こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は222話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
222話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 貴重な情報
アトランシアとの交流をしていた時代の人は、皆死んで久しい。
人魚の文化を知る者は、この王国に存在しなかった。
ウンディナが渡した人魚王家の物がある程度根拠になることはできるが、完璧な証拠にはならなかった。
ナディアもそれを知っているので、小さくため息をつく。
彼女は腕を組んでセイブリアンを傲慢に見た。
「私はアトランシアの継承者候補、ルサルカ・イル・ナディアよ。これを証明するための方法はこのネックレス以外にないが、私は王女である」
「そう話すのは自由だ。だが証拠がない限り、私たちはあなたをアトランシアから来たお客様くらいとしかもてなすことができません」
「・・・」
「軟禁は解除し、公式のお客様として対応しますが、あなたがお姫様だという話は口外しないでください」
気持ちとしては直ちに海に戻したいが、アビゲールを救った人だからひとまず貴賓だ。
ナディアはこれ以上反論できないまま歯軋りした。
彼女もセイブリアンの主張が妥当であることを認めざるを得なかったのだ。
「あなたの意味は理解できるが、私は姫としてやることがある。私はアビゲールのせいでここに来てもいるが、人魚たちのために来てもいる」
ナディアはアビゲールに話したことをもう一度繰り返した。
人魚が陸地に、人間が海に向かえるよう交流を望んでいるという話を。
「私は両国が互いに友好を認めてほしい。そして、あなたもそれを望んでいるでしょう?」
「その意見はあなたの意見ですか、それともアトランシア王国の意見ですか?」
セイブリアンの指摘にナディアは口をつぐんだ。
彼女はしばらく躊躇った後、小さな声で話す。
「・・・私の意見よ」
「あなたは私を説得する前に、あなたの国を説得しなければならない必要があるようですね」
「・・・」
「・・・あなたが王女の身分で訪問を要請すれば、その時は王族の例としてもてなす」
その言葉にナディアは小さくため息をついた。
それから少しイライラした声で話す。
「だから私の祖国に帰れって?」
「それが一番適当な方法ではないですか?アトランシアに戻って正式な手続きを踏んで訪問すれば、私たちもあなたが姫であることを認めることができるだろうし」
適切な意見だったにもかかわらず、ナディアは口をギュッと閉じたままだ。
セイブリアンの全身から戻れという雰囲気を漂わせていたからだ。
なんとなく負けた気がして受け入れたくなかった。
それにアトランシアに戻って訪問要請をしたのに受け入れなければ?
しかし、王女の身分を証明する方法が思い浮かばない。
彼女はしばらく沈黙し、口を開いた。
「・・・まず祖国に魚を送るわ。ここにアトランシアの使節団を派遣してほしいと。そうすれば私の身分も立証し、両国が交流する機会もできるでしょう」
「魚を送る」という見方にセイブリアンは質問をしようとしたが、口をつぐんだ。
どうやら前置きや書信を意味するようだった。
代わりに、彼は別の質問を持ち出す。
「だが、使節団が来ない場合は?」
その時はアトランシアに帰るのかというセイブリアンは視線で尋ねる。
ナディアは、その視線を正面から打ち返した。
「それでもここに留まるつもりよ。非公式使節という感じで、そのように滞在している間、あなたたちを助けてあげる」
「具体的に、どのようなお手伝いをするつもりですか?」
「異種族王国に関する情報。そして魔力を提供してあげる」
ナディアの提案にセイブリアンはしばらく口をつぐんだ。
どちらも人間には得難いものだった。
気持ちとしては追い出したいが、どうしたらいいか迷ってしまう。
セイブリアンの口から反論が躊躇われて、ナディアはようやく少し安堵の様子に。
彼女は楽しそうな声で話した。
「じゃあ、これを機に一つプレゼントしてあげる。現在の妖精王国スレヴィエンの動態について」
妖精王国が取り上げられると、セイブリアンの表情が怪訝になる。
彼は怪しそうに尋ねた。
「そちらとアトランシアは交流しているのですか?」
「ええ。やっぱり人間という共通の敵がいるから交流しているわ」
祖国であるアトランシアの情報ではなく、スレヴィエンの情報。
その事実に、セイブリアンは彼女が本当にお姫様かもしれないと考えた。
自分の故国の機密をすらすらと公開する人を信じることはできない。
「スレヴィエンは数年前から少し混乱している状態ね。王位継承者間で争いが激しかったけど、王子の一人が行方不明になったの」
「行方不明?」
「ええ。多分家出だと思うけど。そちらも私のように人間に関心が高い奴だから」
妖精の中にもナディアのような者がいるなんて。
セイブリアンは心の中で嘆き、ナディアの話に耳を傾けた。
「失踪した王子は優れた魔力を持ち、有力な王位継承者だった。しかも人間に友好的だったし」
「・・・」
「ところが、その王子が消えてしまったの。他の後継者たちは皆人間に敵対的だったから、自然にスレヴィエンには人間を敵対する雰囲気が形成されたわ」
人間側には悲しんでいたにもかかわらず、ナディアは平然と見えた。
セイブリアンも無表情だ。
「何年か前に魔道具の価格が上がったんだって?その余波でしょうね」
魔道具の価格が上昇した時期は、およそ2年前。
アビゲールが蘇ったのも、その頃だった。
ナディアは片足を組んで話し続ける。
「それでも現在の妖精王はやや中立に近いけど、新しい妖精王が誕生すればあなたたちにさらに不利になるでしょう。後継者たちは、皆人間を嫌っているから」
ナディアからに貴重な情報。
妖精国の継承者が行方不明・・・。
一人心当たりの人物はいますが、もしかして・・・?