こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は33話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
33話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 父娘のダンス
「今日は国王殿下が王妃様とダンスの練習をしに来ました。お二人が練習されている間、私がブランシュ様のパートナーになってもいいでしょうか?」
「・・・」
ブランシュはどうしていいか分からずに、私の方を振り向いた。
そうして、私の裾を握りしめて、後ろに隠れてしまう。
「あの・・・、私、王妃様と踊りたくて・・・。えっと・・・」
天使が見えるわ。
神様、ありがとうございます。
これからは公徳をたくさん尽くして生きていきます!
「そうだったのですね。王妃様とダンスを・・・」
ミラードは笑っていたが、さっきとは雰囲気が変わった。
私を見つめる目つきが殺伐としているのだ。
まるで「この女とダンスを?」と言いたそうな目つきで。
ふん、嫉妬しているのかしら。
羨ましいでしょ?
パートナーがいないのならばセイブリアンと踊ればいいじゃない!
「何をしている?」
セイブリアンが苛立たしい声で言った。
無言のにらめっこをしていた私たちは、ハッと我に返る。
ブランシュも少し怖がっているようだ、
本当は、ブランシュとこのまま踊りたかったが、私は欲望を抑えて血を吐く気持ちで尋ねる。
「ブランシュ姫。今日は私ではなくて、セイブリアン殿下とダンスの練習をしたらどうでしょうか?」
「え?」
ブランシュが驚いて聞き返す。
「建国祭で王女と国王が踊れば、国民の皆が喜ぶと思います。そうではないでしょうか、ミラード卿?」
ミラードは一瞬たじろいでブランシュを眺める。
「・・・そうですね。私もいい考えだと思います、殿下」
胸がドキドキしてきた。
もしセイブリアンが断ったら、ブランシュはまた傷つくだろう。
私はセイブリアンに強烈な眼差しを浴びせた。
「練習だけなら大丈夫じゃないですか?」というメッセージを込めて。
セイブリアンは、なぜブランシュと踊らなければならないのか分からず、私とミラードを交互に見る。
しかし、ミラードは私の味方だった。
彼も私と同じように強烈な視線を向けている。
「・・・分かりました」
歓声を上げたい気持ちを堪える。
ミラードもやはり感無量な表情を浮かべていた。
セイブリアンが無言でブランシュに向かって手を差し出す。
ブランシュは躊躇っていたが、私をそっと見上げた。
そして、少しむすっとした表情で小さく呟く。
「アビゲール様と踊りたいのに・・・」
そんな目で見つめられたら、私の心が弱くなっちゃうじゃないか!?
セイブリアンを追い出したくなる感情を抑えて、ブランシュの髪を撫でる。
「後でたくさん一緒に踊りましょう。明日も一緒に踊れますから。どうですか?」
そのように宥めると、ブランシュが頷いてくれた。
そして、注意深く私の服の裾を放してセイブリアンに近づく。
彼の大きな手に、ブランシュの小さな手がすっぽりと入る。
二人は父娘であるにもかかわらず、非常にぎこちなく見えた。
子犬たちが遊び回るように溌剌として軽快な音楽。
練習室いっぱいに愉快な雰囲気が広がった。
それでも二人はじっと立っているだけ。
「まず私がお手本をお見せします。クララ、こっちに来て私のパートナーになってください」
「はい、王妃様!」
クララの手を取って、音楽に合わせてゆっくりとステップを踏み始める。
今回のダンスは全体的にシンプルだ。
セイブリアンは真剣な表情で私を観察していた。
短い見本が終わった後、私は立ち止まる。
「殿下、ブランシュ姫と踊ってみてください。もう一度、お手本を見せましょうか?」
「結構です」
セイブリアンは淡々とした声で話した。
私は水辺に子供を送り出した母親の心情で、セイブリアンとブランシュを見守る。
幸いにもセイブリアンは失敗しなかった。
いや、むしろ上手に踊っている。
初めてとは思えないほどに。
単純な踊りにもかかわらず、奥深さと美しさがあった。
二人の親子が踊る姿はまさに壮観。
この宮で一番ハンサムな男と、世界で一番可愛い女の子が一緒に踊っている。
私だけでなく、練習室内の全員が、親のような表情を浮かべて、その光景を見ていた。
無愛想なノーマの口元にも穏やかな笑みが浮かび、ミラードは体面を守ることも忘れて、満面の笑みを浮かべたままだった。
しかし、その中でブランシュの表情だけが強ばっている。
普段はミスをあまりしないのに、今は何回か拍子を逃していた。
ブランシュという共通の対象がいるため、アビゲールとミラードは良いコンビになりそうですね(笑)
ブランシュが拗ねる様子が可愛すぎます!
彼女も少しずつですが、自分の感情を口に出すことが出来てきましたね♪
ダンスも順調かと思っていましたが、ちょっと不穏な空気?