。ゼルダの弱みをつかむために、わざわざ自分の部下に汚れ仕事をさせる必要はない。欲に目がくらみ、代わりに悪事を働いてくれる人間など、いくらでもいるのだから。
――そして、こんな状況にぴったりの人物が一人いる。説明すれば分かってくれるはず。
ゼルダの件はシオンに任せることにして、私は安心してデミアンとの約束へ向かった。
「いらっしゃい、エスピン。」
扉が開くと同時に、デミアンは明るい笑顔で私を迎えてくれた。今日はいつも以上にその笑顔が眩しい。そのせいか、デミアンは周囲の視線を一身に集めていた。
「まあ、あの方は……」
「まあ、あの美しい男性はどなたなの?」
デミアンの正体を知らない人々も、その端正な容姿に目を奪われ、彼を見つめていた。主人公すら霞むほどの視線を集める美青年だった。
「ところで、あの女性はどなたですか?」
「あれはサミュエル伯爵家のお嬢様ですね。」
「ああ、あの人か。」
そのおかげで、私まで必要以上に注目を浴びることになった。
「どうしてあの二人が一緒にいるんだ……」
周囲のざわめきは気にせず、私はデミアンに意識を向けた。
「ずいぶん歓迎されているみたいですね?」
「そう見えるでしょうね。正直、お嬢様は来ないと思っていましたから。」
そう言いながら、デミアンは礼儀正しく私に手を差し伸べた。ただ礼儀正しく振る舞っているだけのはずなのに、それをデミアンがやると、まるで人を誘惑しているように見えた。
私は平然とデミアンの手のひらに手を重ね、その手を借りて馬車から降りた。手を離そうとした瞬間、デミアンはそっと私の指先をつかんだ。何をするつもりなのかと振り返ると、彼は柔らかく目を細めて微笑んだ。
「まあ、笑顔になると、さらにお美しいですね。」
周囲から感嘆の声が上がる。それを分かっていながらも、デミアンはまったく動じなかった。むしろさらに人を惹きつけるような笑みを浮かべ、さりげなく私の指先を優しくなでた。分かってはいたけれど、本当に恐ろしいほどの色男だ。
――気をしっかり持たなきゃ。
「お手紙で、お約束の時間をお伝えしましたよね。」
私は気持ちを落ち着かせ、平然と答えた。
「もちろん、お手紙をいただいたので来ました。でも、この会う約束を望んでいない方もいらっしゃるようですね。」
「それを分かっていながら、皇子様の前で約束のことを口にしたのですか?」
――本当は私に会いたかったわけじゃなくて、ルチを挑発したかっただけなんじゃないの?
「その時は少し焦っていたものですから。」
そう答えると、デミアンは目を細めて微笑んだ。嘘だと分かっているくせに。やっぱり性格が悪いな……。私がじっと見つめると、デミアンは何気なく周囲を見回し、意味ありげな笑みを浮かべた。
「それよりも、ずいぶん意外な場所でお会いしましたね。」
――いかにも話をはぐらかす言い方ね。
今日の待ち合わせ場所は、以前黄金を見つけたあの公園だった。恋人たちのデートスポットとして有名な場所なので、デミアンがああいう笑顔を見せる理由も分かる。でも、この場所を選んだのは私にも考えがあった。デミアンの本心が読めない以上、二人きりで会うのは危険だと思ったからだ。二人きりなら、どんな手を使ってくるか分からない。魔法使いは目に見えない罠を仕掛けることもできる。だから私は、あえて見通しの良い開けた公園を選んだ。
彼は、人目がある場所では紳士的な態度を崩さない。だから、人の多い場所のほうが安全だった。
「お互いの屋敷で会うのは気まずいでしょうし、ほかに落ち着いて会える場所もありませんでしたから。」
「でも、まさかこんな場所だとは思いませんでした。他に何か目的があるんじゃないですか?」
「久しぶりに外の風に当たりたかっただけですよ。」
「なんだ、また期待してしまいました。」
――この人、本当に息をするように口説いてくるな。
デミアンのペースを断ち切るため、私はビリーに声をかけた。
