こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は168話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
168話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 呪いの仕組み
「よし。それじゃあ、まず解除方法について説明するよ。そのためには呪いの構造を知らなければならない」
ヴェリテが軽く指を振ると、鏡の上の文字が踊るように形を変え始めた。
そして鍵と錠前の絵が浮かぶ。
「呪いは錠前と鍵で構成されている。錠前をかけるように呪いをかけ、それを解く方法で鍵を用意しておく。例えば・・・」
「・・・本当の愛を知った野獣から元の姿に戻るとか?」
いくつかの童話では呪いをかけると同時に、呪いを解く方法についても教えてくれたりもした。
「美女と野獣」とか「人魚姫」がそうだったよね。
ヴェリテはその答えを聞いて不審そうに私を見る。
「君、どうしてそんなによく知ってるの?」
「た、ただ思いついただけよ」
私はぎこちなく微笑んだが、ヴェリテは依然として不審者を見ているようだった。
慌てて話を変える。
「ところで、どうしてわざわざそのような解除方法を教えてくれるの?教えてあげない方がいいんじゃない?」
毒を飲ませた後、何を食べればいいのか教えてあげるようなものだから、前から不思議ではあった。
ヴェリテは疑いを流して話を続ける。
「呪いをかける時は誰かが代価を支払わなければならないが、このように鍵を用意しておけば、その代価が少なくなるんだよ。解除方法を相手に教えてあげれば、もっと少なくなるし」
おお、そういう原理なんだね。
ところで、ある童話では呪いを解除する方法を教えてくれなかったが、その場合はどうなるのかな?
「鍵を設けない方法もあるの?」
「あるね。呪いをかけた人がそれだけの代価を払えばいいのだから」
「その代価は何?」
「寿命や健康、身体の一部。命懸けで強力な呪いをかけるなら鍵を作らなくてもいいのさ」
ヴェリテは空中に浮かんだ本をめくって何かを探す。
そして、あるページを開いて私に見せてくれた。
それはちょっと酷いイラストだった。
死にゆく人々の顔と崩れゆく都市が描かれている。
白黒であるにもかかわらず血生臭い雰囲気がぷんぷんと漂わされているようだ。
「1万人の命の代価として呪いを作れば、国を滅ぼすこともできるんだって」
「・・・」
それを聞くと、なぜか腕に鳥肌が立つ。
人々が黒い魔力を嫌う理由が分かるような気もした。
最初はよく分からなかったが、このように説明を聞くと少し怖くなる。
「うーん、呪いを解く方法だけ知りたいんだけど。本当に誰かを呪わなければならないの?」
「まず呪いを解くには、呪われた何かがなければならないからね。恐ろしいこと以外に些細な呪いも多いから、あまり心配しないで」
ヴェリテはそう言って、爽やかな口調で本を読み下ろした。
「さあ、選んでみて。相手をカエルにする呪い、100年間の眠りに落ちる呪い、獣の姿に変える呪い・・・」
先生、「些細な」の基準は何ですか?
なんだか見慣れた呪いばかりなんだけど。
これを全部習ったら、本当にメチャクチャになりそうだ。
「他にはないの?もっとスケールの小さいものは」
「ちょっと待ってね。言葉を失う呪い、性格が逆になる呪い、恋に落ちる呪いとかもあるよ」
途中でちょっと可愛いのが一つ挟まっていた。
恋に落ちる呪いだなんて。
呪いという表現はちょっと不適切なんじゃない?
「恋に落ちるのも呪いなの?」
「そうらしいね」
ふむ・・・、なんとなく理解できないけど最もらしい気もする。
愛を人を変える。
そして、その変化が常に良い方向だとは断言できない。
過去のアビゲールも愛を渇望しながら、ますます残忍で悪辣に変わっているのだから。
「セイブリアンにかけてみる?」
「何を?」
「恋に落ちる呪い」
ヴェリテの言葉に私は一瞬ビクっとしてしまった。
恋に落ちる呪い?
それをセーブルに?
「何の条件もなく対象を愛するようになる呪いだ。十分な代価を払えば、永遠に恋に落ちるかもしれない」
永遠に、無条件の愛を。
その言葉は暴力的でありながら、魂が抜けるほど魅力的だった。
私は恋に落ちたセーブルを想像してみる。
私を見つめるたびに彼の視線は愛情で満ち溢れていて、「愛している」と囁く声はとても甘いだろう。
・・・でも嬉しくはなかった。
セーブルの自由意志を奪って、彼がこれから誰かを愛する機会を剥奪してしまうのだから。
私が見たいのは幸せになったセーブルであって、呪いにかかったセーブルではない。
それで私は首を横に振った。
「いや、大丈夫。そんな呪いはかけないわ」
むしろ私を愛さなくても大丈夫だから、彼が幸せに生きてほしい。
いつか私以外の人を愛したとしても・・・。
呪いの仕組みが分かって面白いですね。
セイブリアンが恋に落ちる呪いをかけられたとしても、今とそんなに変わらないのでは?
これまで思っていた感情を口にするだけかもしれないですね。