こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は166話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
166話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- そっちの親友とこっちの親友
「そういえば、ある貴婦人が恋人を作ったそうなのですが」
恋人?
私はしばらくぼんやりとその話を聞いてから慌ててブランシュの方を振り返った。
こんな話はブランシュには早すぎる!
私は急いでブランシュの耳を塞いだ。
ブランシュはどうしたのかというように私を眺めている。
「カリン令嬢、こんな話は早すぎるんじゃないですかね」
ところでカリン、あなたも子供でしょ!
もちろんこの国の年齢では成人だけど。
カリンが鼻を鳴らした。
「まあ、いいじゃないですか。みんな知っている事実なのですから」
「それでも子供がいますので、表現を変えてはどうでしょうか?」
ブランシュが何を話しているのか、気になるように瞬きをしていた。
カリンはブランシュをチラリと見てため息をつく。
「ある貴婦人が親友と付き合ったそうなのですが」
カリンは暗い現実を夢と希望に満ちたバージョンに変えた。
私もようやく安心してブランシュの耳から手を離す。
「貴婦人が親友を作ったんですね。それで?」
「その友達が・・・、女性らしいのです」
カリンは大きな秘密を語るかのように悲壮な顔で言った。
貴婦人が女性と付き合ったんだね。
珍しいよね、この世界でも同性愛はタブー視される傾向があるから。
「ちょっとアレじゃないですか?どうやって女性同士で付き合う・・・、親友になれますか?」
彼女は小さく囁く。
なんとなく少し緊張しているようにも見えた。
何と言えばいいのか、しばらく表現を選んで、私は口を開く。
「カリン令嬢、そんなことを言ってはいけません。愛する人の性別が同性だという理由で非難すべきではないのです」
カリンの性格なら一緒に悪口を言って欲しかったのかもしれないが、私にそんなつもりはない。
私の意見を聞いて瞬きばかりしていたカリンが明るい声で話した。
「やっぱりそうですよね」
うん?
反論すると思ったが、カリンはむしろ喜んだ。
笑いを堪えようとしているようで、口元がピクピクしている。
「それじゃあ、王妃様は女性同士で付き合うことに拒否感はありませんか?」
「ええ。愛に性別も国籍も関係ありませんから」
「じゃあ年齢は?歳の差恋愛についてはどう思いますか?」
さっきは性別だったのに、今度は年齢?
その貴婦人と恋人は歳の差が激しいようだ。
「二人とも大人なら分かりませんが、歳の差が大きすぎるのはちょっとアレですね。その貴婦人と親友はおいくつなのですか?」
「片方は10代半ばで、片方は20代半ばです」
「あ、それはダメです」
「な、なんでダメなのですか?」
カリンは飛び起きる勢いで尋ねた。
さっきは大人しくしていたのに、なぜ今は怒っているのか分からない。
その貴婦人と親しい間柄なのだろうか。
「片方は10代じゃないですか。未成年者と大人の恋愛は当然できません」
「10代ですが、16歳は過ぎています」
「それでも10代はちょっとアレです」
いくらこの国では16歳が成人だとしても、私は受け入れられなかった。
それにしてもその貴婦人、10代と付き合っているなんて。
本当に酷い人だね。
「それなら子供の方が20歳になれば大丈夫なのですか?」
「うーん、もう少し年を取ってから付き合った方がいいと思いますけど、とりあえず10代はダメですよ」
「・・・分かりました」
カリンはやっと理解してくれたのか大人しくなる。
何となく顔には悲壮な気運が漂っていた。
「あと3年かな・・・」
「え?何て言ったのですか?」
「あ、いや、何でもないです!」
何か呟いたようだったが、声が小さ過ぎてまともに聞こえなかった。
カリンの顔は少し赤い。
そんな中、ブランシュはじっと私たちの話を聞いていた。
そうするうちにカリンを眺めながら尋ねる。
「女性同士が仲良しじゃダメなのですか?」
「いいえ、大丈夫だそうです。さっき王妃様もそう仰っていましたから」
カリンは少し楽しい口調で話していた。
ブランシュはその顔をじっと見つめながら笑う。
「それじゃあ私たちも仲良しですね、カリン令嬢!」
「え?お、お姫様。それはダメです!」
そう、それはダメだ!
愛に国籍と性別は関係なくても、家系図は重要!
系図通りに言えばカリンはブランシュの叔母さんだから!
カリンもまた、ひどく当惑した様子だった。
その反応にブランシュは落ち込みながら口を開く。
「私と友達になりたくなかったのですね・・・」
「いいえ、それは違います!私たちはもう友達ですよ!そっちの親友じゃなくて、こっちの親友です!」
「そっちの親友とこっちの親友は何が違うのですか?」
ブランシュはカリンが親友より良い関係だと説得した後に安堵した様子だった。
もしかしてカリンはアビゲールに恋をしているのでしょうか?
お茶会に頻繁に参加している理由もアビゲールに会いたいから?
これが事実だとしたら、セイブリアンの強力なライバルになるかもしれませんね。