「ビリー、馬車の待機場所で待っていて。」
「お嬢様、私もご一緒したほうがよろしいのでは?」
デミアンを信用できないから、二人きりにはさせられないという意味だった。デミアンもビリーの警戒には気づいているはずなのに、いつもの意味深な笑みを浮かべている。私は場の空気が気まずくならないよう、急いで口を開いた。
「大丈夫。何も起こるはずはないし、もし何かあっても、偉大な魔法使い様が一緒にいるんですもの。何を心配する必要があるんですか?」
私はきっぱりと言いながら、デミアンへ「私を守ってくれるのでしょう?」という期待に満ちた眼差しを向けた。まるでビリーの疑いなど少しも知らないかのように。それどころか、デミアンを心から信頼しているように。
私と目が合うと、デミアンは一瞬動きを止め、それからいつもの穏やかな笑みを浮かべた。そして私をじっと見つめた。まるで私の本心を見抜こうとしているかのように。私はその視線から逃げなかった。
――これでも何年も、世間知らずのお嬢様を演じてきたんだから。
私は何も知らない無邪気な人間を装ってにっこり笑った。しばらく私を見つめていたデミアンは、ふっと笑みをこぼした。
「エスピンは本当に……」
デミアンは言葉を選ぶように少し考え込み、「なるほど」と、小さくつぶやいた。
――なるほどって何よ。言ってみなさいよ。
そう思ったが、あえて口には出さなかった。
「どこか影のある方ですね。」
そう言ってデミアンはふっと微笑み、いつもの穏やかな表情に戻った。
――影があるのはあなたのほうでしょう。
もちろん、そんな本音は隠して、私は何気ないふうに答えた。
「私ですか? どこにでもいる普通の人ですよ。」
「それが魅力なんです。」
デミアンは短くそう答えると、続けて言った。
「お嬢様を案じておられるのは分かりますが……今日は私が責任を持ってエスピン様をお守りします。どうぞ安心してお任せください。」
デミアンはビリーに向かってそう言った。ビリーは私にちらりと視線を向ける。私はすぐにうなずいた。
――心配しないで。
「承知しました。お嬢様のこと、よろしくお願いいたします。」
ビリーはまだ納得しきれない様子だったが、私の合図を受けて一歩下がった。それでもデミアンへ向ける警戒の眼差しだけは隠さなかった。
「お嬢様に傷一つつけることなく、大切にお守りいたします。」
貴族に向けるには少し砕けた態度だったが、それでもデミアンの物腰は終始穏やかだった。その返事を聞いてようやくビリーは馬車を走らせ、その場を去っていった。
「では、ゆっくり歩きましょうか?」
絶えず注がれる周囲の視線が気になり、私は頼んだ。
「はい、お願いします。」
デミアンはすぐに頷き、私たちは庭を散歩することにした。私たちを見つめていた人々は、残念そうにため息をついた。貴族としての体面があるため、露骨について来る者はいなかったのが幸いだった。人々の視線が少し遠ざかるまで、私たちは黙って歩き続けた。やがて周囲の視線が減ると、先に口を開いたのはデミアンだった。
「ご自宅へお招きいただいた時にも感じましたが、エスピン様は本当に周囲の方々から愛されていらっしゃいますね。」
実際、家族や周囲の人々からこれほど深く愛されるというのは、決して当たり前のことではなかった。
――現実でこんな絵に描いたような家庭なんて、本当にいくつあるんだろう?
でも私は主人公補正のおかげで、いつも変わらない愛情を受けていた。
「そうですね。みんな私を必要以上に大切にしてくれます。私って本当に愛されるタイプなんでしょうね。」
だから私は胸を張ってそう答えた。その返事はデミアンにとって意外だったようだ。彼は驚いたように目を丸くすると、声を上げて笑い出した。
「はははっ、エスピンは本当に面白い人ですね。」
いつも上品な微笑みしか見せない人が、あんなふうに声を出して笑うものだから、私は少し戸惑った。
――そんなに笑うことだった?
