こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は21話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
21話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ジェレミー夫人の暗躍
「ジェレミー夫人、本当に大丈夫なのでしょうか?」
女中の焦りがハッキリと分かる。
「もちろんよ。あなたの害になることは何もないのだから」
ジェレミー夫人は笑っていた。
しかし、内心は怒りと嫉妬で黒く焼け焦げている。
その炎はアビゲールに向かっていた。
侍女として残ることになったが、ジェレミー夫人は納得していない。
約10年間乳母の仕事をしてきて、ブランシュの養母と言っても過言ではないほどの位置に立っていたのだから。
(そんな自分を見せかけの王妃に過ぎない女によって恥をかかされたことになるなんて・・・)
このまま引き下がるわけにはいかなった。
あの傲慢な女の顔を屈辱で染めるまでは。
「大したことじゃないわ。私はただ全てを元に戻そうと考えているだけなのだから」
ジェレミー夫人がにこやかに笑う。
そう、ただ元に戻そうとするだけ。
セイブリアンはまだ、アビゲールに完全に心を開いたわけではない。
アビゲールが小さな過ちを犯したら、今まで培ってきた信頼は一瞬にして崩れるだろう。
「急いでください、ジェレミー夫人」
メイドの催促に、彼女は頭を上げた。
ジェレミー夫人が小さな瓶を懐から取り出す。
その中には茶色の粉が入っていた。
カバーを開けて皿を確認する。
そして、他の肉よりも小さめの肉を発見した。
(これがブランシュ姫のものでしょう)
彼女は茶色の粉をその上にかけ始めた。
それはかなりの量。
「こちらの料理をお姫様にお出ししてちょうだい」
「はい、分かりました。ところで今撒いたのは・・・?」
「知りたいの?」
鋭い言葉に女中の顔色が悪くなる。
ジェレミー夫人は一見慈しみ深そうに笑っていたが、その微笑みの後ろで深い闇が隠されているようだった。
「心配しないでちょうだい。お姫様の体重管理のために入れただけなのだから。あなたも食べてみる?」
女中が一口食べてみると、彼女の表情が明るくなった。
時間が押しているので、女中は慌てて料理を運ぶ。
そんな彼女の後ろ姿を見ながら、ジェレミー夫人は微笑んでいた。
後で捜索することになれば、犯人と決めつけられるのはアビゲールであるに違いない。
そう確信して。
テーブルの席にはセイブリアン、アビゲール、ブランシュが座っていた。
予定より少し遅れたことにメイドたちは緊張していたが、アビゲールは何も言わない。
彼女はセイブリアンとブランシュに向かって喋りかけていた。
「普段の料理も美味しいけれど、今日はさらに美味しいですね。シャーベットはブランシュ姫が好きなリンゴでお願いしましたが、どうでしたか?」
「はい、本当に美味しかったです」
ブランシュは目を輝かせながら言った。
女中はブランシュの表情を見て内心驚く。
食事をする時はいつでも無表情な顔で、ぎこちない手つきで食事をしていたブランシュの代わりように。
セイブリアンは無言のまま。
しかし、この席が不快そうには見えない。
いつの間にか、3人の席にステーキが置かれていた。
ブランシュはゆっくりとフォークとナイフを持ち上げる。
何も知らない子供の目はきらりと輝いていた。
女中の心臓が激しく鼓動する。
何事もないという考えと、何か間違っているという考えがお互いに揺れ動いていたのだ。
「ちょっと待って」
突然、アビゲールの声がする。
彼女の言葉に、セイブリアンとブランシュは手を止めた。
「どうしました、アビゲール様?」
「私のお皿とブランシュ姫のお皿が変わっているようですね」
彼女はそう言って皿を交換する。
セイブリアンはじっと見つめた後、アビゲールに尋ねた。
「何か不都合でもあったのですか?」
「いいえ、アスパラガスが好きではないので抜いて欲しいと言ったのですよ」
女中の顔が真っ青になる。
さっき料理長が告げた言葉を思い出したのだ。
そして、アビゲールが肉を口に含む。
・・・何も怒らなかった。
女中は内心で、安堵のため息をつく。
何事もなくて幸いだったと。
しかし、不安が消えると同時に疑心暗鬼に。
一体、ジェレミー夫人はなぜ、あの粉を撒いたのだろうか?と。
アビゲールが皿を交換した真実は、アスパラガスではなく肉の大きさ。
それはダイエットのためだった。
アビゲールはまだ痩せていたが、死ぬ前に比べるとかなり太ってしまったのだ。
ブランシュには太ってもいいと言われたが、どうしても自分のことは気にしてしまう。
堂々とした態度は美しい人々の特権。
現在の自分は美しいアビゲールの姿をしているが、それでも怖かった。
太れば、過去の自分を思い出してしまうから。
ジェレミー夫人が混ぜた粉の正体は?
流石にブランシュを毒殺するはずがありませんから、何か別の効果が?
いずれにせよ、アビゲールが代わりに食べてしまったので、彼女にどんな効果が出るのか気になりますね!