こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は186話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
186話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 心配する娘
ブランシュは草花と野花を編んで花冠を作り始めた。
そうして花畑に座っているうちに、いつの間にかブランシュの周りに小鳥が集まり始める。
「あはは、くすぐったいです」
鳥たちはブランシュの肩に座り、髪を擦り、綺麗な声で鳴く。
わあ、花畑に座ったお姫様と鳥たちだなんて。
本当に童話の一場面のようだ。
これは撮っておかないと。
カメラがないことに残念な気持ちを漏らしている間に、ブランシュは花冠を完成させた。
そして席から飛び起きて、私の頭に花冠を乗せてくれた。
「プレゼントです、お母様!」
ブランシュが満足げな顔で微笑む。
私は少しぼんやりした顔で彼女を見た。
花のように明るい笑顔を。
「鏡があればいいのに残念です」
ブランシュはそう言ったが、私は鏡がなくてむしろ良かった。
自分の顔を見たくない。
私を除いたこの美しい世界を見たいから。
「プレゼントありがとう、ブランシュ。そろそろ行きましょうか?多分食事の準備ができたと思いますので」
「はい!」
ショールにヴェリテに贈る花々を詰め込んだ後、私たちは戻った。
いつの間にか使用人たちが綺麗にセッティングを終えていた。
広々とした森を後にして、私たちはテーブルの前に座る。
美味しそうな食べ物がたくさん用意されていた。
「いただきます!」
「たくさん食べてください、ブランシュ」
テーブルの上には宮であらかじめ作ってきたサンドイッチとコーンスープ、サラダがあり、数多くのデザートがある。
エクレア、シュークリーム、ケーキにパイ・・・。
これを全部食べたら一体何カロリーなのだろう?
ここで私が食べられるのはサラダくらいしかなかった。
うん、野菜も美味しい。
とても新鮮でシャキシャキしてる。
私はフォークでレタスを刺しながらブランシュを見た。
ブランシュはハムスターのように両頬を満たしながらサンドイッチを食べている。
くぅ、可愛い・・・。
見ているだけでお腹が満たされるようだ。
美味しそうに食べているのを見ると私まで気分が良くなる。
いつの間にかサンドイッチを食べ終わったブランシュがシュークリームをパクリと齧った。
「お母様、このシュークリームとても美味しいです!ちょっと召し上がってください」
そう話す表情がとても幸せそうだったから、きっと美味しいのだろう。
でもごめんね、我慢しないといけないの!
「ごめんなさい、私は少し痩せないといけないので。ブランシュはたくさん食べてください」
ブランシュは私の言葉に目を丸くする。
それから私の前に置かれたサラダを眺めた。
「それじゃあ他のものも食べないのですか?サラダだけで大丈夫なのですか?」
「私はサラダで十分ですから。野菜も美味しいですよ」
「でも、お母様。最近とても痩せられましたよね・・・」
声には心配が滲んでいた。
ブランシュが私のことを心配していることを知っていながら、痩せたという話を聞いて不思議にも少し嬉しくなる。
「食事もちゃんと食べていませんし、今日の午前中もずっとダンスの授業を受けてお腹が空いていると思うのですが・・・」
そういえば、ここ数日間、まともに食事を摂っていない。
お腹が空いて目眩がするが、何かを食べたくなかった。
どれだけ少なく食べても痩せない気がするから。
それで食事量を減らした代わりに、体を動かす時間を倍にしたのだ。
私は最近ほとんどの時間を舞踊室で過ごしている。
足が痛くなるまで踊っていると、少し不安が減るから。
もう少し我慢すれば昔に戻れるだろう。
私はブランシュに向かって微笑んだ。
「私は本当に大丈夫です。ブランシュはたくさん食べてください」
けれど、ブランシュの表情は依然として暗い。
彼女は手に持ったシュークリームを眺めて静かに下ろした。
「それじゃあ、私も食べません」
「え?どうしてですか?たくさん食べてください、ブランシュ!」
「私一人だけ美味しいものを食べるわけにはいきません」
いや、うちの子すごく優しいじゃん。
あなたまで我慢する必要はないのに。
ブランシュはチラリと私を見て尋ねた。
「お母様、私もダイエットをした方がいいでしょうか?」
「それはどういう意味ですか、ブランシュ?あなたは若いじゃないですか。まだ管理する必要はありません」
ブランシュが食事のコントロールをしていた頃を思い出し、慌てて言った。
今は頬がふっくらしていて、健康的で見た目もいい。
あの柔らかい頬がほっそりする姿を想像するだけでゾッとなる。
うんうん、うちの子は管理しなくても大丈夫。
ブランシュは私の言うことを大人しく聞いて、ふと尋ねた。
「それじゃあ私は何歳から管理すればいいのでしょうか?」
その質問に私はしばらく黙ってしまう。
ちょうど12歳になったばかりの子供が私を眺めながら、自分はいつから管理をしなければならないのか尋ねている。
答えたかった。
痩せる必要はないって。
外見は重要ではないと。
でも本当に重要じゃないの?
重要でないのなら、なぜ私はこんなに苦しんでいるのだろうか?
ブランシュにはこの苦しみを経験してほしくない。
それなら早く管理をした方がいいのかな?
そうすれば後悔も少なくなるだろう。
まだ成長期だから、成長期が終わった後からは気を使わなければならない。
そう言おうとすると、私の中で誰かが黙れと叫んでいるような気がした。
必要以上に自分を追い込んでいるアビゲール。
せっかくのブランシュとのピクニックなのに心から楽しめていませんよね・・・。
このままだと倒れるのも時間の問題かと思われます。