私の周りの人たちは少し驚く程度で終わるのに、デミアンだけはしばらく笑い続けていた。
「私、自信過剰でしたか?」
デミアンは少し落ち着きを取り戻したように尋ねた。そして一度大きく目を見開いたあと、微笑んだ。
「いいえ。本当にすごい方で、格好いいと思っています。」
――でも、なぜだろう。
笑っているデミアンの目はどこかぎこちなく、口元の笑みもどこか不自然に見えた。
「それに、今日もこうして一緒にいてくださっていますよね。こんな外なのに逃げ出したりもせず……本当に不思議な小鳥ですね。」
私が何か言おうとする前に、デミアンは庭園を指さして話題を変えた。さっきまで見せていた鋭い雰囲気は消え、再び穏やかで優しい表情に戻っていた。
――私の考えすぎなのかな……?
相手が黒幕だと思っているせいで、一つひとつの反応に過敏になってしまうのかもしれない。
バサッ。
私の肩で大人しくしていた黄金が、デミアンが手を差し出すと反応した。
「黄金は少し変わっているんです。でも賢い子なので大丈夫ですよ。」
私が手を差し出すと、黄金は呼ばなくてもふわりと飛び立ち、私の手の甲に止まった。
「こんにちは。私も君と仲良くなりたいな。」
デミアンは優しく話しかけたが、黄金は一声も鳴かず、ぷいっと顔を背けた。なかなか気難しい子だ。
「困りましたね。どうやら私のことが嫌いみたいです。」
先ほどまで少しぎこちなかったデミアンの表情は、一瞬でしょんぼりと寂しげなものに変わった。
「以前、仲良くなる方法を教えましたよね。」
「……金貨が好きなんですよね?」
「はい。一枚渡してみてください。」
デミアンは半信半疑な様子で懐から財布を取り出し、金貨を一枚差し出した。
「はい、プレゼントだよ。」
その瞬間、それまで元気のなかった黄金の目がぱっと輝いた。
パシッ!
黄金は勢いよく飛び上がり、デミアンの手にある金貨を小さな足でしっかりとつかんだ。
パタパタッ!
さっきまで落ち着いていたデミアンも、そのあまりの素早い反応に思わず目を丸くした。
「……ちゃっかりしていますね。」
デミアンはどこからともなく、もう一輪の金花を取り出した。黄金は私に今までくわえていた金花を預けると、すぐにデミアンの手のひらへ飛び移り、嬉しそうに尻尾を振った。
パタパタッ!
そしてデミアンの手のひらにちょこんと座り、かわいらしく甘え始めた。たった二輪の金花で懐柔されるなんて。デミアンは思わず苦笑を漏らした。
「こんなに単純だと困りますね。きちんとしつけをしないと。」
「どんなしつけですか?」
「賢いので狙われることも多いでしょう。このままでは危険ではありませんか?」
「黄金は欲張りなところがありますが、ちゃんと加減は分かっています。」
「そうですか? 金貨の入った袋を渡したら、そのまま私のことなんて忘れてついて行ってしまいそうですね。」
実は、私も少しだけそんな心配をしていた。でも、黄金と私の絆は本物だ。
「私は黄金を信じています。」
「そうですか。エスピン様が信じているのなら、私も信じます。」
そう言いながら、デミアンは黄金の頭を指先で優しく撫でた。黄金は嬉しそうに頭を差し出した。――とはいえ、黄金の愛嬌は金額次第だ。
しばらくすると黄金は私のところへ戻ろうとしたが、デミアンは素早くもう一枚の金貨を取り出した。
パッ!
黄金は二枚目の金貨を受け取ると、私のほうへ戻ろうとしていた動きをぴたりと止めた。黄金はまたデミアンの手のひらにちょこんと座り、かわいらしく甘えた。あまりにも簡単になついてしまうので、見ている私のほうが恥ずかしくなるほどだった。そんな黄金を見て、デミアンはくすっと笑った。
「やはり、ずいぶん懐かれていますね。」
「ええ……少し考えてみます。」
私が言ったところで黄金の性格が変わるとは思えない。それでも、デミアンにそう忠告されると少し不安になった。デミアンは黄金のことがかなり気に入ったようだった。黄金が私のもとへ戻ろうとするたびに、まるで見抜いているかのように金花を取り出した。
パタパタッ!
