継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【178話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は178をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

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178話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 器の差

「失礼しました。約束の時刻になりましたので」

顔色をうかがっていたケインが照れ臭そうに言った。

まるで密会を目撃した人のように。

ミラードが訳もなく咳払いをする声が騒がしい。

「もしお忙しいようでしたら、また後でお目にかかりますが」

「大丈夫だ。少し席を外してくれ、ミラード」

ミラードはその言葉に喜んだ。

このように抜け出すことができて嬉しい様子だった。

彼はすぐに執務室を出る。

「お茶の間に席を移しますか?」

「いいえ、大丈夫です」

ケインはニッコリ笑う。

セイブリアンはあえて勧めず、マホガニーの机の前に座る。

その上に置かれた書類を片付けることも忘れずに。

ケインはその前に距離を置いて座った座った。

そのように向かい合っている様子が少しおかしい。

まるで先生と面談に来た生徒のように見えたから。

「妹が殿下を煩わしくしているのではないでしょうか?」

「アビゲールは立派な配偶者です」

無愛想だが心からの返事だ。

ケインは実際、どんな答えが返ってきても構わないかのように無心に笑う。

「それなら幸いです」

「ところで、どういった用件で謁見を要請されたのですか?アビゲールのことですか?」

敢えて遅々として進まない対話で時間を浪費したくない。

ケインもその方が良さそうで、当惑した様子もなく話し続けた。

「クローネンバーグの国王殿下から伝言があり、訪ねてきました」

公式的な訪問目的はアビゲールと会うためだが、それはただの偽装に過ぎない。

アビゲールがそうだったように、セイブリアンもケインが何の目的もなく訪問したわけではないと予感していた。

そのため、「なぜ嘘をついたのか」と叱責する代わりに、視線だけを送る。

 



 

「殿下、ネルゲンの領土は不足していませんか?」

「君の国を譲ってくれるという話ではないのだろう?」

ケインは面白い話でも聞いたように笑う。

彼は片足を組んで座り、上品な口調で話し続けた。

「残念ながらそうではありません。ですが、他の土地を分け合うことはできるでしょう」

一瞬、部屋の空気が変わったようだった。

セイブリアンは彼の言葉に滲んだ戦争の匂いを嗅ぐ。

乾燥した埃の匂いと、皮脂か鉄か見分けのつかない生臭さ。

「あなたの言う他の土地とは?」

「モルッカとレタです」

ケインならモルッカが大妃の故郷だということを知っているはず。

しかし、それが何の関係があるというのか。

王家と血を混ぜた土地を除けば、持てる土地は一握りもない。

「なぜよりによってその両国を?」

「今、モルッカとレタが同盟を結ぶかもしれないというニュースがあります」

ケインは非常に重要な情報を話すかのように言った。

その口調がセイブリアンとしてはおかしかった。

その情報を自分が知らないと思っているのだろうか?

「その両国が加わることになれば、私たちの立場では頭の痛い敵が生じるものです。だから前もって芽を潰しておけば憂いはないでしょう」

 



 

セイブリアンは「私たち」という言葉を聞いて表情を固める。

この字はクローネンバーグとネルゲンが、ほぼ対等のように表現していたからだ。

ネルゲンは他のどの王国よりも圧倒的に強い。

レタとモルッカが同盟を結ぶとしても、それを防ぐ自信がある。

切羽詰まっているのはクローネンバーグだろう。

私たち?

その傲慢さが不快というより些細な感じがした。

しかし、セイブリアンは驚かない。

いずれにせよセビゲールの故郷なのだから。

「それで戦争を起こそうと?」

「ネルゲンも過去の栄光を取り戻すべきではないですか?レタとモルッカに領土を譲ったのは、かなりの痛手ではないでしょうか」

過去にネルゲン王が無理な征服戦争をして、土地を賠償したことはかなり大きかった。

自尊心のために起きた戦争。

「これを機にレタを制覇し、その後はモルッカを飲み込んで統一させてしまうのです。ネルゲンとクローネンバーグが同盟を結べば・・・」

「ケイン卿、君が図々しいことを言っていることは自分でもよく分かっているだろう?」

非難の声にもかかわらず、セイブリアンの口調は静かだった。

ケインがその反応に当惑しているのが分かる。

「戦争を起こすことになれば、一番損をするのは私だ。南部にレタ、東部にはモルッカが隣接しているのだから」

「・・・」

「私の国がめちゃくちゃになっている間、クローネンバーグはそれを後ろで見守っているだけだろうし。そして、クローネンバーグとネルゲンが共にする価値があるのだろうか?」

セイブリアンの声に怒りはない。

怒る価値すらなかった。

ただ、このような愚か者を息子とするクローネンバーグ国王に同情しただけだ。

「卿。私を説得するのなら、まともな利益を提示して欲しい。この戦争でネルゲンが得るものは何か?」

 



 

王としてのセイブリアンはカッコいいですね!

ケインとの器の差を見せてくれました。

ケインがこのまま諦めてくれればいいのですが・・・。

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