こんにちは、ちゃむです。
「できるメイド様」を紹介させていただきます。
今回は89話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

特技が一つもない冴えない侍女マリ。
いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。
「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」
死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。
「万能な人になりたいです」
その日からとても神秘的な夢を見始めることに。
完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!
夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!
マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。
ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。
キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。
オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。
ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。
オスカー:第十皇子殿下。
アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。
レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。

89話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- カラクタ伯爵の宴会
そうしてマリは突然皇太子と一緒に、カラクタ伯爵の宴会に出席することに。
彼は本当に彼女をエスコートしてくれた。
「手を」
「・・・はい、殿下」
カラクタ伯爵の邸宅は首都郊外にある。
皇居とは距離があったので、彼らは馬車で邸宅に向かった。
「・・・」
馬車の中に座った二人の間に沈黙が流れる。
マリは黙って窓の外を見つめながら考えた。
(本当に皇太子のエスコートを受けるなんて)
至極の栄光に違いないが、彼女はため息をつく。
彼から抜け出さなければならないのに、なぜかますます沼に落ちる感じだった。
その時、馬車の中でも書類を見ていた皇太子が口を開く。
「距離が少しあるから、しばらく目を閉じているといい。最近無理をしているようだから」
「大丈夫です」
「余計に私の顔色を伺わないで。少し休んで」
マリはラエルの温かい言葉に、勇気を出して言った。
「殿下、一つだけ申し上げてもよろしいですか?」
「どうした?」
「あの・・・、今日は踊りません」
「・・・」
マリは彼が何かを話す前に強く言った。
「まったく。本当に踊りません。絶対に」
彼女は前回の宴会を思い出す。
当時も心臓が張り裂けそうだったが、今回また彼の胸に抱かれることになれば、これ以上耐えられる自信がない。
その時だった。
皇太子が突然笑い出したのだ。
彼が大声で笑うのは珍しいことなので、マリは不審な表情を浮かべる。
「マリ」
「え?」
ラエルは首を回して彼女を見た。
鉄仮面の中の瞳は、いつもと違ってどこか暖かい気配をしている。
「心配するな。君が嫌がることを強制的にするつもりは全くないから」
「・・・はい」
何か今まで自分に言ったことを考えると信用できない言葉だったが、彼女は頷いた。
「ところで、ダンスが下手であれば練習しないとね。これから日程を調整して君と毎日ダンスの練習をしなければならない」
あり得ない!
マリは驚いて首を横に振る。
「ち、違います!ダンスの練習は必要ありません!」
「必要だと思うけど?今日もダンスが未熟だから踊らないと言ったんじゃないのか?」
もちろん、それはそうだけど!
それでも彼と毎日ダンスの練習だなんて、絶対ダメだ。
「いいえ、私が一人で練習します」
「一人?それは難しいと思うけど?」
「問題ありません。カカシでも捕まえて練習しますので」
そのようにマリが汗を流しながらラエルと会話をしている間、馬車は目的地に向かって走っていく。
「到着しました、殿下」
護衛を務めたアルモンド子爵が到着を知らせる。
もともと彼は今日釣りの約束があったが、皇太子が宴会に出席するという話に護衛を申し出たのだ。
「そう、お疲れ様」
まず、馬車から降りた皇太子がマリが降りるのを手伝う。
ドレスを着ているので慎重に馬車から降りたマリは、目の前の邸宅を見て驚きの表情を浮かべる。
(すごく大きな邸宅・・・)
ほとんど小さな城塞と呼べるような豪邸。
どれだけの富豪なら、こんな邸宅を買えるのだろうか。
その時、聞きなれた声が聞こえた。
「着いたのですね!お待ちしておりました、レディ」
茶髪に黒い瞳、そして人の良さそうな笑顔。
カタラク伯爵だ。
ずっと待っていたのか、直接出迎えに来た彼はマリの隣を見て驚いた表情を浮かべた。
彼としては思いもよらなかった皇太子がいたからだ。
しかし、すぐ驚いた表情を抑え、カタラク伯爵は優雅な動作で礼を著した。
「帝国の皇太子殿下にお目にかかります。ハンサ同盟のカタラク・フォン・オルスデンです。むさ苦しい場所へ足を運んでいただき、誠に光栄です」
「ハンサ同盟から来たのか?」
「はい、殿下」
皇太子の瞳にチラリと異彩が通り過ぎた。
「オルスデン家は我が帝国と特別な交易がなかったはずだが?シャンパーニュの交易が主力の家門ではなかったか?」
「はい、今まではそうでした」
妙なニュアンスの言い方だ。
「今までは?」
「これからは違うだろうということです。実は、そうでなくても近いうちに殿下に謁見申請をしようとしていました」
カタラク伯爵は嬉しそうに笑いながら、彼らを中に案内した。
「とりあえず中に入りましょう。今日は本当に光栄な日です。フォン・ヒルデルンだけでなく殿下も足を運んでくださるなんて」
そうしてマリと皇太子は伯爵の案内を受けて宴会場の中に入る。
山のような富を築いた巨商らしく、宴会はとても豪華だった。
珍味と美酒が溢れ、多くの貴族が踊りながら宴会を楽しんでいる。
「皇太子殿下とフォン・ヒルデルンです!」
間もなく門番が彼らの登場を知らせ、盛んに楽しい雰囲気で宴会を楽しんでいた人々はビックリして首を向けた。
「皇太子殿下がここに?」
「どうして?」
人々はお互いを見つめ合う。
皇太子は宮中の公式行事でなければ、このような貴族個人が開く宴会には絶対参加しなかったはずだが?
「いくらカタラク伯爵がハンサ同盟の巨商だと言っても、殿下に足を運ばせるほどではないのに、なぜ足を踏み入れたのでしょうか?」
「そうでうね。驚きました」
人々は驚いてざわめく。
ラエルと一緒に宴会へ。
相変わらずグイグイ迫るラエルにマリも困惑気味。
二人が一緒に宴会に参加する様子を見て、貴族たちはどんな憶測を立てるのでしょうか?


