こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は150話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
150話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 私は魔法使い?
「たぶん」
はい?
それはどういう意味ですか、先生?
わ・・・、私は魔法使いなのですか?
魔力があるかもしれないという話にしばらく戸惑っていたが、すぐに浮かれてしまった。
幼い頃、某魔法学校から入学状が飛んでくるのを期待していたのに、私が魔法使いだなんて!
じゃあ、箒に乗って空を飛べるのかしら?
それとも魔法の杖?
ここは特にそういうのはないと思うけど。
「うわぁ、すごく楽しみ。早く魔法を使ってみたい!」
「浮かれすぎないで。魔力があるのと魔法を使えるのは違うのだから」
ヴェリテが冷静な口調で状況を整理した。
そ、そうだよね・・・。
しかも人間は魔力が少ないって聞くから。
なんだか入学状を貰って奪われたような気がする。
「とりあえず魔力があるかどうか確認してみよう。魔道具は基本的に魔力に反応するから、私に血をつけたら分かると思う」
ああ、そういえばダリアがそうだった。
血は魔力と繋がっていると。
でもナイフで自分の手を切る自信はない。
「・・・血はたくさん必要なの?」
「1、2滴くらいで十分だ」
それなら良い方法がある。
私は針箱から針を抜いた。
胃もたれするたびにお母さんがしてくれたのを思い出す。
親指の爪の下の部分をそっと突くと、まもなく血1滴が流れた。
人差し指で血を拭いた後、鏡にそっと触れる。
すると、水の上にインクを1滴落としたように、血が瞬く間に鏡の中に染み込んだ。
うわぁ、不思議な光景。
わ、私には魔力があるのかな?
ヴェリテは無表情のまま空中を凝視していた。
そうしてしばらく経っていたヴェリテが口を開く。
「・・・魔力があるみたい」
「すごい!じゃあ私は魔法使いなのね!魔法使いはどうすれば良いのかな?授業を受けないといけないのかな?」
10代の時に叶えられなかった魔法使いの夢を30歳で叶えられるなんて!
ときめきを隠せずにいる中、ヴェリテの声が聞こえてきた。
「とりあえず他の人には言わないで。君に魔力があるってことは」
少年には似合わない低く落ち着いた音色。
ヴェリテの表情がすごく固い。
なんでそんな表情をするんだろう?
私が魔法使いなのは悪いことなのかな・・・?
「どうして言っちゃいけないの?」
「近いうちに教えてあげるよ。だから一応は内緒にしておこう」
ヴェりての様子がおかしい。
理由は分からないが、ヴェリテがここまで言うのだから彼を信じることにした。
「分かった、秘密にするよ。もしかして、何か危険なわけではないよね?」
「うん、そうじゃないから心配しないで。ところで魔法館で何があったの?魔法使いが君の魔力に気づいたとか?」
「そんなことはなかったけど・・・、ああ!」
最も驚くべきことを忘れていた。
「レイブンとも出くわしたわ」
「レイブンと?彼がなんで魔法館にいるの?」
「魔法に関心が高くてよく訪れるんだって。びっくりしたわ」
何よりもそれが一番驚いた。
そして、いつの間にかレイブンの頼みも聞かないといけなくなって。
「レイブンが何か変なことをしたわけではないでしょ?」
「うん。この前貰ったプレゼントのお返しをすると言ったら、時間を作って欲しいって言われたのよ。一体何を頼もうとしているのか」
「うーん、政治的なお願いなら、少し困ると思うんだけど」
ヴェリテも一緒に悩んでくれたが、これといった答えは出てこなかった。
「とりあえず、私は少し調べたいことがあるから、先に行くね。アビゲールは休んでて」
ヴェリテは短い挨拶をした後、鏡越しに消えていった。
私も自分の部屋に戻る。
ベッドに横になって、私は今日一日の出来事を振り返った。
色々あったが、一番驚いたのは私に魔力があるという事実だろうか。
おそらく少量の魔力だろうが、それだけでも胸がドキドキする。
私の魔力はどんな色なのかな?
とても綺麗な色な嬉しい。
素敵な魔法使いにならないと。
side セイブリアン
鉄と鉄がぶつかり合う音が鳴り響いた。
鋭い日差しが降り注ぐ演舞場で、セイブリアンが剣を振り回している。
相手はセイブリアンの剣の師匠。
セイブリアンは普段通りに揺れることなく、しかし猛烈な視線で相手を圧迫していた。
激しい攻防が交わされた末、二人が止まる。
セイブリアンの刃先が相手の首元に触れていたのだ。
相手は息を切らしながら笑う。
「年寄りに容赦ないですね」
黙々と剣を収める。
額には汗が滲んでいたが、疲れた様子はなかった。
「久しぶりの組み手ですが、実力は相変わらずですね、殿下」
「お褒めの言葉、ありがとうございます」
王じゃなかったら立派な剣士になっていただろう。
「最近、再び剣術の訓練をされるようになった理由はあるのですか?」
「特にありません。ただ体をちょっと動かしたかっただけです」
最近、セイブリアンは血気に満ちていた。
一日中座っているだけでは到底抑えきれない血気を。
アビゲールに魔力があることが判明!
ですが、少しだけ不穏な空気?
直に触れたヴェリテは何かに気づいたのでしょうか?