できるメイド様

できるメイド様【80話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は80をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...

 



 

特技が一つもない冴えない侍女マリ。

いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。

「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」

死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。

「万能な人になりたいです」

その日からとても神秘的な夢を見始めることに。

完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!

夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!

マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。

ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。

キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。

オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。

ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。

オスカー:第十皇子殿下。

アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。

レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。

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80話 ネタバレ

できるメイド様【79話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 今回は79話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 新年パーティー

「・・・え?」

マリは当惑した表情で首を横に振った。

「私がどうして殿下のエスコートを。他の誰かに取っておいてください」

しかし、皇太子は彼女をまっすぐ見つめながら話す。

「あなたじゃなければ、誰が私のエスコートを受けるんだ?」

彼女を見つめる彼の視線は熱かった。

その目つきに込められた意味は明らかだったが、マリは必死に首を回して死んだように話す。

「その・・・、他の爵位の高い令嬢たちや使節として来た他国の姫や・・・」

皇太子はただため息をつく。

「マリ」

「・・・」

「マリ、私を見ろ」

マリは首を傾げずに彼と向き合う。

皇太子は燃えるような渇望で彼女を見ていた。

ギュッと絡めるような目つきに、マリは指一本動かせない。

「何度も話すが、私が望むのはひたすらに君だけだ。他の誰でもない。分かった?」

そのあからさまな言葉にマリの顔が真っ赤になった。

彼女は途方もなく震える胸を抑えながら口を開く。

「その気持ちは受け入れられません」

「構わない」

皇太子は言った。

「あなたの気持ちを、絶対に諦めないから。どれだけ私を押し出しても無駄だよ」

「・・・!」

マリは唇を噛んだ。

このままではいけない。

彼女は固い声で話した。

「とにかく、今年の新年パーティーのパートナーにはなれません」

「どうして?」

「キエルハーン侯爵閣下とすでに約束していますので」

その言葉を切り出した瞬間、皇太子の顔が固まる。

「・・・キエルハーンと?」

「はい、殿下。先約があってエスコートを受けることができず申し訳ありません」

マリはわざと強い口調で言った。

「・・・」

約束があるというから、皇太子は新年パーティーについてそれ以上話せなかった。

公私を徹底的に区分する彼であるだけに、業務中に特に不便な様子は見せなかったが、マリは彼の気分がとても低調になったことを感じることができた。

 



 

新年パーティーの日が近づいてきた。

マリは久しぶりに侍女服を脱いでドレスを着て着飾る。

「わあ、本当に綺麗よ、マリ」

下級侍女の頃からの友人ジェーンが彼女の改装を手伝ってくれた。

爵位を受けて貴族になったが、お互い二人きりの時は言葉を楽にしている。

「大丈夫かな?」

マリは鏡を見ながら考えた。

飾らない普段とは全く違う姿の少女が鏡の中で瞬きをしている。

こう見ると・・・、それなりにいいような気もするね。

鏡の中の彼女は自分でも可愛くて綺麗だと思った。

綺麗に飾られた自分の姿を見ると、マリも悪くない気がした。

まるで人に見せるためというよりは、自己満足になるような気分だ。

「今日はありがとう。後で美味しいものを奢るからね、ジェーン」

「うん、パーティー楽しんできてね!」

 



 

宿舎を出ると、マリをエスコートするキエルが待っていた。

偉大な制服を着た彼はマリの変わった姿を見て驚いた表情を浮かべている。

「・・・マリちゃん?」

彼はとても驚いた様子だったので、マリは少し恥ずかしい思いをした。

「へ・・・、変でしょうか?」

キエルは大きく首を横に振る。

「変だなんて。美しいです、誰よりも」

彼は片膝をついてマリの手の甲にキスをした。

「今日こんなに美しいレディーをエスコートできて光栄です」

あまりの絶賛にマリの顔が赤くなる。

(それほどではないと思うけど・・・)

「あの、私もエスコートしてくださってありがとうございます」

礼法に従って挨拶を受けると、キエルが席を立った後に言った。

「ところで困りますね」

「え?」

マリが怪訝な表情をすると、彼は何か不満そうな声で言った。

「こんなに綺麗な姿は私一人だけで独占したいのですけどね」

マリの顔が真っ赤になる。

このような褒め言葉に慣れていないため、何と答えたらいいのか分からなかった。

「じ、冗談を言わないでください」

「冗談ではありません。本気です」

「・・・」

マリが慌てて口を閉じると、キエルが不満そうな気配を消して手を差し出してくる。

「仕方ないですね。もし変なコバエが絡まったら、私が全部解決させていただきます」

「か、絡まりません」

キエルはにこやかに笑いながら言った。

「とにかく行きましょうか」

「・・・はい」

マリは耳たぶまで赤くなった顔でうなずく。

彼女の宿舎と宴会場は近い。

キエルのエスコートを受けながら少し歩くと、すぐに宴会場に着くことができた。

「帝国を守護する盾、キエルハーン侯爵閣下です!」

宴会場入り口を守るラッパ騎手が彼の登場を知らせ、宴会場内の人々の視線が彼に集まる。

「親衛隊団長の侯爵閣下が?元々こういう宴会にはあまり出席しないのに?」

「隣のレディーは誰?」

人々の関心はキエルの手を握って入ってきたマリに集中した。

キエルが女性をエスコートして入場したのは初めてだったからだ。

 



 

今回はキエルが一歩前に出ましたね。

パーティーに一緒に入って来た二人を見て、ラエルはどんな心境になるのでしょうか?

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