継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【182話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は182をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

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182話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • トラウマ

「アビゲール、お前も気づいているはずなのに否定するな。お前が美しかったら、セイブリアンがあえて男なんかを抱きしめると思うのか?」

ぼんやりとした意識の間からケインの避難が飛んできた。

彼は立ち上がって私の脇腹をギュッと掴む。

酒の匂いがグッと強くなる。

「お前を見た時、どれだけ驚いたか分かるか?こんなに豚のように太っているのに、どんな男がお前を愛すると思う?」

それを聞いた瞬間、妙に息が詰まった。

そして前世で聞いた言葉が浮かんだ。

『その顔と体を見て、誰が君を好きになると思う?』

ケインの言葉は明らかに間違っている。

その言葉が正しくないことも知っている。

怒るべきだという事実も知っている。

けれど、私は固まってしまう。

黙っていると、ケインが私の脇腹を捻った。

「お前が王の愛情を貰えなくて焦っているのは分かる。だからといって、こんな風に私を罵倒してはいけない」

反論したかった。

セーブルは私を愛していると。

彼は私をとても寵愛していると。

しかし、そうは言えなかった。

彼が私を愛していないのは事実なのだから。

「とりあえず性格から直せ。慎ましく大人しく。いや、まずは痩せないとだな。太った王妃と寝るよりはいいだろう」

ケインはやっと私の脇腹を放してくれた。

どこかに逃げたくて、私は躊躇いながら後退する。

彼は私を見て満足そうに笑う。

「このままお茶を飲むのは難しそうだ。また会おう、アビゲール」

彼は未練なく応接室を離れた。

私はしばらくの間ぼんやりと座っていた。

脇腹がズキズキ痛むということをしばらくして悟ったが、見る気力も起きない。

誰かが大きな釘を刺したようだった。

その穴から私の魂がダラダラと流れていくような。

穴を塞ぐ方法が分からず、私はただ座っているしかなかった。

 



 

ほのかな照明が書斎を照らしている。

政務を終えたセイブリアンは、久しぶりに書斎で休息を取っていた。

視線は本に向かっているが、内容は頭の中に入ってこない。

今日の会議の時も彼は別のことを考えていた。

クローネンバーグが提案した戦争のためだ。

レタとモルッカが同盟締結を準備していることは知っており、それに対する対策は準備していた。

しかしクローネンバーグが戦争を、それも全種族を相手にした戦争を予感しているとは知らなかった。

自分たちに十分な軍事力がないからネルゲンを引き入れるほど図々しいとは。

アビゲールがいなかったら、ケインを宮殿から追い出していたかもしれない。

クローネンバーグに警告を残した方がいいか悩んでいた時、どこかから鋭い声が聞こえてきた。

「お前、またミラードを抱きしめていたよね?」

鏡の中に不満そうな顔をした少年が現れる。

またこいつか。

セイブリアンは面倒くさそうに横を向いた。

「そうだね。確認したいことがあったから」

ヴェリテは少しため息をつく。

セイブリアンは、なぜそんな反応を見せるのか理解できなかった。

ヴェリテはしばらく躊躇った後、口を開く。

「ねぇ、アビゲールが少し落ち込んでいるみたい」

ヴェリテはちょうどケインがアビゲールに浴びせた非難を目撃した。

その言葉にヴェリテは暴れ回り、アビゲールを慰めようとした。

けれど、彼女はただ馬鹿みたいに笑って疲れたと言ってベッドに横になったのだ。

どうやってアビゲールを慰めたらいいのかヴェリテにはピンと来なかった。

ただセイブリアンなら、自分よりはマシだと思ったのだ。

 



 

「ビビに何かあったのか?」

予想通り、セイブリアンは心配そうな表情を浮かべる。

ヴェリテは頭を掻く。

どこからどこまで話せばいいのか、自分はあえて言っていいのか分からなかったのだ。

「うーん、アビゲールに聞いてみて」

「分かった。すぐに行くとしよう」

セイブリアンも読んでいた本を閉じて、まっすぐ席を立つ。

この時刻なら部屋にいるだろうか。

寝るには早い時間だった。

しかし、個室にアビゲールはいなかった。

侍女たちはアビゲールが早く寝たことを知らせる。

寝室に向かうと彼女はソファに座っていた。

彼女はセイブリアンを見てかなり驚いた様子だ。

「殿下?なんでこの時刻に?」

ヴェリテが言ったように彼女は元気がなさそうだった。

何と言おうか悩み、セイブリアンが口を開く。

「少し疲れたので、今日は早く来ました」

「そうだったのですね」

アビゲールが微かに笑う。

数日病気だった人のように元気がなさそうだった。

セイブリアンはそっと彼女の隣の席に座る。

「今日は何かありましたか?」

「いいえ、特に何もありませんでした」

「ケイン卿とは良い時間を過ごせましたか?」

「はい、もちろんです」

アビゲールは平然と嘘をついた。

良い時間を過ごしたわけではないけど、正直に言えるはずもない。

 



 

ケインは許せません!

まあ、セイブリアンも誤解を招くような行為をしたのはダメですが本人にその自覚はありませんから・・・。

前世のトラウマを掘り起こされたアビゲール。

トラウマを払拭することはできるのでしょうか?

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