こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は26話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
26話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 三つの選択肢
「小さな騒ぎって言った?」
両目には憎悪が、手には怒りが満ちていた。
今すぐにでも、ジェレミー夫人の首を折って殺したいくらいに。
「その、ただ少し目眩を感じるように・・・、ううっ、王妃様。痛いです・・・!」
「痛い?たかがこれしきのことで?ブランシュは死ぬところだったのよ」
ジェレミー夫人は彼女を悪魔と見間違うほどだった。
八つ裂きにして人を殺す悪魔だと。
「大人の私が食べても気を失うほどの量だったのよ。それを子供のブランシュが食べたら、失神で終わったと思う?」
それを聞くと、ジェレミー夫人は心臓がヒヤリとなる。
ナッツマックを手に入れる時、彼女は薬剤師に助言を求めたのだ。
死なずに失神する程度の量を教えてくれと。
薬剤師は当然大人を対象に使うものと考える。
まさかあんなものを子供に食べさせるとは微塵も考えていなかったから。
「私はあなたに申し訳なかったのよ。ブランシュについての教育を全てあなたに任せていたのに、突然のことで、私が憎いだろうと思っていたわ」
煌めく紫の瞳は、まるで獣のよう。
「最初から私のことを狙っていたのなら許していたわ。けれど、どうしてブランシュに・・・、あなたが10年間世話をしてきた子供にそんなことをできるの?」
「私はただブランシュ姫がお腹を痛めるくらいだと思っていたので・・・」
「お腹の痛みくらい?ブランシュがお腹を痛めるのは大丈夫だと?あなたが娘のように育ててきた子供なのに!?」
ジェレミー夫人はそれ以上何も言えなかった。
彼女と向き合うと全身が焼けていくようだった。
顎が壊れるような苦痛も恐怖によって包まれる。
「あなたに3つの選択肢をあげるわ」
「3つ?」
ジェレミー夫人は魂の抜けた表情で彼女を見上げる。
「一つ、セイブリアンに自首すること」
ジェレミー夫人は驚愕した。
セイブリアンは血と涙が流れない君主で有名だ。
自分がストーク公爵の甥であっても、あの証拠がある以上は責任を免れないだろう。
「第二に、私から直接伝えます」
ジェレミー夫人は激怒した。
いずれにしても自分が厳罰を避けることはできない。
しかし、そのようなそぶりを見せるわけにはいかなかった。
「三つ目は・・・?」
その質問に、アビゲールは指を折った。
そして今回は親指だけを一つ伸ばして、首元で横へ引っ張る。
「三つ目。今ここで私の手で死ぬことよ」
猟犬の前に置かれた獲物の心情を、ジェレミー夫人は痛感した。
あの女は悪魔だ。
そうでなければ、どうしてこんなに凶悪な気配を吐き出せようか?
体がブルブル震えて何も言えなかった。
「さあ、どうする?」
このまま威圧感で圧死してしまいそうだ。
ジェレミー夫人は、あえて四つ目の選択肢を求めることができなかった。
「王妃様、あの知らせを聞きましたか?ジェレミー夫人が刑務所に入れられたそうです」
クララは極秘情報でも伝えるかのように、慎重な表情で報告した。
ジェレミー夫人は、私が提示した三つの選択肢の一つ目を選んだ。
自首する方が情状酌量の余地があるかもしれないのだから、当然の選択肢だろう。
自首したが、セイブリアンは彼女に死刑を宣告した。
「首がぶら下がって死ぬか、首を切られて死ぬか程度は選ばせてやろう」と言われて。
結果だけ言えば彼女は死ななかった。
監獄に行っただけ。
それは全てブランシュのおかげ。
宮殿に広まる噂をすべて止めることはできず、結局彼女も内情を知るようになってしまった。
ブランシュはジェレミー夫人が死ぬという話を聞き、一日中泣いた。
そして、ミラードを通じて手紙を送ったという。
ジェレミー夫人を殺さないでくれと。
手紙を受け取った後、セイブリアンは懲役刑に刑罰を変えた。
いずれにせよ、ジェレミー夫人は刑務所にいるのだから、二度とブランシュに会わせるわけにはいかない。
「ところで料理長は無事に帰ってきたの?」
「はい、料理長も復帰しました」
「良かったわ」
もしもヴェリテがいなかったら、色々と大変なことになるところだった。
「ところで今日はブランシュ姫と散歩する日ですよね?」
クララの言葉に慌てて我に返る。
重要なことをすっかり忘れていたわ!
「外出の準備をしましょう。ブランシュ姫を待たせないように急がないと」
ブランシュに手を出してはいけないと分かりましたね・・・。
アビゲールがどれだけブランシュを可愛く思っているかが分かります。
セイブリアンも少しずつ変わっているようですし、今後が楽しみですね♪