こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は185話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
185話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 一緒にピクニックへ
予定になかった出会いに私は少し戸惑ってしまった。
そんな中で、ブランシュが着た外出服がとても愛らしい。
ブランシュは今日バラ色の可愛いドレスを着ていた。
「ヴェリテが今日はお母様の日程が空いていると言うので、天気も良いので近くの森に行くのはどうかと思って」
ブランシュが照れくさそうに笑う。
あ、だからヴェリテは授業を早く終わらせてくれたんだね。
昨日から私の体調を心配してくれて、二人の子供がこんなものを準備してくれたなんて。
ありがたくて胸がジーンとした。
「あの、忙しかったら大丈夫ですが」
「いいえ、違います。忙しくないです。本当よ。私もすぐに外出の準備をしてきます!」
疲れているときにピクニックだなんて、断る理由がない。
私はドレスルームに向かい慌てて着替えた。
その瞬間、全身鏡に私の姿が映る。
ビックリして思わず視線を避けた。
身を隠すことができる薄いショールを手に取った後、すぐに出てきた。
ブランシュがピクニックの場所に決めたのは近くの森だ。
本宮の隣に造られた小さな森で、これも宮殿が管理する場所だった。
馬車はすぐに森の入り口に到着した。
風が静かに吹いていて夏の香りが舞う。
夏の入り口なので少し暑かったが、森の風だけは涼しかった。
全身に新しい空気が入ってくるような。
本当にピクニックには最適の天気だ。
部屋の隅に閉じこもって毒草の名前を覚えるには勿体無い。
「本当にいい天気ですね。ピクニックに誘ってくれてありがとう、ブランシュ」
「えへへ、こちらこそ一緒に来てくださってありがとうございます。お父様は仕事が忙しくて来られないそうです。すごく残念がっていました」
おそらくケインのことが原因だろうか。
戦争の話を聞いたから大臣たちと話し合うべきことも多いのかもしれない。
後で仕事がうまく終われば、もう一度日にちを決めて皆でピクニックに行けたらいいな。
そう思いながら使用人たちを眺める。
彼らはテーブルを運び、テーブルクロスを敷いて熱心に準備をしていた。
もう少し時間がかかりそうだ。
ぼんやり見守っているのもアレだし、散歩でも行こうかな。
「ブランシュ、準備している間、近くを見てみませんか?」
「はい、いいですよ!」
護衛騎士を連れて、私たちは近くの小道を歩いた。
綺麗に整えられた道は歩きやすいし、周りの景観も美しい。
木の葉の間から差し込む日差しが煌びやかで、小道の上に散らばった光が道標のように見えた。
爽やかな草木の香りが鼻腔を埋め尽くす。
森林浴をしていると気分が良い。
「散歩に来れて嬉しいです。叔父様も招待した方が良かったでしょうか?」
「いいえ。お兄様もやることが多いと聞きましたので」
ブランシュの無邪気な質問に、私は苦笑いしながら首を横に振った。
ケインのせいでこの貴重な時間を台無しにしたくない。
彼に捕まれた脇腹がなんとなくヒリヒリした。
考えない、考えない。
ケインの言葉なんて思い出すな。
「あ、ブランシュ。あれを見てください。花がいっぱい咲いていますよ」
話を変えようとして草むらの間にある小さな花畑を見つけた。
「わあ、とても綺麗です!四葉のクローバーもあるでしょうか?」
「そうですね、探してみましょう」
「はい!お母様、四葉のクローバーが見つかったらあげますね!」
ブランシュはそう言って花畑に向かう。
私も四葉のクローバーを探してブランシュにあげようかな。
私たちは熱心に花畑にしゃがんで四葉のクローバーを探した。
「お母様、ここに四葉のクローバーを見つけました!」
おお、うちの子は運もいいね!
私が感嘆して拍手をすると、ブランシュが私の髪に四葉のクローバーを挟んだ。
「私にくれるのですか?ありがとう、ブランシュ」
「もっとたくさん探して差し上げます」
そう言って、ブランシュは再び熱心にクローバーを探し始めた。
こう見ると本当にウサギみたいで可愛い。
やはりケインのようなゴミもいれば、ブランシュのような天使もいてこそ世の中のバランスが合うものだ。
ブランシュは二つ目のクローバーを見つけた後、今度は草花を集め始めた。
「花も摘むのですか?」
「はい。ヴェリテにプレゼントしようと思って。ヴェリテは外に出られませんから」
ヴェリテもずっと宮の中にだけいるからもどかしいだろう。
一緒に出ることはできなくても、プレゼントとして持っていくのは良いアイデアのようだった。
久しぶりの癒し!
ブランシュがいるだけでアビゲールの気分が和らいでくれます。
今度はセイブリアンも一緒にですね。