すると黄金は私に金花を預けると、また新しい金花に釣られて甘えるようにデミアンのもとへ飛んでいった。そのせいで、私の両手には金花がどんどん増えていった。ほどほどにもらうくらいなら気兼ねなく受け取れたかもしれないが、こんなに次々と渡されると、さすがに気が引けた。
――まさか、帰るときに返してくれなんて言わないよね……?
公爵家のご子息なのだから、そんなことはしないと信じたい。
「そういえば、今日は何かご用だったんですか?」
「ご用、ですか?」
黄金と遊ぶのに夢中だったデミアンは、少しきょとんとした表情で聞き返した。
「はい。何かご用があったから、私に会おうとされたんですよね?」
「以前も申し上げましたよね。エスピン様と親しくなりたかったんです。」
そう答えるデミアンの表情は澄み切っていて、まるで他に何の思惑もないかのようだった。
「ただ仲良くなりたいから会おうって誘っただけなんですか?」
「それだけじゃ駄目ですか?」
そういえば、この人は無駄なことに時間を使うのを嫌うタイプだった。
「デミアンは意味のないことはしない人だと思っていたので。」
「私はそんな人間に見えますか?」
そんなはずはない、と言いたげな口調だった。実際、見た目だけなら穏やかで優しく、頼みごとは何でも聞いてくれそうな人物に見える。だけど私は原作を知っている。だから、デミアンを見たままの印象で判断してはいけないことも知っていた。
――あの穏やかな顔で、裏ではルチを殺そうと平然と動いていたんだから。
私は、彼が私に近づいたのはキャネルの情報を得るためだと確信していた。もちろん原作のことは話せないので、適当にごまかした。
「デミアンは、効率を重視するタイプだと思うんです。」
「……ずいぶん鋭いところを突きますね。」
それって、遠回りや無駄なことは嫌いだと認めたようなものじゃない? やっぱり、この人を素直に信じちゃだめだ。私がじっと目を細めると、デミアンは意味ありげに微笑んだ。
問題は、彼が私から何を得ようとしているのかということだ。デミアンが欲しいのは、おそらくルチについての情報だろう。私とルチの関係を知っている以上、私が簡単に教えないことくらい分かっているはずなのに、それでも近づいてくる理由が分からない。
――もしかして、そのために色仕掛けでも使っているの?
私は、やけに親切なデミアンをじっと見つめた。まさか、自分の容姿を武器にして私を惑わせ、その隙を突こうとしているのではないだろうか。
――もしかしたら、何か見せたいものでもあるのかな。
「では、今日も魔法をお見せしましょうか?」
私の目と耳がぴくりと反応した。デミアンは、私が絶対に断れない提案をしてきた。
「本当ですか?」
「ええ、この前約束しましたから。」
「見せてください!」
企みなんてどうでもいい。魔法を見せてくれるなら全部許せる! デミアン、やりたいことは何でもやって!
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シオンへの新たな指示
ルチの失態によりゼルダの不正を直接暴くのが難しくなったため、エスピンはシオンを使い、ゼルダに近づいて失敗する状況(罠)を作るよう密かに命じる。
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デミアンとのデートスポットでの再会
安全性を考慮して人目の多い公園を選び、デミアンとの約束に臨んだエスピンは、周囲の視線を集める彼の圧倒的な美貌や巧みな色仕掛けに翻弄されながらも警戒を崩さない。
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金貨に釣られる黄金とデミアンの提案
デミアンが差し出す金貨(金花)の魅力にすぐ負けて懐いてしまうペットの「黄金」の姿に苦笑しつつ、エスピンは警戒心を抱きながらも、以前約束されていた「魔法を見せる」という言葉に心を奪われる。