こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は223話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
223話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 正直な言葉
その情報にセイブリアンはどのような反応を示すべきか分からなかった。
スレヴィエン側の雰囲気が変わったのは知っていたが、王子が行方不明になったとは。
しかし、この情報は本当なのだろうか?
真偽を把握する人がいないのだ。
苦悩に陥ったセイブリアンとは違って、ナディアは依然として愉快な声だった。
「だから私がアビゲールと結婚すれば、あなたたちにもお得よ」
セイブリアンはサッと顔を上げて彼女を睨んだ。
「どうしてそんな結論が出る?」
「私とアビゲールが結婚したら、アトランシアも人間を無条件に敵対することはできないだろうから。そうなると、スレヴィエンも簡単には出られないでしょう」
「あなたがビビと結婚したからといって、アトランシアの世論が変わるのか?」
「私が国王になれば変わるわ」
セイブリアンは、この会話にそろそろ腹を立て始めた。
この者の言葉は楽観的な希望に、確認不可能な情報のみである。
一目ぼれアビゲールを追いかけてきた時から、ある程度予測はしていた。
だが、こんなに堂々と厚かましいとは。
「たとえそれが事実だとしても、妻を売るように行かせることはできない」
「売る?その言葉、まるであなたがアビゲールの主人であるかのようね」
その言葉にセイブリアンは当惑した。
言われてみればその通りだ。
自分はアビゲールの主人ではない。
ところが、どうしてあえて彼女を売るように行かせないと言ったのだろうか。
セイブリアンが沈黙すると、ナディアは待っていたかのように話し続けた。
沈んだ目つきが刺さるように鋭い。
「正直、あなたの意見は重要ではない。アビゲールの意見が大事なんだよ」
「・・・」
「私が見るに、あなたたちはお互いに愛し合っていないようだけど?アビゲールは私としたのが初めての・・・」
「私は彼女を愛しています」
無愛想だが正直な言葉が流れ出た。
片思いの言葉は切羽詰まって哀切だ。
その声にナディアまでビクッと止まってしまう。
セイブリアンは釘を打つように、もう一度言った。
「私は心から彼女を愛しています」
「・・・アビゲールは?」
裏切られた文章だが、セイブリアンは理解できた。
にもかかわらず、ナディアは確認射殺をするかのように言葉を続ける。
「アビゲールは、あなたを愛しているの?」
彼はとても答えられなかった。
ナディアの言葉に頭を殴られたような気分に。
その基本的なものを逃していた。
セイブリアンはアビゲールを愛している。
しかし、アビゲールは自分を愛しているのだろうか?
セイブリアンがひどく動揺している姿を見て、ナディアは少しため息をつき、斜めに姿勢を変えた。
「あなたたち政略結婚よね?アビゲールは実は他の人と恋愛したいけど、政治的な理由で我慢しているかもしれないわよ?」
「・・・ビビは恋人を作らないと言いました」
「恋人は作らなくても離婚はしたいかもよ?」
そんなはずがないと断言したかった。
しかし、アビゲールが自分を愛しているという自信がない。
自分がアビゲールを愛しているのは当然のことだが、彼女は自分を愛しているのだろうか?
セイブリアンは石像のように固まってしまう。
ナディアは彼をチラリと見て言った。
「本当にアビゲールのことを考えるなら、彼女の意思を尊重すべきだと思うけど」
「・・・」
「もしアビゲールが私を愛するようになったら、あなたは王だという理由で彼女を捕まえるの?」
捕まえたかった。
行くなと哀願したかった。
けれど、それがアビゲールの幸せを妨げるものなら・・・。
どうしても彼女を手放すことも、捕まえることもできなかった。
セイブリアンは空中を握りしめる。
まるでアビゲールの手を握りたい人のように。
結局、ナディアの質問に答えられなかった。
セイブリアンは一言も言わずに部屋を出る。
立ち去る顔は、ただ青ざめていた。
その姿を見ていたナディアは頭を掻く。
「いじめ過ぎたかな?」
ナディアが人魚だというニュースが宮殿全体に広がるまでに長い時間はかからなかった。
姫という身分は隠されたまま、溺れた国王夫妻を救った恩人だとだけ明らかにされている。
平凡な人魚だと明らかにしたにもかかわらず、王宮の人々が受ける衝撃は相当だ。
神話的な存在に好奇心を持ち、ある人は自分と違う外見に大きな不快感を示した。
カリンで言えば後者に近い。
直接見たことはないが、なんとなく魚の頭をつけている人間を想像していた。
だから今ナディアに会いに行く道で、気分がいいはずがない。
彼女は馬車の向かいに座った父親をチラリと見る。
セイブリアン、その言葉をアビゲールに直接言ってほしい・・・!
そうすれば全部解決するので。
ナディアも少し罪悪感を覚えたようですね。
カリンはどのような用事でナディアに会いに行くのでしょうか?