こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は290話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
290話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 誕生日に欲しいもの
「ビビ」
その時、静かにささやく声と共に温もりが届いた。
セーブルはそっと私の手を握っている。
私に体温を戻すように。
「私たちも食べに行きましょうか」
彼は視線で、声で、体温で私を慰めていた。
大丈夫だろうと私に言っていた。
やっと少し緊張がほぐれたようだった。
私はそっと彼の手を握りしめる。
「はい。一緒にキッシュを食べましょう」
情報部が引き続き調査をしており、ブランシュを守る人が多い。
不安なことは仕方がないが、その不安に蝕まれてはいけない。
よく食べてよく耐えてこそ、これからのことも耐えることができる。
やっばり人はご飯を食べないと!
また外に出ると、イチャイチャしている二人の.子供が見えた。
ベリテはアップルパイを熱心に食べている。
「ベリテ、おいしい?」
「うん、おいしい!すごく!」
ブランシュが横で微笑ましい表情でベリテを眺めていた。
まるで食べているのを見てお腹がいっぱいになるように。
ああ、見ている私も嬉しい。
微笑ましく二人の子供を眺めながら席に座ると、何かが私の前に突き出た。
「王妃様。王妃様もこれを食べて」
ベリテがマドレーヌを私の前に突き出していた。
私を気遣ってくれるの?
今日からお義母さんと呼んでもいいというか。
いや、まだ婿として受け取ったらダメだよ。
ブランシュがどんな気持ちなのか分からないけど。
「ありがとう、ベリテ。いただきます」
それでもありがたいのはありがたいことだから。
マドレーヌをもらってもぐもぐ食べていると、隣の席から熱い視線が感じられた。
セーブルだった。
「ビビ、キッシュも召し上がってください」
セーブルはキッシュをフォークですくって私に差し出した。
どうか食べてほしいという目つきを発射しながら。
キッシュじゃなくて石ころを出しても食べるよ!
私はキッシュをばくりと受け取った。
すると今度はブランシュが生クリームケーキを差し出す。
「これもどうぞ、お母さん!」
ご飯拷問を受けるような気がしたが、ただただ幸せだった。
このように4人が一緒に座っている場面を夢見たりしていた。
今聞こえてくる鋭い声がなければ、もっと良かったのだけど。
「王妃様はキッシュよりマドレーヌの方が好き。国王様はそんなことも知らないの?」
「私も知っているが、デザートだけたくさん食べると栄養学的に良くない。私はビビの健康を心配しているだけだ」
うん!こうなると思った。
セーブルとベリテはお互いを眠み合っている。
以前から二人は仲が良くなかったから。
ブランシュがくれたケーキを食べながら、しばらく考え込んでいた。
この状況でベリテが「愛する人にキス」されたということを教えれば・・・。
あ、今すごくおぞましい場面が目の前によぎった。
とりあえず私一人だけ知っていよう。
渦中で2人がずっと言い争っていると、結局ブランシュが仲裁に乗り出した。
「マドレーヌも、キッシュもどっちも美味しいですよ。お母さんも両方ともお好きですし」
ブランシュがにっこり笑って言うと、二人の男はあっという間に口をつぐんだ。
それから素早くうなずいた。
「うん。そうだね。マドレーヌも適度に食べれば気分転換に役立つだろう」
「そうだね。まんべんなく食べると健康にいいんだから。私もキッシュを食べようかな」
やっばりうちで一番強いのはブランシュじゃないかな。
良い現象だと思ってケーキをすくって食べていたところ、まもなくブランシュの誕生日が近づいてくるのが思い浮かんだ。
「あ、そういえばブランシュの誕生日がもうすぐですね」
去年はもう少し早く準備したが、最近あまりにも慌ただしくて今になって思い出してしまった。
そんな中、誕生日という話にベリテが目を輝かせる。
「ブランシュ、何が欲しい?これまであげられなかった分、私がたくさん持ってくるよ!
おお、感心だね。
予備婿の点数を10点さらにつけた。
「ありがとう!でもプレゼントは、う一ん・・・」
ブランシュは少し悩んでいるように見えた。
あんな表情は初めてでちょっと不思議だ。
毎年何のプレゼントが欲しいか聞いても、何でもいいと言っていた子なのに。
今年は欲しいものがあるのかな?
「あるんだけど・・・」
そう言って、ブランシュは私の方をちらっと見る。
私はブランシュが賭り物を求めていることを嬉しく、にっこりと笑った。
「何が欲しいですか?言ってみてください」
「それが・・・」
難しい頼みのようにブランシュは躊躇っている。
セーブルも気になるように見つめると、ブランシュが恥ずかしそうに言った。
「私・・・、妹がいたら嬉しいです」
プッ。
飲んでいた紅茶を思わず吐いてしまった。
何?妹?
そんな中、ブランシュは祈るように両手をぎゅっと握ったまま、きらきらとした目で私を見ていた。
「この間、グンヒルドさんとナディアさんが一緒にいるのを見ると、ちょっと羨ましかったんです。すごく仲もよさそうだし・・・」
そ、そうだね。二人は仲がよさそうに見えたけど。
しかし、妹という言葉を聞くや否や、私は怯えた。
セーブルは果たして夫婦関係を望んでいるのだろうか?
彼と口を合わせて一緒にベッドに横になるたびに、内心心配している。
私のどんな行動や言葉が、彼の傷をかき分けてしまうのではないかと。
私はセーブルをちらっと見た。
彼も相当ひどく混乱しているように見える。
ブランシュは我々の機嫌をうかがって急いで言った。
「も、もちろん必ずいればいいというわけではありません。ちょっと羨ましいけど」
これをどうすればいいのか。
なるべくならブランシュの頼みを聞いてあげたいが、セーブルの事情を知っているので簡単には言えなかった。
そんな中、ベリテは私たちを交互に見ている。
ぎこちなく固まった空気の間からベリテの明るい声が聞こえてきた。
「妹が欲しければ花畑に植えればいいじゃないか」
いや、これはまたどういうことだ。
慌ててベリテを見ると、彼は首をかしげて言った。
「人間は違うように子供を作るのか。コウノトリが運んでくれるって聞いた気もするんだけど」
「そうですね。コウノトリが運んでくれます。後でコウノトリに頼んでみますね!」
自分で考えても、とんでもない話回しだった。
ブランシュがもう13歳なのに、こんな嘘が通じるわけがないじゃない!
目が合うと、ブランシュはにっこりと微笑んだ。
「はい!コウノトリが妹を運んできてくれると嬉しいです!」
いや、これが効果があるね?
なんとなく少し気まずい思いをしたが、事態は収束した。
もうブランシュのお父さんのメンタルを収拾してあげないと。
セーブルはまだ固まったまま、視線がぼんやりとテーブルの端に届いている。
何を考えているのか、少し心配になった。
今年のブランシュの誕生日プレゼントはハードルが高いですね・・・。
セーブルは何を思っているのでしょうか?