こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は134話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
134話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 家族の存在
オーマイガー。
ブランシュの解答を聞いたヴェリテが、思わず口を開けた。
彼女は本当に12歳なのだろうか?
過度に大人っぽい姿に驚くのは1度や2度ではない。
授業の時じゃなくても、ブランシュが遊ぶ姿を見たことがなかった。
一緒に遊ぶ同年代の子供がいないため、なおさらだ。
それでもアビゲールやカリンが話し相手になっているが、毎日一緒に時間を過ごすことはできない。
そのため、ブランシュが一人でいる時は書斎に閉じこもっていた。
一日の大部分を読書と勉強で過ごす子供。
「寂しくもないか」
ヴェリテはそう呟いてニッコリと笑う。
一歩遅れて自分の立場と変わらないという気がしたためだ。
彼もアビゲールを除けば話を交わす相手がいない。
空いた時間には宮殿を監視したり、本を読むことぐらいしかすることがないのだ。
そんな境遇にいる自分がブランシュを心配するなんて滑稽でもない。
「それでは今日はこの辺で終わりにしましょう。お疲れ様でした、姫様」
「はい、ありがとうございます。ミラード卿」
授業は終わったが、ミラードは依然として席に座っていた。
先ほどまでは厳しい教育者の顔をしていた彼だが、今は爽やかに笑っている。
「ブランシュ姫は本当に賢明だと思います。聖君の資質が見えます」
「そ、そうですか・・・?」
ブランシュも緊張が解けたらしく、恥ずかしそうに笑っていた。
すぐにミラードが残念そうな表情を浮かべる。
「今日良ければブランシュ姫と散歩でもしたかったのですが、この後スケジュールが入っていまして・・・。最近、授業以外では姫様に会うのが大変なので・・・」
「私も残念です。今度必ず一緒に散歩をしましょうね。待っていますから」
ブランシュがミラードの大きな手を両手で抱えながら微笑む。
爽やかな笑顔にミラードは感激した様子だ。
「はい。必ず次は一緒に過ごせたらと思います。それでは私はこれで失礼します」
「また会いましょう、ミラード卿」
そう言ってミラードはすぐに教室を離れた。
彼が去った後もブランシュは一人で椅子に座っている。
少し寂しそうな表情だ。
アビゲールでも呼んであげようかな?
けれど、彼女はまだ入浴中のようだった。
また書斎に行って本を読むのだろうか?
それとも・・・。
ブランシュの行動を予測していると、彼女が席を立つ。
後を追う侍女にしばらく一人でいたいと言った後、ブランシュは授業室を出た。
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ブランシュは鏡から消え、別の鏡に現れた。
ヴェリテはブランシュがどこに移動するのかを確認するために慌ただしく鏡を見回す。
本宮の一番上の階の鏡からブランシュを発見した。
長い廊下には誰もいなかったが、数多くの顔が。
壁には王家の肖像画がかかっている。
ブランシュは廊下を歩きながら肖像画を見上げていた。
数百年前にこの地を号令した王の顔から、その息子、そしてその息子まで見る。
ヴェリテは初代の王の肖像画を見ることができなかった。
距離が遠すぎるためだ。
彼が見ることができる肖像画は2、3個程度。
現王セイブリアンの肖像画くらいだった。
正確に言えば、現王と彼の最初の王妃が描かれている肖像画。
おそらく結婚式の様子を描いたようだ。
雪のように真っ白なドレスを着ている王妃はアビゲールの年頃に見えた。
その隣には礼服を着たセイブリアンがいた。
ブランシュと同年代ぐらいだろうか。
痩せていて顔の白い少年。
ブランシュの双子だと言っても信じるほどだ。
「生母の顔を見に来たのかな?」
ヴェリテはそう推測したが、ブランシュはその肖像画の横を通り過ぎる。
その横にあるものはセイブリアンの肖像画だったが、年齢が高く横に立っている人が違う。
アビゲールだった。
これも二人の結婚式の時に描かれた肖像画。
結婚したばかりの夫婦とは信じがたいほど、索漠とした表情だ。
ブランシュはその肖像画の前に立った。
そして、しばらく肖像画を眺めている。
ヴェリテはブランシュの表情を見て思わず口を開けた。
彼女は笑っていた。
とても幸せそうに。
親の結婚式の肖像画を前にした子供は、しばらくの間、その肖像画を見つめていた。
「そんなに好きなのか、セイブリアンとアビゲールが」
その姿を見てヴェリテは羨ましさを感じる。
彼には親がいない。
彼を作ってくれた魔道具製作者が親なのかもしれない。
しかし、それでも顔が思い出せなかった。
気がついたら商人たちの馬車に積まれていただけで、その前の記憶がないのだ。
「家族・・・、家族か・・・」
家も同様だ。
強いて言えば、ここネルゲンが彼の家だろう。
家族がいるならアビゲールだろう。
アビゲールが聞いたら感激した表情になりそうで、ヴェリテは大声で笑った。
アビゲールが家族なら、ブランシュも私の家族なのだろうか?
ヴェリテはまだ肖像画の前に立っているブランシュを楽しそうに見つめる。
そうするうちに、ふと彼の視線が横に戻った。
1階の廊下の鏡に人の姿が映っていたのだ。
それはギドオンの姿。
ブランシュがヴェリテの話し相手になってくれれば嬉しいです!
ギドオンの登場が怪しいですね・・・。