こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は96話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
96話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 大事な時間
「殿下もそう思いませんか?あの生臭い奴らに対して、我々が我慢しなければならないのでしょうか?」
触れると火傷でもするかのように鬱憤を吐き出すストーク公爵とは違い、セイブリアンはただ落ち着いていた。
「確かに東部地域は危険に晒されている」
自分の意思に同意する言葉だったので、ストーク公爵は一瞬で意気揚々とした表情に。
後に続く言葉を聞くまでは。
「でもおかしいね。これまで人魚によって貿易船が沈没したケースはなかったはずだが。密航船のため、人魚の領域を行き過ぎた船を除けば・・・」
村部の漁船さえ人魚の領域を知っている。
ましてや数多くの財物を運ぶ貿易船がそれを知らないはずがない。
「ストーク家の貿易船は経路を外れた場所で沈没した。その理由を説明することができるか、ストーク公爵?」
ストーク公爵の顔が北海の海のように凍りつく。
彼はたどたどしく口を開いた。
「あの・・・、それは・・・、おそらく航海士が道を間違えたようで・・・」
「公爵家が雇った一等航海士が間違えた」
皮肉な口調に、ストーク公爵はさらにゾッとする。
セイブリアンは他の大臣を見て尋ねた。
「現在、ストーク家所有以外の貿易船が沈没した事例は報告されているのか?」
「ありません」
「それならば、今すぐ我々が攻撃を敢行する理由はなさそうだね。代わりに軍隊をもっと派遣して守備をさらに徹底的にする」
セイブリアンはそう言って席を立つ。
会議が終わる雰囲気だったが、まだ案件が残っていたので大臣が急いで口を開く。
「殿下、今回の新年祭に対する対策はどうしましょうか?」
「急を要する話ではないので、後で議論をするようにしよう」
セイブリアンは身なりを整えて時計をチラリと見る。
「アビゲールとブランシュと食事をしなければならないので、これ以上時間を遅らせるわけにはいかない」
食事が始まるまで30分も残っていた。
大臣たちは荒唐無稽な表情になるが、去っていくセイブリアンを捕まえることはできなかった。
長い脚で歩くセイブリアンの後ろ姿から微かな焦りが。
よりによって会議室と食堂までかなり距離がある。
20分はかかる距離を10分も経たないうちに走破して食堂に入る。
その時、「あはは」と笑う声が聞こえてきた。
「あっ!お父様、いらっしゃいましたか」
「いらっしゃいませ、殿下」
楽しく話をしていた母娘がセイブリアンを眺めた。
その姿を見て、セイブリアンの口元がほぐれる。
まるで手のひらの上に置いた小さな氷が静かに溶け落ちるように。
「遅くなってすまない、ブランシュ。遅れてすみません、アビゲール」
「謝らないでください、殿下。私たちが早く来ただけですから」
アビゲールが大したことないように微笑む。
その微笑がセイブリアンは好きだった。
彼は二人を見ながら尋ねる。
「何の話をしていたのですか?」
「今日ブランシュと一緒に散歩をしていてリスを発見したのですが」
「とても可愛かったです!」
ブランシュが目を輝かせながら、リスにクッキーを配ったという些細な話を情熱的に聞かせてくれた。
特に政務には役立たない話。
時間の無駄話に過ぎないのに、セイブリアンは言葉にできない居心地さを感じる。
返事はしなかったが、優しい視線でブランシュを眺めた。
そうしているうちに、ふと彼は自分への視線を感じる。
アビゲールがセイブリアンを見つめていたのだ。
「どうしましたか、アビゲール?」
「あ、いいえ。何でもありません」
一生懸命話をするブランシュ、耳を傾けてその話を聞くセイブリアン。
その二人を見てアビゲールは心の中で小さくため息をついた。
ブランシュが婚約できるように、セイブリアンを説得してほしいというモイズ卿の声がしきり浮かんだから。
「やれやれ、あんなに騒がしい奴が行っちゃうと、急に静かになるね」
ヴェリテが微笑ましい表情で話す。
数日見た中で一番嬉しそうな顔だ。
「鳥が返されたのが嬉しいの?」
「え、別に」
数日前まで周囲から甘美に聞こえてきた鳥の鳴き声は、もうなかった。
鳥は元の主人であるレイブンの元に戻った。
元々返すつもりでもあったし、ヴェリテがあまりにも嫌っていたから病床から起きるや否や返却したのだ。
「はぁ、どうすればいいんだろう・・・」
「悩み?ブランシュの婚約問題?」
「うん、それ」
むしゃくしゃして、訳もなく毛布を触る。
モイズ卿が私に時限爆弾を投げてから、ずっと頭が痛い。
アビゲールとブランシュとの食事の時間を大切にするセイブリアンが微笑ましいですね♪
一方でアビゲールの悩みは、まさかのブランシュの婚約問題!
ブランシュの婚約者は現状ではいるのでしょうか?