継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【78話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は78をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

78話 ネタバレ

継母だけど娘が可愛すぎる【77話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 今回は77話をまとめました...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 止まる世界

秋の夜は涼しくて心地いい。

少しずつ首筋に上がっていた熱気が冷えていく。

寝所に着いてセイブリアンは軽くノックをした。

少しの間を置いて返事が聞こえてくる。

「お入りください」

いつもと同じ声。

物静かで多少は無感覚に聞こえる声だった。

セイブリアンは深呼吸をして中に入る。

「いらっしゃいませ、殿下」

「こんばんは、アビゲール」

彼の視線は底を向いていた。

アビゲールは、今どんな身なりをしているのだろうか?

下着姿の彼女が目にチラつく。

大きな決心をして、セイブリアンは頭を上げた。

「・・・どうされましたか?」

アビゲールはいつもと同じシュミーズドレスだ。

セイブリアンは少し虚しい目になる。

下着姿ではなく、彼は半分安堵した。

(半分?)

残りの半分が残念だという事実に、彼はあたふたと慌てる。

「お茶を淹れますね」

アビゲールが無表情で言うと、セイブリアンはうなずいて席に座った。

王妃の後ろ姿は、いつものように淡々としている。

「ハーブティーです。お召し上がりになると熟睡できると思います」

「ありがとう、アビゲール」

注意深く茶碗を受け取ったセイブリアンの視線は、依然として底を向いたまま。

なぜか彼女の顔を見るのが恥ずかしかったから。

柔らかいカモミールの香りが喉と鼻腔をくすぐると、少し落ち着いた感じがした。

アビゲールも同じお茶を飲んでいる。

彼女は何も言わなかった。

「お変わりはありませんか?」

「どうしたのですか、殿下?」

アビゲールが何を言っているのかというように尋ねると、セイブリアンは慌てて言い返す。

「体調とかです」

「大丈夫ですよ」

無心な返事で会話がプツッと切れた。

「あの、プレゼントは・・・」

ついさっきお茶を飲んだのに、いつの間にか口が渇いていて言葉に詰まってしまう。

「貰いましたか?」

着ているかどうかは、どうしても聞けなかった。

 



 

セイブリアンの質問に、アビゲールはしばらく当惑した様子だった。

「プレゼントですか?」

セイブリアンがうなずくと、アビゲールが慎重な表情を浮かべて口を開く。

「はい、貰いました」

「・・・そうなのですね」

セイブリアンは少しガッカリした。

喜ぶと思ったのだが、今回も失敗したようだ。

「殿下、お伺いしたいことがあるのですが?」

「仰ってください」

「あの・・・、どうして下着を贈ったのですか?」

「気に入りませんでしたか?」

「え・・・」

「・・・今回も気に入らなかったのでしょうか?」

後悔が押し寄せる。

また失敗だ。

今度こそ彼女を満足させたかったのに。

「あ、それは・・・。少し戸惑って。こういった贈り物は私の侍___」

アビゲールの声がプツッと切れる。

彼女は何かを悟ったかのように見えた。

「殿下、クララと会いましたか?」

「・・・!」

どうして分かったのだろうか?

思わず首が強ばってしまい、何と答えたらいいのか分からなかった。

言い訳をしようとしたが、セイブリアンはそれが無意味であることに気づく。

アビゲールの瞳には、ハッキリとした確信があったから。

嘘をついても彼女にはバレるだろう。

アビゲールの気分を害したくなかった。

そのため、セイブリアンが選べる選択肢は一つだけ。

 



 

「・・・ええ、会いました」

事実を告げる声が沈んでいく。

霜焼けの子供のように、セイブリアンの両目には微かな恐怖が漂っていた。

「あなたにプレゼントを贈ろうと思ったのですが、何を贈れば喜ぶのか分かりませんでした。それで・・・」

言葉を結ぶことができない。

彼らしくない行動だった。

いいや、この部屋に入ってからの全ての言葉と行動の中にセイブリアンらしいものがない。

罪人のように彼は俯いていた。

両手は死体のように冷たく凍っている。

アビゲールはしばらく黙っていた。

その沈黙が怖い。

やはり怒ったのだろうか?

「殿下がクララを呼んで、私が何が好きなのか聞いたのですか?」

「はい」

もうダメだ・・・。

これ以上アビゲールの顔を見れない。

彼女が退けと命じないので、どうしても席を立つことができなかった。

すると、「ふふ」と小さく笑う声が聞こえてくる。

怒気のない声にセイブリアンは辛うじて顔を上げた。

アビゲールを見た瞬間、彼は世界中がガタガタ音を立てて止まっているような感覚に陥る。

アビゲールが笑っている。

彼女が笑っていたのだ。

嬉しそうに、照れくさそうに。

以前、ナツメグに酔っていた時に見た微笑みとはまた違った。

止まっていた世界がようやく動き出し、セイブリアンの心臓が激しく揺れ始める。

「クララまで呼んで聞いたなんて・・・。私はどうして下着なのかと思ってビックリしました」

最近アビゲールの笑顔が少し柔らかくなったと感じた。

しかし、今日ほど彼女の笑顔が美しく見えたのは初めてだ。

 



 

なんとか結果オーライで安心しました。

クララのおかげ?

アビゲールの笑顔に、セイブリアンもさらに彼女が好きになったのではないでしょうか?

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